4月26日午後3時20分ごろ,二階の書斎でパソコン作業していたら,突然稲光がして近くに雷が落ちた.近くのため,ゴロゴロというあちこちに共鳴した結果生じる轟音ではなく,近距離に特有な「バシツ」という音であった.1−2分後すると,消防車の走り回る音が聞こえてきて近隣が騒然となった.熊本市災害情報メールによると,我家から400m,中央消防署から200mの距離にある二階建て民家が火災という.
その日の報道各社のニュースでは,雷との因果関係を示唆する内容が多かった.以下は翌日のNHKニュースである.
住宅で屋根など焼ける火事 落雷が原因とみて現場検証 熊本
26日午後、熊本市中央区で2階建ての住宅の屋根などが燃える火事がありました。
出火当時、1階にいた住人の女性は「大きな音がしてテレビから火柱のようなものが出た」と話しているということで、警察は、落雷が原因とみて現場検証を行って調べています。
26日午後3時20分ごろ、熊本市中央区新屋敷の木造2階建ての住宅から火が出て、屋根と2階の屋根裏部屋の一部およそ60平方メートルが焼けました。
けが人はいませんでした。
この住宅の関係者によりますと出火当時70代の女性が自宅の1階にいてテレビを見ていたということですが、大きな音がしてテレビから火柱のようなものが出たと話しているということです。
出火当時、付近では雷を伴った強い雨が降っていたうえ、床は燃えておらず、周辺の住宅で停電が発生していたことが確認されていることから、警察は落雷が原因とみてけさから消防とともに現場検証を行って調べています。
現場は、熊本市中央区の白川沿いの住宅街です。
近くに住む70代の男性は「これまでに聞いたことのないような雷の音で驚いていたら、同じくらいのタイミングで煙が上がりはじめました」と話していました。
落雷の確率は1千万分の1程度で, 宝くじで1億円に当たるようなものだそうである. いろいろ調べrてみると, 直撃は防ぎようがないらしい. そういうことであれば, 特別に落雷対策を講じることはなさそうであるが, 電柱等から回り込んでくる誘導サージに対しては, 対策はやっておいた方がよさそうである.
最も簡単な方法は, 壁コンセントとパソコンの間に使用するテーブルタップに避雷対策を施したものを使用するというものである.
電源線と通信線が繋がれているパソコンの場合の雷サージの流れ.画像引用元 富士通
エレコムの雷ガード電源タップ
商品説明の例
最大サージ電圧12,500Vの高性能雷サージ吸収素子(バリスタ)を内蔵していますので、雷によるパソコンやAV機器などの電子機器への被害防止に有効です。 ※最大サージ電圧12500VはJEC210/212規格に基づく数値です。
電子回路上での記号
バリスタの両端子間の電圧Vと流れる電流Iの関係を I∝Vα で近似した場合、通常の抵抗体(オーム抵抗)ならば α=1 であるが、バリスタでは α>1 となる。このαを非直線性係数と呼ぶ。 Wikipediaより引用
落雷によって発生する誘導電流や異常電圧から, 機器を保護する対策はそれぞれで講じられている.
電力線の場合, 大元の漏電ブレーカを切ってしまえば安全ではあるが, 電気が利用できなくなるので, 不便であり, 一般的にはテレビ等の家電品のプラグを抜く方法が勧められている.
通信機器を保護するための機器としては保安器が用いられている. 主に, 電話回線の引込点において, 加入者線の引込み経路途中に設けて, 建物内への雷サージを大地に逃がす役割を担っている.
落雷時. パソコン作業をしていたら, 落雷が遠距離の時点(稲妻と雷鳴の間隔が3秒の時, 約1キロメートルを目安にして判断)でシャットダウンして, コンセントを抜くか, テーブルタップのスイッチを切ることが必要である. 私の場合は, 向かい側のマンションの屋上に携帯電話基地局のアンテナ保護のために避雷針が設置されていること, さらにCATVモデムによる無線LANを利用しているため, 通信ケーブルはPCに接続されていないため, PC電源だけ抜けばよいようにしている. しかし, いつでも使用できるようにスリープ状態にしているのは問題が多いようだ.
今回の落雷の場合, 50mくらい離れているところに8階建の集合住宅のビルが存在する, 6階以上(20m以上)のビルには避雷針が必要であり, 避雷針で守られる範囲は, 下方60°くらいであると言われている. 保護範囲ぎりぎりの位置関係のようである.
画像引用元 九州電力