<ネパール通信> 2021年2月
<ネパール通信> 2021年2月
エベレストコーヒーのラベルのお話
エベレストコーヒーのラベルのお話
ナマステ! 寒い日々が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか?
今回は、エベレストコーヒー豆のパッケージのラベルのお話です。おなじみの絵ですが、全部で何種類あるかご存知ですか?
最初は1つだけでしたが、徐々に増えて、現在12種類。 これは、私がTIFA(国際交流の会とよなか)の活動として支援していたネパールの女児孤児院 Happy Girls Home(HGH)の子どもたちが描いた絵を原画として作ったものです。
私が初めてHGHを訪ねたのは2009年。最終学年(10年生)の5人から、「卒業しても帰る所がない、もうしばらくここに居させてほしい」と懇願されて、では何か手に職をつける手立てを、ということで現地の伝統芸術「ミティーラアート」のトレーニングをしました。 学校では図工や美術といった授業のないネパールですが、描く楽しさに目覚めた彼女たちはとても熱心に取り組みました。(ミシンのトレーニングのほうはサッパリでしたが。 笑)
初めはお手本の模写からスタートしましたが、だんだんオリジナリティを発揮して、ネパール農村の生活を表した楽しい作品が次々と生み出されました。
その後、卒業して、結婚して、お母さんになって・・・ 今は忙しくて絵を描く時間もないようですが、次に会う時にはまた新しい作品を描いてもらうよう頼むつもりです。皆さまも楽しみにお待ちくださいね。
(筒井百合子)
ミティーラ絵を描く少女たち(2010年)
ラベルのもとになった原画
初めてHGHを訪ねた時の写真(2009年4月)