16歳ライダーの場合 親観点
16歳ライダーが欧州へ出発して以来、今回の武者修行について、いろんな方々から、特に保護者のみなさまから聞いていただいています。
個別にお話したりお答えしたりしてきましたが、今後、同じように武者修行されるジュニアライダーがもっともっと増えてくださったらいいなと思い、親観点でのメモをこちらでも残しておこうと思います。
文科省による「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」の「スポーツ・芸術探究コース」にエントリーし、プランを採択いただきました。
「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム 高校生対象」
前年にななみ先輩がこのプログラムを活用して留学されているのを見て、こういう取り組みがあることを知りました。
「トビタテ!留学JAPAN」へのエントリーは、学校から行っていただく必要があるので、進学する高校が決まった時点から学校と相談をはじめ、入学式当日にはエントリーを担当いただける先生とコンタクトをとり、4月中旬にエントリー〆切、書類審査を経て5月に文科省でプレゼン審査、6月に採択決定という流れでした。
「トビタテ!留学JAPAN」プログラムの最大の特徴は、中身をすべて応募者自身で自由にプランできる点です。16歳ライダーの場合は、やりたいことは本場の欧州でCXを走って修行したいの1点だったので、その点を軸に留学中の探究活動を構築し、「トビタテ!留学JAPAN」の大先輩であるOlanda Baseの梶さんに相談にのっていただき、プランを作っていました。
梶さんとOlanda Base、「トビタテ!留学JAPAN」のお話はこの記事にも詳しいですのでぜひ。
Cyclowired 「梶鉄輝率いる「チームオランダベース」始動 欧州挑戦サポートで日本の競技発展を」
今回、遠征期間は2ヵ月です。冬休みの2週間をはさむ日程とはいえ6週間学校を休むことになるのですが、学校とご相談し、文科省のプログラムであることや、学校からエントリーしていることもふまえて公休に準じる形にしていただけました。勉強は帰国後に必死でキャッチアップが必要になりますが、学校には全面的に理解いただき、準備の上でもさまざまな形で応援・サポートしていただきました。学校によって考え方は異なるとは思いますが、いずれにせよ学校側としっかりコミュニケーションをとり、サポートしてくださる先生を見つけることが大事だなと思いました。
ほぼレースしかしない計画なので、レーススケジュールを組むことと、レース機材の準備が大半でした。
レーススケジュールは、OlandaBaseの梶さんに案内をいただきながら、16歳ライダーにとってはラッキーにも偶然遠征が一緒になったあやと先輩に相談しながら決めていたようです。決まった予定を聞いたら、血気盛んなスケジュールになっててびっくりしました😅
なお、CXのレース活動には、レース会場に送迎いただく方法とピットサポートしてくださる方が不可欠ですが、OlandaBaseのレーススケジュールとシンクロさせていただくことで、OlandaBaseのみなさん、特に古谷さんに全面的にお世話になっています。
レース機材の準備は、当初想定よりはるかに大変でした。これまでに欧州遠征をしてこられた諸先輩方から、レースコンディションが非常に厳しいのでパーツの消耗も想像以上に激しいと教えていただきました。また、さまざまなコースコンディションに対応することを念頭に、ホイールも5セット+ロード練用1セットを用意するなど、レース数も多いし期間も2ヵ月となるので重厚な準備になりました。
機材を用意する際には、佐藤GMにもさまざまなサポートとアドバイスをいただき、また、機材を飛行機輪行するためにチームからBTB輪行箱を貸していただいて、どうにかこうにか準備を整えることができました。
用意した機材やパーツは、けんたろうがスプレッドシートでリスト化しているそうなので、ご興味のある方は聞いてやってください。
もちろんありませんでした。
欧州遠征に出発後に代表選出の発表がありましたので、オランダでは16歳ライダーが、日本では私たちが驚き、慌てて世界戦用のスペアパーツや備品などを追加手配して、送り出したり、渡欧される方にお願いして持っていっていただたりしました。
全日本選手権終了時点で、UCIポイント順では2番手ではあったので、上位の先輩方の出場意向次第ではもしかしたら・・・程度には認識していましたが、もともとは来年/ジュニア2年目の代表選出をめざして今年の武者修行を組んでいたことなので、本人も出発当初はオランダから電車を乗り継いて、Lievinまで応援に行く算段をしていました。
CXに注力しているライダーとして全力で研鑽せよということで選出いただいたのかと想像しますので、いただいた機会に感謝して全力を尽くしてくれたらと思います。
シクロクロスのワールドカップのエントリーはNFから国単位でしかエントリーできないため、11月ごろからJCFにご相談させていただき、ジュニアの場合は指定強化選手に入っていることに基づいてエントリーしていただくことができました。
「トビタテ!留学JAPAN」は、エントリーの際に受け入れ先組織が決まっていることが必要なので、OlandaBaseに受け入れ先になっていただいており、滞在はOlandaBaseが拠点としている Watersley Sports & Talent Park のアスリート向け宿泊施設に個室をとっていただきました。OlandaBaseの選手の方々や、他チームのアスリートの方々と共同キッチン生活をしているようです。
食事は、朝・昼は自炊です。現地のライスを炊いてみたけど味が想定と違って面食らったり、しゃがいもを切って焼いて塩をかけただけで食べてたり、謎の自炊ライフをしてるようです。レースの日は、ハムチーズサンドイッチや、ペンネにソースをかけたものを作って弁当として持って行ったりしているようです。
夕食は、Olanda Base & Watersley R+D Cycling teamのPerformance staffでもある栄養士のYuka Fushitaniさんにお願いすることができ、食べさせていただいています。16歳ライダーの摂取カロリーは通常およそ3,000kcal/dayなのですが、初の自炊生活でそれだけのカロリーを栄養バランスみながら摂っていくのは無理だろうなと懸念だったので、プロのYukaさんに夕食をみていただけることになったのは本当にありがたいです。
円安と欧州インフレに大打撃をうけております😅
「トビタテ!留学JAPAN」から支給される留学準備金と2ヵ月分の滞在補助金がちょうど
往復の渡航費用(航空券と輪行箱2つほかbaggage積載費)+ OlandaBaseでお願いする夕食代分相当でした。
他、主要な費用項目としては以下です。遠征検討のために具体的な金額を知りたいという場合は、けんたろうかあきえにお声がけください。
宿泊費(2ヵ月分)
レースサポートフィー(サポートスタッフフィー+移動費)
レースエントリー費
現地での遠征費(スペイン合宿、世界戦含む)
外食代
日用品や食品の買い物代
機材準備費
海外保険
高校進学時用に、もしもsuper expensiveな私立高校に特待もなしで行くことになった場合に備えて積み立てていた学資があったのですが、県立高校に進学したことでそれをそのまま留学資金に充てることができたのは、ぐるっとまわって本人のがんばりだったかなと思います。
16歳ライダーの場合は、今回の日程の中では、語学力の向上という点ではさしてのぞめないだろうと思っています。
今回は、初海外、初欧州レースでもあり、期間も長いようで2ヵ月間しかないことをふまえて、16歳ライダーについては、”ライダーとしてレースに参戦していくこと”にフォーカスしたプランにしており、その他の部分は優先順位を下げて整理しています。
なお、GMから、語学力・コミュニケーション力向上のための宿題として「現地の女の子とツーショットセルフィー撮ってくる」というのがありましたが、大先輩はやすやすクリアできるこの宿題も、16歳ライダーには到底無理だろうなぁと思っています。