目次
1.今の学力に見合ったテキストが一番近道
2.初見で7割以上解けるor分かるくらいがちょうどいい
3.分かるのグラデーションを掴むと勉強が上手くなる
医学部や難関大を目指すときにやってしまいがちなのが、基礎をおろそかにすると言いますか、自分の現状に合っていない難しいテキストを使ってしまうことです。
「基礎からやっていたら間に合わない」とか「ちょっと難しめの問題をやっていたら基礎も身につくだろう」とか色々考えた上でのこととは思いますが、私の経験上、自分に合っていない本を使ってしまうと吸収量が下がったり、1問解くのに凄く時間がかかったりして結果的に遠回りになってしまいます。
勉強は積み重ねです。焦る気持ちは分かりますが、正しい手順を踏んでいくことが結果的に近道になります。
それでは今使っているテキストが今の学力に合っているかどうかはどう判断したらいいのでしょうか?
ざっっくりとした目安になりますが、問題集なら初見で7割以上解ける、参考書ならざっと読んで7割以上分かるものを選んで頂きたいと思います。もちろん、厳密に7割じゃなくていいです。6割でも8割でも大丈夫です。
「7割分かってるなら7割は無駄になるんじゃないか?」と思うかも知れませんが、7割の中にも完全に分かっているものもあれば、解けるけどあまり良くわかってないものもあると思います。
勉強って「知らなかったことを知る」ことも大切なのですが「知ってることをもっと深く知る」ことも、同じかそれ以上に大切です。7割というのは「新しい知識を入れる」ことと「なんとなく分かるをちゃんと分かるに変える」ことが効率良く行える割合だと思っています。
問題集の中の7割の「解ける問題」を「説明出来る問題」に変えて、3割の「解けない問題」を「解ける問題」に変えて下さい。参考書の中の7割の「知ってる知識」を「説明出来る知識」に変えて下さい。3割の「知らない知識」を「知ってる知識」に変えて下さい。
これを高速で回すことが学習の最効率だと考えています。
参考書の選び方からは少し外れますが、「知ってることをもっと深く知る」感覚を掴むと勉強がうまくなります。
応用パターンが色々考えられる問題は本質的な理解を深めておこうとか、応用しようがないものは答えが出せるだけで理解を止めておこうとか、必要に合わせて理解度を調節出来るようになりますし、出題者の意図なども読みやすくなります。
ちょうど勉強が苦手な生徒さんがいう「分からないところが分からない」の逆みたいな感じです。
自分に合った参考書や問題集を使った生徒さんと、焦って自分に合ってない問題集を使って答えの出し方だけ覚えるような学習をやってしまった生徒さんとは、こんなところにも違いが出てくるかなと思っています。
以上、今日は参考書の選び方についてのお話でした。
お役に立てていれば幸いです。
自分に合った参考書や問題集が大切なのは分かったけれど、自分だけでは正しく選べているか、正しく使えているか不安だ、という方は、スポットでの個別指導や個別説明会もやっておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。