【紅葉の妙義山(鷹戻しルート】
2022年10月23日(日)
参加人数7名
【行動記録】
10月23日(土)22:00武蔵浦和駅→松田妙義IC→道の駅みょうぎ、仮眠
10月24日(日)4:45起床→中之嶽神社駐車場→6:25中之嶽神社鳥居→8:10中ノ岳→11:08鷹戻しの頭→13:52堀切→15:05大砲岩→15:16第一石門→15:27石門群登山口→15:32中乃嶽神社駐車場→温泉経由→20:30武蔵浦和駅
【山行記録】
10月21日、週末の八海山の山行が雨天の為中止となり、代替プランとして妙義山(金洞山)としますとの連絡がリーダーより入る。どんなルートだろうと調べると、金洞山の主峰中ノ岳から、鷹戻しの頭を縦走するルートは、妙義山中最難のコースであり、鷹戻しの頭からの下りは50mもの垂直の長い鎖場、長いはしごがあるとある。一気に不安が募るが、フレスコの山行でなければ経験できない山、これはチャンスかもと参加を決めた。
当日朝は少々肌寒かったものの、お天気も良く絶好の山日和。神社の鳥居を抜け、日本一大きな大黒様に見送られ、神社の社まで急な長い石の階段を登っていく。社で今日の山行の無事をお願いし、歩みを進める。石門分岐を過ぎると地図上の破線ルートに入る。入山に関する注意、警告の看板が複数あり、緊張感が増す。中乃岳に向け登り進むと、最初の鎖場がみえてくるが、ここはホールドも十分で難なくクリア。尾根に出て間もなく中ノ岳直下、15m2段の鎖場が見えてくる。垂直の壁である。ここはどう登るのか?代表の指示でここはアッセンダーを使って登攀することになりハーネスの装着の指示が出る。H木リーダーが先行しロープを張る。私は、先行者の足場を確認しながらイメージトレーニング。代表からクライミングは手ではなく足で登る、腕力のない女性は特にと伺っていたのでその点も意識しながら何とかクリア。中ノ岳山頂は360度視界の開け、色づく山々、浅間山に榛名富士も見える。なんて気持ちがよいのだろう。しかしここからが本番、更に難易度が増していくことに・・・。次の東岳まで距離は短いが、アップダウンのある痩せた尾根道に鎖場、慎重に慎重に進む。東岳から進行方向を見ると、高くそびえる岩の割れ目に登る人影が見える。「え、あれ登るの!登れるの?」そんなことを思いながら鷹戻しの頭に向け下っていく。途中の分岐で下山路となる第4石門へ進みそうになるが、他の登山者からの情報で間違いに気づく。進路を修正し、次のポイントである2段ルンゼに到着。近くで見ると益々迫力がある。まずはリーダーが先行しルートを見極める。中間部辺りに腕の力も必要なポイントがあり、女性は厳しいかもとの事で、ロープで確保し1名が登り、その後はアッセンダーを使い続く。手足をフルに使って中間部のテラスまで登り、上部のチムニーへ取りつく。しかしここが思ったよりも厳しくなかなか登らせてくれない。渾身の力を振り絞りやっとの思いでよじ登る。後に調べたところによると、高度感は少ないが重傷事故多発の難所とある。
さらに進み、鷹戻しの頭へ。最初は横のトラバースで足場は斜度があり、セルフビレイで確保する。進む先を見ると、鎖に沿って左側に進み、ぐっと右に折れその先の道筋はわからなくなっている。代表が進路を確認し、プルージックで下るとの指示が出る。代表自ら先行され、リーダーがビレイし難所にロープを設置。皆プルージックを使った経験者であったが、私はお恥ずかしながらその言葉も知らず、リーダーの指導を受け、結び目をもって操作しない、結び目の前後を押す、引くことで操作することを確認しスタート。足場を確認しながら、慣れないプルージックを操作し、「ゆっくり、ゆっくり、確実に」長い長い鎖を下る。鎖の次は垂直の梯子、そしてまた鎖。ここは懸垂下降で安全に降りる。「無事に下りれた。」とほっとしたが、堀切までは足場の悪い鎖場もあり、再度気を引き締める。堀切入口の分岐で破線ルートに別れを告げ中間道となるが、木や鉄の階段が続いたのち、しもの廊下のような岩庇下となる。岩がぼろぼろと壊れているところもあり、いつか落ちてしまうのではないかと思われた。
大砲岩分岐に着くと、このまま下山するもの、大砲岩に行くものに別れる。私は大砲岩方面に進み、大砲岩、ゆるぎ岩、天狗の評定、胎内くぐりと多くの奇石と紅葉の風景を楽しんだ。石門群登山口からは県道を歩き駐車場に戻り、全員無事に山行を終えることが出来た。
今回参加させていただいて、安全に山行を行うために、どう安全確保をしていくか、そのためには何を自分が学び、知識や技術を得ていかなければならないか、改めて考えることが出来た。フレスコに参加させていただくことで、少しずつ学んでいければと思います。
代表、H木リーダー、貴重な機会を与えていただいてありがとうございました。ご参加された皆様も大変お世話になりました。次回の山行もよろしくお願いします。
記録:M・T