今年もとうとう入試が始まります。
みなさんがこれまで頑張りを発揮しきれるように、最後に当たり前の確認を応援メッセージに代えて記します。
入試で出題される問題の8割は典型問題です。つまり、これまで参考書や問題集で散々練習してきた解き方がきちんと使えるかが問われます。
ですので、入試本番は0から新しい解法を思いつこうとするのではなく、これまでに解いたどの問題と似てるか、そしてその問題の要点はなんであったかを思い出しながら解いて下さい。
もちろん試験本番の閃きや出題範囲で点は多少左右されますが、それよりも遥かに大切なのはこれまで地道に身に着けてきた基本的な知識です。この日のために、不安と戦いながら、逃げ出さず、誰よりも勉強してきたはずです。その努力の量が合否を分ける一番大切な要素です。自信を持って下さい。
試験前は不安になりがちです。
もしかしたら自分が使ってない問題集に何か重要なことが書いてあったんじゃないかとか、有名な進学校に通っている連中や、一部の医学部予備校に通っている連中だけが知っている重要な知識があるんじゃないかとか、不安になるかも知れません。
君が自信を持つまで何度も言いますが、大切なのは基本的な知識を正しく理解して使えるようになることです。どの参考書を使うかは大きな問題ではないです。重要なことはどの参考書にも書いています。チャートにもフォーカスゴールドにもニューアクションにも書いてます。
どの参考書を選ぶかとかどの塾を選ぶかじゃなくて、選んだ参考書を理解して使えるようになることが受験勉強です。黄色チャートの例題だけでも数3までやると900題以上あります。君はこれを理解して使いこなせるようになっています。これは本当に凄いことです。どんなにお金を積んでも手に入らない努力の結晶です。
あなたが知らない知識を知っているライバルがいるかも知れません。ですが、それは大したことではありません。超高額な大手医学部予備校で10年以上講師をしていた私が断言します。合否を分ける学力の本質はあなたが使ってきた参考書と問題集、受けてきた授業の中にあります。一部の進学校や一部の医学部予備校だけが持っているような知識に大した価値はありません。
自信を持って下さい。
理想的な受験が出来なくても、最後の最後まで投げ出さないで下さい。完璧じゃなくても食い下がって下さい。
試験中にすぐに解き方が思いつかいときも、先に別の問題を解いてから見直すと意外と解き方が分かったりします。午前中の試験が上手くいかなかったとしても、実は難化していて差がつかず午後の試験をどれだけ頑張ったかで合否が分かれるかも知れません。普段しないようなミスに頭が一瞬真っ白になっても、少し時間が経てば落ち着いてきます。落ち着いてから巻き返す時間はあるはずです。
合格最低点を上回ればいいんですから、完璧じゃなくてもいいんです。最後の最後まで集中力を切らさず、見直しをして一点でも多く得点して下さい。
最後の最後まで強い気持ちで頑張って下さい。