地球環境の過去を探る!
近年,地球温暖化などの地球環境変化が人類の大きな関心事になっています。しかし地球という巨大なシステムの将来の環境予測はとても難しい課題です。こういった課題解決(予測精度の向上)に向けて,私たちの研究室では,過去の環境変動を復元し,地球環境システムの理解することを目指しています。
私たちは,過去の環境変動を復元する方法として堆積物中の微化石の分析を行います。微化石は,一般的に花粉や海洋生物遺骸などのミリ〜マイクロメートルサイズであり,当時の環境や年代などを記録する優れた記録媒体(示相・示準化石)です。私たちは,この微化石の中でも炭酸カルシウムなどの殻を持つ有孔虫をメインターゲットにしています.有孔虫の群集変動や化学分析などから何千年〜何万年前の長期的な過去の海洋環境(温暖・寒冷,酸素量など)を復元し,解析を行なっています。
所属するゼミ生は,実験室での研究だけでなく,様々な研究課題にチャレンジするためフィールドワークに出かけて調査なども行います。私たちの研究室では,このような研究を通じて地球環境の将来予測に役立つ情報を世界に発信していきます。