師走の安達太良山(1700m)
2022年12月7日(水曜日)
参加者7名
記録
12/6 武蔵浦和駅22:00集合→二本松インター→25:50霞ヶ城公園(仮眠)
12/7 5時起床 霞ヶ城公園5:50→あだたら高原スキー場7:00→
10:20くろがね小屋11:00→安達太良山山頂手前で撤退13:08→
14:20くろがね小屋14:35→あだたら高原スキー場16:05→16:50岳の湯
コンビニ経由17:40→二本松インター→浦和駅21:20解散
【山行記録】
安達太良山は、万葉集や智恵子抄にも詠われた福島の名峰。
百名山で、無雪期は、日帰りで楽に往復可能なコース。
1週間前はほとんど雪がなかったが、2,3日前からの寒気で、事前情報では、スキー場の手前からチェーン装着が必要との事。
天気予報は、山頂は一日中、雪予報。麓のスキー場は日中は雨予報だった。
二本松インター近くの霞ケ城公園で仮眠をし、岳温泉を通過し、高度を上げていく。
朝焼けが木々をオレンジに照らし綺麗に見えた。朝の路面が凍結していて、チェーンを装着する。
昨シーズンから何度かチェーン装着に遭遇してが、肝心な部分が、一向に覚えられない。
見ていただけで本当にごめんなさい。
今シーズンの優先目標として、チェーン装着ができるようになろう。
スキー場はオープン前だったが、暖かく綺麗なトイレが使用でき、嬉しい。
天気予報通り、小雪が舞う中、新雪の馬車道を、くろがね小屋目指して進んで行く。
久し振りのふかふかの新雪。スキーで訪れていたらグットコンディション。鳥の声も聞こえる。
途中で小屋泊りの女性2人とすれ違った。平日の初冬で、登山客は少ない。
くろがね小屋には順調に到着。リーダーが、来年2月末の宿泊予約を入れた。
くろがね小屋は、来年、建て替え計画があり、今の姿は見納めとなる。
トイレ休憩後、アイゼンを装着し、出発のはずが、アイゼンが装着できないハプニングがあり、2名が片足アイゼンで登る。
更にソロの男性が同行する事になり、小屋からは計8名で進む。
先頭は黙々と登る経験豊富なTさん。甘えてかなりラッセルをしてもらったのが、後半の体調に響いたようだ。申し訳なかった。もっと早くから先頭を交代するべきだった。
先頭を交代しながら、ラッセルで少しずつ進む。
峰の辻から山頂分岐に向かう所で、夏道からルートが外れ、積雪が一気に増して行く。
山陰を歩いていたので強風には晒されなかったものの、適切なルートがわからず。
無雪期なら尾根に出るまでコースタイム25分の所。雪の斜面をもがき進む。
リーダーが前に出て、ふかふかに埋もれた雪中でのラッセルの仕方を伝授。
膝を曲げ、膝で雪を押しかき分け、腕、ストックを駆使してと、自分もイメージするが、
腰まで雪に埋もれ、脚が動かせず、前に出せない。思ったように進めない。
尾根まで後少しの所で時間オーバーの撤退となる。
私にはわからなかったが、ガスの合間にうっすら「乳首」の山頂が見えていたらしい。
標高1592m地点、13:08より、自分達が登ってきたトレースを便りに下山開始。
トレースが明確に残っていて、さすがに下りは早い。
自分の息と雪で、サングラスに凍りがつき、地面の凹凸がよく見えない。
リュック横ポケットに入れていたマットが、強風で飛ばされて勢いよく転がって行った。
もっとしっかり括り付けないといけなかったと反省。
峰の辻の手前で、ロープが雪に埋もれている夏道に出た。
峰の辻で、休憩をとる。くろがね小屋以降は、休憩時間が取れず一口も食べていなかった。
時折吹く強風で、オーバー手袋が飛ばされかけたが、岩で止まって無事回収できた。
下山時間があり、長居はできない。
峰の辻から先は、トレースが既に消えていて再度迷う。リーダーが前に出て、下山道を探す。
下に道標を見つけ、道標迄、ハイマツの斜面を下る。夏道に出た時はホッとした。
そしてくろがね小屋に到着。冬場に通期で営業している山小屋は本当にありがたい。
1年で一番日が短いこの時期。
日没前に下山できるよう、ピッチを上げ、無雪期のコースタイム2時間の所を1時間半で駐車場に到着する。
急いで身支度をすませ、車で山道を下る。
暗くなる前になんとかチェーンをはずし終えた頃には、下山時にかいた汗が急激に冷えていた。
温泉に着いた時には、既に辺りは真っ暗だった
今日の温泉は、岳温泉の岳の湯。源泉から温泉街まで8kmを山肌を通る湯樋で運ばれた酸性泉。
高温の湯が、冷えた体を温めてくれた。
すぐ近くのコンビニで食料を買い込み、二本松インターから、東北道を浦和を目指した。
雪山は無雪期のコースタイムの1.5倍位かかる。
何があるかわからないからゆとり時間をもってと頭では理解していたが、シーズン初めで、道具の装着、諸々に時間がかかってしまった。
又、山行中も3枚装着している手袋の為、スマホを出すのも面倒と感じてしまった。
今回の反省点は、次回の雪山山行にいかし、次回は、山頂リベンジし、本当の空を見てこよう。
常に冷静な判断で、無事、下山に導いて頂いたリーダー、先頭でラッセルをしてくれた皆様、
本当にありがとうございました。
M.N