日和田ロープワーク研修

2022年4月3日(日)

参加者 15名

【行動記録】

武蔵浦和駅7:30集合→圏央道狭山日高IC→9:00高麗駅→巾着田駐車場9:30→日和田登山口→日和田山男岩・女岩到着→簡易ハーネスの作製→ロープワーク講習→クライミング講習→懸垂下降講習→巾着田駐車場15:30解散

【山行記録】

埼玉県日高市にある日和田山は,ロッククライミングの練習場として有名である。山岳コーチ養成講習会にも使われる山でもある。

7:30に武蔵浦和駅を出発。途中三芳PAで休憩し,日高市にある高麗(こま)駅をめざす。雨がパラつく天気で,心配するがF代表の「大丈夫」という一言に(F代表が言うなら大丈夫だろう)と安心感を覚えてしまう。

9:00西武鉄道 高麗駅到着。電車で来る会員と合流する。ここで一同雨具を着用する。ちなみに,高麗という地名の由来は,716年に古代朝鮮半島の高句麗から高麗人が移住し,武蔵国に高麗郡が置かれたことが地名の由来らしい。

駅から再び車に乗り,巾着田駐車場まで移動。そこで,現地集合の会員と合流し,本日のメンバーは全員そろった。駐車場から登山口までは,歩いて10分程歩く。登山口から,岩場までも10分程歩く。

岩場に到着。目の前には男岩,右手には女岩がそれぞれそびえたつ。「ハーネスを着けよう」というF代表の声で一同準備にとりかかる。準備が終わるとHリーダーとともに女岩のトップから,ロープを垂らしにいく。こんな岩を登ったり降りたりするのかとワクワクする。

男岩・女岩から少し離れた場所に,孫岩と呼ばれる岩がある。孫と言っても,高さは5m程ある。その岩の前でF代表の講習がはじまった。

はじめに,テープスリングを使用した簡易ハーネス作製。経験豊富なHリーダーやS会員に教えていただきながら,あっという間に,チェストハーネスやシットハーネスができる。これができれば,緊張を強いられる山岳も行ける気がしてしまう。

その後,ロープの結び方を練習する。エイトノット,フィッシャーマンノット,イタリアンヒッチ…聞き慣れない言葉に混乱するが,何とか周りの先輩会員に教えてもらいながら,ロープを結んでいく。「ロープ同士をころす」とF代表。安全確保のためには,ゆるまない,はずれないロープワークが必須だと実感。手が勝手に動くくらい何度も練習を重ねたい。

次に,ビレイを確保しながらの孫岩クライミング。Iスポーツで買ったカラビナを使う。F代表が「岳人からクライマーになるんだぞ」と叱咤激励。腰にカラビナを付けているだけで,気分はクライマーになってしまう。(ちなみに,登攀具をガチャと言うらしい。カッコいい)ビレイヤーを交代し,登ったり降りたりを繰り返す。雨が降って岩場が滑りやすくなっているが,コンディションの悪い状況の練習だと思いながら繰り返し行う。待っている間に,各々昼食をとる。春の雨が降る中で温かいカップラーメンが胃にしみわたる。これもまた,ヤマメシの醍醐味。

最後に懸垂下降講習。Iスポーツで買ったATCがここで活躍する。F代表にATCへのロープセットの方法を教えてもらい「右手のロープを放すな」その1点アドバイスだけで,スルスルと降りられてしまった。楽しい!怖さはまったく無く,もっとスムーズに降りられるようになりたいと何度も懸垂下降の練習をする。エイト環も借りて,ATCとの違いを確かめる。ATCの方が扱いやすい。こんな小さな道具で安全に懸垂下降ができてしまう…ロープワークの奥深さを実感。

最後まで雨は止まなかった為,男岩・女岩を使った講習は中止。残念!

F代表「雨のときは鎖より懸垂下降の方が安全」とのこと。これでひとつ,安全に山を楽しむための技術を知ることができた。

帰りは自宅の方面が同じM会員の車に同乗させていただいた。M会員から,ロープワークのYouTubeチャンネルを教えてもらった。しばらくは,夜に酒を飲みながら動画を見て,ロープワークを練習する日々が続きそうだ。

記録 G.A