ブルーワンダー


心にさえ黙って

ひたすら歩いた

誰と居ても誰も居ない

そんな場所まで来ていた


話したい事はないけど

ただ声が聞きたいよ

伸ばした手を隠して

何度も言い聞かせた


肺から喉にかけて

つかえた黒いモヤ

誰にでもあるもんなら

名前くらい付けておいてよ


大切にできなくて

失った感情ぜんぶ

大切だったってことは

どうにか覚えていたい


「ただいま」を忘れたって

「おかえり」をくれた

たったその一言だけで救われたよ

ありがとう