【2022年度山の技術研修会&忘年登山(杓子山)】
2022年12月17日(土)~18日(日)
参加者9名
【行動記録】
12月17日(土)11:00新宿西口→忍野高原ホテル着後山の技術研修会
12月18日(日)8:00忍野高原ホテル→8:40鳥居地峠→8:53登山口→9:25高座山→10:56杓子山→13:00鳥居地峠 昼食温泉経由新宿西口18:30着
【研修&山行記録】
初日、新宿を出発し、本日の宿である忍野高原ホテルへ。気さくな若女将に出迎えられ、昼食後山の技術研修会が始まる。簡易ハーネスの装着方法、確認方法などから始まり、懸垂下降中での停止の方法、下降途中からの登り返しなどを想定し、実際にロープワークを指導していただく。懸垂下降中の停止操作は、当然ながら片手のみでの操作となる。今は両足が地に着いた状態でシュミレーションであるが、実際に吊り下がった状態で正確に操作できるのか不安になった。一歩間違えれば命に直結する状況となる為、対応できる知識と使いこなす技術が必要なのだと思った。代表からはゆっくり確実に操作する事、繰り返し経験していくことが大切と助言をいただいた。
マッシャー、プルージック、クレイムハイスト等フリクションノットの結び方、使用方法等々、初めて聞く言葉も多く、目と、手と頭をフル回転させる。メインロープ径と、フリクションノットに使用するロープスリングの径の相性によっては、まったくブレーキが効かない場合もあるとの事。実際に経験してみたが、たった1mmの径の違いでこんなに止まらなくなるのかと驚いた。前半の研修会が終了すると、冷えた体をお風呂で温め夕食。お刺身、カニ鍋、エビフライ、アユ(多分)の塩焼き、茶わん蒸し等々、海鮮尽くし。美味しく完食させていただく。夕食後は男性の部屋に集合し、しばし山談議に花を咲かせ、後半戦の研修会へ。ムンターヒッチ、クローブヒッチ、もやい結び・・。H木さんが見本を見せてくれる。さも簡単そうに見えるのだが、実際やってみると全く違ったものが出来上がる。何回も見て、チャレンジして、偶然できることもあるが、続かない。お風呂から戻ってこられた代表を巻き込んで、さらにみんな習得に励む。研修途中には雨が降り出し、雪に変わる。時間も午前0時近くなり、翌日の登山に備えて眠りにつく。
翌朝窓の外は雪景色。朝も盛りだくさんの朝食をいただき、エネルギーチャージは万全で出発。
鳥居地峠にはすでに沢山の車でほぼ満車状態。何とか駐車スペースを見つけ、装備を整え出発。降りたての新雪の中、林道を歩く。樹氷をまとった木々が美しい。15分弱で登山口に到着し、高座山に向かって登り始める。最初は緩やかに、そして富士山を背に急登を2回登り、高座山頂上へ到着。富士山の頂上は雲に隠れて、なかなか全景を見ることが出来ません。今日はお天気も回復予報、期待して次に進みます。高座山頂から比較的斜度のある下り道。ここで軽アイゼンを装着し先へ進みます。思ったよりもアップダウンがあり、出発前代表が「今日はハイキング」とおっしゃっていたが、なかなか登りごたえのある道のりです。途中パラグライダーが飛び立つ場所があり、眺めも良好。1度は飛んでみたいかも。杓子山山頂に到着すると、写真でよく見る杓子山の鐘付きモニュメントと富士山がお出迎え。富士山は頭を雲で隠したまま、なかなかじらされます。休憩後下山開始。気温が上がってきた為か雪が解け、ほんの数時間の内に登山道の状況が一変。杓子山山頂からの下りは滑る滑る。「滑りそー、危ないね。」と言っていたら、やはり滑ってしまう人が。滑る場所を避けながら、落ち葉に泥に岩に少々苦戦しながら、もと来た道を戻る。最後は富士山を眼前に下山し、全員無事に鳥居地峠に到着。その後、山梨グリーンクーポンを利用し昼食をとり、温泉でしっかり温まって帰宅の途につきました。
研修会を通し、山に登るうえで、また一つ新たな学びを得たと思います。ご指導いただきました代表、H木さん、ありがとうございました。
記録 M.T