特別講演
司会 佐藤寛之(電気通信大学)
日時:9月10日(木)16 時 40 分~17 時 40 分
部屋:福知山公立大学3号館206教室
講演タイトル:宇宙工学分野における多目的進化計算の適用 そして,講演者が今感じていること
講師:大山 聖(おおやま あきら)先生(宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所教授.東京大学大学院工学系研究科教授)
講師略歴:東北大学工学部機械航空工学科を卒業後,同大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程を修了し,博士(工学)を取得.2000年から2003年までNASAグレン研究所NRC研究員を務めた後,JAXA宇宙科学研究所に着任.JAXA宇宙科学研究所准教授などを経て,2023年より現職.日本機械学会宇宙工学部門スペースフロンティア賞(2024),日本計算工学会川井メダル(2021),日本機械学会流体工学部門フロンティア表彰(2019),進化計算学会論文賞(2018),日本機械学会計算力学部門業績賞(2018),日本機械学会設計工学・システム部門業績賞(2012)などを受賞.専門は航空宇宙工学,空気工学,計算工学,進化計算,多目的最適化など.近年は火星着陸探査に関する空気力学的な諸問題に関する研究,火星ドローンに関する研究,多目的設計最適化手法に関する研究などに取り組んでいる.
講演概要:H-IIIロケットのターボポンプ設計など宇宙工学分野における多目的進化計算の適用事例を紹介し,複雑な設計問題に対して多様なパレート最適解を提示するとともに,解集合の分析から設計知識を抽出し,意思決定を支援できることを示す.進化計算はすでに実用レベルに達し,産業界でも広く利用されている一方,研究面ではここ10年ほど大きな飛躍が乏しく,停滞感があるように感じる.その背景や進化計算研究の新たな地平を切り拓く可能性について議論する.