2012年のブログで「3D モデリングソフトウェア SketchUpの魅力(IT)」と題してコンピュータ支援の作図について紹介した. 素人でも直感的に操作可能であるため,広い領域で使用されるようになったが,フリーで使用できるのは現在は体験版のみである.代わりに使用できるフリーソフトを探してみた結果,FreeCADが評判がよいので.さっそくMax, Windows版の両方をダウンロードして試用してみた.
操作できるようになってしまえば,大変有用なアプリであることは否定しないが,後期高齢者には分かり難い.
FreeCAD には形状を操作するために多くのツールが準備されていて, 各ツールは「ワークベンチ」というグループに分けられている.ワークベンチはツールバーにあるドロップダウン・ボックスで切り替えることができる.ワークベンチを切り替えるとそれにともなって表示されるツールバーも切り替わる.
次図はスタートのワークベンチの例である.一列目に新規作成,二列目にはビュー切換などのツールがブルー系で表示されている.
スタートページ(上),ワークベンチスイッチ(右)
次図はスケッチのワークベンチの例である.一列目には新規作成,二列目にはビュー切替,投影面の選択など,三列目には直線,連続線,円,長方形などの描画ツール,四列目には描画アイテムの拘束・整形などのツールが用意されている.
手っ取り早く理解するためには,動画による解説が役に立つが,解説動画の多くが,パソコンの画面全体を取り込んだものにナレーションを付けたものが多く,ツールバーに表示されている多数の図柄は小さく判然としないものが多い.
以下は備忘録的に作成したbowlの三次元画像の例である.Part Designに設定後,新規作成→新規ボディ作成→新規スケッチ→次図→使用する投影面を選択
XY投影面の選択
上段中央のツールで円を描く
投影図を閉じる.円を選択する.
上段左端のツールで押し出す.
厚み(10ミリ)を適当に変更する.
厚みを5ミリに変更.
スケッチモードにする.
YZ軸投影を選択.
前図上段右から2番目のツールでスムースな曲線(器の側面)を描く.
投影図を閉じると表示される三次元画像
Partに切り替え.
最下段左端のツールで緑色曲線を360度回転させる.
器の立体画像
器の厚みは考慮していない.
解説サイトを参考しして試行錯誤しながら.家の壁,窓の取付,パイプ,壺,立体文字,局面への投影文字等を描いてみた.最初は解説どおりに実行,二度目は何も見ずにうまく描けたら成功である.後期高齢者にとっては,習得にはそれなりの時間が必要であった.