晩秋の勘七ノ沢
2022年11月13日(日)
参加者4名
【行動記録】
11/13 晴れ 22:00新宿西口集合→23:30表丹沢県民の森 仮眠
11/14 曇り後雨 5:00起床6:10→6:50入渓→11:00 F5→13:00茅場平→
15:00表丹沢県民の森→16:00温泉湯花楽17:00→19:00東京
午後から雨の予報が出ており、7時間で一般道への到達を目標とする。ここ数日は雨も無く穏やかな天気が続いており沢筋の渓床を見ても水は少ない。二股の分岐で装備を整え入渓。雲の合い間に青空も広がり冷たい風も心地よく木々は紅葉に色づいていた。勘七ノ沢は丹沢の数ある沢の中でも屈指の人気沢だが人がいない、11月半ばの寒風が吹く季節の沢は敬遠されるのだろう、しかし夏の時期はヒルが出て近づきがたいらしい・・今回は高巻きありきで臨む、ルートを確認して適期のための威力偵察。沢筋を進んでいくと堰堤が幾つか決壊したものも中にはあり慎重に進む、滝はF1からF5まで名前が付けられており看板が設置されている。滝は直登や、へつり等バリエーションが豊富だ。F5の高度差のある滝を高巻く。2段目のテラスから抜けられないか岩壁を登攀して偵察に行くがテラスは極めて足元が脆く絶壁に囲まれており通行不可能と判断し懸垂下降で戻る。少し下流に戻って大きく高巻くことにして藪に分け入るが尾根に出るまでの急傾斜も足場が不安定なためロープで安全を確保する。しばらく進んでいくと沢筋からだいぶ離れてしまったようでスマホの地図で確認すると渓床まで高度差おおよそ70m程まで上がってきてしまった。脆く足場の悪い急斜面のため立木を使った懸垂下降でルートに戻る。50mロープ1本のため3回に分けて下降した。落石が頻発するため待機する際は谷筋を避けて上部に注意が必要だ。それでもメンバー全員手順を熟知しており手早く降りる。10分ほど歩いて位置確認のためスマホに手を伸ばすが見当たらない・・全身から血の気が引くとはこの事だろうか・・懸垂下降ポイントまで戻るが見当たらない、季節柄落ち葉が厚い絨毯のように敷き詰められておりスマホは潜り込んでしまうだろうし電波も届かない・・70mの斜面を登っていく時間も無いと判断し泣く泣く諦めることに・・(後日談:アイクラウドのバックアップデータで電話帳、ラインの履歴、写真と全て完全復活しました)。12:00をまわった頃、空模様が怪しくなり湿り気を含んだ風が強くなってきたので花立山荘のある尾根を目指すこととなった。地図で登れそうな支尾根にあたりをつけて急傾斜を進んでいくと登山道のある主尾根にあたった。暫くぶりに一般登山者を見るとやはり安心感で気が緩む。茅場平に出て装備を解き一息入れる。堀山の家から二股へ抜ける道は以前事故があったとの事で今は廃道となっていたが1時間少しで抜けられる。赤札もついており悪くない道であった。15:00駐車場に到着。温泉湯花楽に寄って19:00東京へ到着した。
S・H