江戸和竿組合


経済産業省が認定する伝統的工芸品、

東京都指定伝統工芸品を製作する職人集団です。

和竿の事なら江戸和竿組合の竿師さんまで御用命ください。

また、2024年の1月19日、20日、21日には
「釣りフェスティバル2024」が開催され、江戸和竿組合も出展し、

たくさんのお客様にご来場いただきました。
今後とも江戸和竿をお引き立てのほどよろしくお願いいたします。

令和五年 2024年03月  更新

竿富新会長(右)と名理事長の竿忠さん(左)

火入れの実演は竿中(写真)と汐よしの両親方の交代制

三浦半島小網代「丸十丸」3姉妹の次女&三女の表敬訪問を受け、目尻を下げる横浜竿の汐よし(左)と竿好(右)のお2人

2023釣りフェスの様子

「釣りフェスティバル2023」がコロナ禍をへて三年ぶりに開催されました。
江戸和竿組合も出展し、たくさんのお客様に来ていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
今後とも江戸和竿をお引き立てのほどよろしくお願いいたします。

前列左から    竿富会長     竿忠理事長      汐よし      竿好       竿中
        後列左から                                 小春          竿貴                 竿ます

江戸和竿の若手三羽ガラス(竿貴、小春、竿ます)が、和竿コレクターでタナゴ研究者

として知られる熊谷正裕さん(左から2人目)とともに歴代の竿忠コレクションに見惚れる。


写真提供 葛島一美 様

江戸和竿組合理事長よりご挨拶

 経済産業省が認定する伝統的工芸品、東京都指定伝統工芸品を製作する職人集団です。

 組合員一同が粋な釣り師さんの要望に応えるよう精進しております。唯一無二の江戸和竿を何卒よろしくお願いいたします。


江戸和竿組合理事長 竿忠 中根喜三郎

江戸から続く和竿師 本家は東作
tosaku.jp/ 

 江戸っ子の釣り暦といえば、春のフナに始まり、アオギス、アユ、黒鯛、秋のハゼ、ボラと巡って寒のタナゴで締めくくったものでした。季節ごとに釣りを楽しむというのが一般的でした。そうなると、その釣り種目にいちばん適した竿が欲しくなり、加えて好みの調子だとか釣り味といったレベルの高い遊び心を求めていくもの。釣りの種類だけこだわりがあり、こだわりの数だけ夢があった。そんな釣り人のこだわりを満たし、江戸の釣り文化を牽引したのが「泰地屋東作」、通称「東作」であり、江戸和竿の起源とも言われています。

 天明3年(1783年)、紀州徳川家の藩士であった松本東作が武士の身分を捨てて、下谷稲荷町の広徳寺門前(現在、東京都台東区東上野3丁目)に釣り竿屋を開業したのが始まりです。屋号は妻の父、泰地屋三郎兵衛の姓をとり「泰地屋東作」(たいちやとうさく)とし、本名を「松本三郎兵衛」と改めました。以来、六代目東作・松本三郎に至るまで、江戸和竿の伝統を守り続けております。

江戸和竿組合の親方たち

 江戸和竿組合の親方たちも高齢化が進んでいますが、令和2年には若い和竿職人が仲間入りしました。

竿ますさん、小春さん、竿貴さんの三名です。

江戸和竿師のお話

江戸和竿本家「東作」(埼玉県川口市)の6代目、松本三郎さん宅を訪問してハゼ竿を注文した時の話。(写真左)

 「オモリ3号くらいを背負える八尺五寸(約2.6メートル)くらいの竿をお願いします」と大まかなオーダーをすると、松本さんは「どちらの船宿さんをご利用ですか?」「主にお使いになるのは川筋ですか、海ですか?」「穂先は布袋(ホテイチク)でよろしいでしょうか?」「糸巻はどのように?」「手元は細身の淡竹(ハチク)の根掘り(根の部分)がありますが、どうでしょうか?」と、くわしく質問や提案を続けた。

 素材や漆の色など全てがきまると、おもむろに巻紙と硯を取り出して墨をすりだす。

 まず注文主である私の名前、注文の日付、「鯊竿」と筆で書き記す。さらに部位ごとの素材、漆の色、調子など細かく書き加えていくのだが、その所作を見ているだけでゾクゾクした。昔の旦那衆と竿師さんは、こんな楽しい時間を過ごしていたんだと、うらやましく思った。

 「小僧の修業時代は習字の塾に通わされました。筆文字がきちんと書けないと竿師じゃないといわれましてねえ。俳句や短歌の勉強もしました」という話を、同じ江戸和竿師の故・四代目竿治(さおじ)さんから聞いたことがある。

 また「新聞は、毎日隅から隅まで読みなさい」とも言われたという。世情に疎いと注文に来た旦那たちと話ができないから、とのこと。旦那には政財界の大物や役者、遊郭の主人などさまざまなジャンルの人たちがいたので、一生懸命勉強したそうだ。

 庭師さんは裕福で教養のある施主と会話するため日々多岐にわたる勉強をしたと聞くが、上物の江戸和竿師も同様でだった。

(公財)日本釣振興会 常務理事・「つり人社」会長 鈴木康友


令和2年には若い和竿職人が仲間入りしました。

 江戸和竿組合の親方たちも高齢化が進んでいますが、令和2年には若い和竿職人が仲間入りしました。竿ますさん、小春さん、竿貴さんの三名です。

 この動画では、組合理事である竿中親方のコメントと共に、三人の若い職人さんの作業風景とインタビューを、お届けいたします。

江戸和竿組合 パンフレット 1

江戸和竿組合 パンフレット 2

江戸和竿組合員 連絡先


◆ 竿忠   中根喜三郎 理事長  TEL 03-3803-1877 / FAX03-3803-1893

                 〒116-0003 東京都荒川区南千住 5-11-14


◆ 竿富   吉田嘉弘 副理事長  TEL 03-3823-3244 / FAX同じ

                 〒110-0008 東京都台東区池之端 2-7-13


◆ 東作本店  松本耕平 会計監査  TEL 03-3831-4547 / FAX同じ

                 〒110-0015 東京都台東区東上野 3-32-1


◆ 竿辰   奥平辰之 理事  TEL 03-3623-2697 / FAX同じ

                 〒130-0002 東京都墨田区業平 2-16-9


◆ 邦一   宮島精一 経理  TEL 046-844-0700 / FAX同じ

                 〒239-0821 神奈川県横須賀市浦賀 2-38-8


◆ 江戸川   櫻井宏克  TEL 03-3252-0711 / FAX03-3258-0678

                 〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町 1-8-1


◆ 汐よし   早坂良行 会計監査  TEL 045-715-1291 / FAX同じ

                 〒232-0066 神奈川県横浜市南区六ッ川 2-113-12


◆ 竿中   中台泰夫 理事  TEL 047-338-8615 / FAX同じ

                 〒272-0816 千葉県市川市本北方 2-1-22


◆ 竿好   吉澤均  TEL 080-1096-2252

                 〒144-0035 東京都大田区南蒲田 3-15-7


◆ 竿貴   鴨下貴仁  TEL 090-8102-6817

                 東京都府中市新町 1-8-26


◆ 小春   小春友樹  TEL 090-1542-4278

                 埼玉県川越市志多町 13-40


◆ 竿ます   増形智志  TEL 070-4281-7095 / FAX0289-64-7572

                 栃木県鹿沼市村井町 229-10