本ヘルプページでは,「Digital紅葉山文庫」システムが提供する各機能について説明します。「Digital紅葉山文庫」トップページと,本ヘルプページの目次番号との対応関係を図1に示します。
図1. 「Digital紅葉山文庫」トップページと本ヘルプの目次との対応関係
「Language」ボタンの押下により,日本語,英語,中国語の切り替えを行います。書誌データは日本語のみで提供されます。一部,準備中のため多言語対応していない箇所があります。
官庫書籍目録,御書物方日記出納録は公開準備中です。
元治増補御書籍目録(彙刻書目,御書籍来歴志,始末記を含む)の全文を公開しています。
本文の漢字を『康煕字典』に依る正字体に統一したデータを「正字体版」ページで公開しています。
「正字体版」内の本文は,異体字検索に対応していません。日本語環境のPCにおける文字入力で使用される常用字体で検索できるようにするため,別に「常用字体版」ページを設けました。ページ内検索をされる際には,「常用字体版」ページのご利用をお勧めします。(ページ内の検索機能の説明は2.1.2を見よ)
本文の出現順序は,本研究会が整理した冊序によります。原本所蔵者(宮内庁書陵部)における整理順序との違いについては,[解説]ページをご覧ください。
図2. 元治増補御書籍目録 全文ページ抜粋
① 原本の一段を一行として整理しており,「*番号」は,各行の通し番号です。
② 項目名は,「主目録」「彙刻書目」「来歴志」「始末記」で異なっています。検索窓下部の青字リンクをクリックすると,それぞれの先頭行へジャンプします。
③ 各冊の先頭行の「link」項目には,宮内庁書陵部「書陵部所蔵資料目録・画像公開システム」で公開されている冊ごとの画像公開ページへのリンクを張っています。「slink」という表示をクリックすると,当該ページにジャンプします。
④ 同一本が,「主目録」「彙刻書目」「来歴志」「始末記」の間で重ねて出現する場合に,それぞれの行の「参照」項目に,相手先の通し番号を示しています。クリックすると,参照先の行にジャンプします。
⑤ 「主目録」に出現する書目の書誌データをDigital紅葉山システムで公開中のものについては,「書誌」項目に「link」と表示しています。クリックすると,Digital紅葉山の「書誌書影」画面にジャンプします。
⑥ ページ内で提供している検索機能は,「正字体版」,「常用字体版」で共通しています。(ページ内の検索機能の説明は2.1.2を見よ)
「レコードの抽出」窓:入力した検索語を含む行を抽出します。例えば「題目」や「撰者」などの項目に限定した検索はできません。
ページ内テキスト検索:検索語を入力し「検索」ボタンを押すと,表示されている画面内の当該語をハイライトします。ただし,ハイライトした箇所から,次のハイライト箇所へのジャンプはできません。ハイライトした箇所を順次ご覧になりたい場合は,キーボードの[Ctrl]+[F](Windowsの場合)でページ内検索をしてください。
「リセット」:「ページ内テキスト検索」に入力した文字列をリセットします。ただし,ハイライト表示はリセットされません。
「ページリセット」:「レコードの抽出」で抽出した内容をリセットし,初期画面に戻ります。
「分類目録」をクリックすると,本システムに収録されている全ての書目を分類順に表示します(4を見よ)。
「国書」をクリックすると,本システムに書誌データが収録されている全ての国書を『改訂内閣文庫国書分類目録』の分類順に表示します。
「漢籍・朝鮮書」をクリックすると,本システムに書誌データと全文影像が収録されている全ての漢籍および朝鮮書を四部分類順に表示します。
「国書」の検索窓をクリックすると,『改訂内閣文庫国書分類目録』の大分類が表示され、選択することができます。ただし、当該の分類を持つ書目が本システムに存在しない場合があります。
「漢籍・朝鮮書」では,「部」と「類」の検索窓をクリックし,表示される候補の中から分類を選択して表示することができます。「部」を指定せず,「類」のみを指定することも可能です。
書籍検索では,書誌書影画面(5を見よ)に表示される詳細な書誌データを「書誌」,書誌書影画面の上部に表示される,「書誌」の要約を「目録」と呼びます(図6を見よ)。したがって,「書誌」は「目録」を包含しています。
目録と書誌の主な採録項目は,5.2に示すとおりです。
題目や著者名に別名が存在する場合,検索の便宜のためにこれらを書誌とは別にデータベース内に採録している場合があります。これらの別名を「典拠」情報と呼びます。典拠情報は「書誌書影」画面には表示されません。
書籍検索は,異体字検索に対応しています。
簡易検索窓の機能について,図3に基づいて説明します。図中の番号①~④は,以下の説明の番号に対応しています。
図3. 書籍検索の簡易検索窓
① 簡易検索窓に検索語を入力し「検索」ボタンを押すと,当該語が含まれる書誌データを検索します。
② 検索種別:の「目録」は,目録(3.2を見よ)に加え典拠情報を検索対象とします。「書誌」は,書誌(3.2を見よ)に加え典拠情報を検索対象とします。
③ 検索対象:の「子目を対象とする」チェックボックスのチェックを外すと,叢書等の親書誌のみを検索対象とし,子書誌を検索対象から除きます。
④ 青字の「詳細条件を開く」をクリックすると,詳細検索窓が出現します。(3.2.2を見よ)
詳細検索窓では,書誌(3.2を見よ)を検索対象とし,検索対象となる書誌データ項目を指定して検索することができます。複数の項目を掛け合わせて検索することができます。
詳細検索窓が開いているとき,簡易検索窓の機能は無効となります。簡易検索窓と詳細検索窓の両方に検索語を入力して掛け合わせ検索をすることはできません。
詳細検索窓の機能について,図4に基づいて説明します。図中の番号①~⑪は,以下の説明の番号に対応しています。
図4. 書籍検索の詳細検索窓
① 題目:分類目録(⑨で挙げるもの),外題,封面,首の目録標記に関する事項,巻1首題目等,柱,尾題および前後の題署,末の目録標記に関する事項,および目録に出現する題目を検索対象とします。これらの項目に題目以外の記述が含まれる場合に,それらも検索対象となる場合があります。
② 著者:封面,巻1首題目等,尾題および前後の題署,および目録に出現する著者名を検索対象とします。これらの項目に著者名以外の記述が含まれる場合に,それらも検索対象となる場合があります。
③「異名」チェックボックスにチェックがある状態では,典拠情報を検索対象としています。チェックを外すと,典拠情報を検索対象から除外します。
④ 刊写:封面,識語等文字,および目録に出現する刊写に関する情報を検索対象とします。これらの項目に刊写に関する情報以外の記述が含まれる場合に,それらも検索対象となる場合があります。
⑤ 年代下限:朝代または西暦を指定し「検索」ボタンを押すと,指定した年代以前に刊写された書籍に限定して表示します。「朝代」はプルダウンメニューからの選択となっており,和本,唐本,韓本の別に朝代が並んでいますので,朝代を指定することで,複製地域も指定することとなります。西暦を指定した場合には,複製地域は限定されません。
⑥ 工名:柱などに出現した工名を検索対象とします。
⑦ 旧蔵:外題,附加,および目録に出現する旧蔵に関する情報を検索対象とします。これらの項目に旧蔵に関する情報以外の記述が含まれる場合に,それらも検索対象となる場合があります。
⑧ 蔵書印:鈐印として記録された印文等を検索対象とします。ただし,現所蔵者の押捺した蔵書印は書誌に記録されていないため,検索対象となりません。
⑨ 函架番号:『和漢図書分類目録』(宮内庁書陵部,1955)または『改訂内閣文庫漢籍分類目録』(1971)または『改訂内閣文庫国書分類目録』(1976)に掲載されている函架番号を検索対象とします。
⑩ 3.1 「分類目録」と同様の機能です。
⑪ 3.2.1の③と同様の機能です。
この画面に表示されるのは,「目録」データ(3.2を見よ)の一部です。
分類目録/検索結果一覧の配列は,国書は『改訂内閣文庫国書分類目録』,漢籍・朝鮮書は四部分類に拠ります。 分類が同じ書目の中での排列順は,(あれば)仏典番号順→第一著者の王朝順→題目の五十音順 となっています。
分類目録一覧,および検索結果一覧画面の機能について,図5に基づいて説明します。図中の番号①~②は,以下の説明の番号に対応しています。
図5. 分類目録/検索結果一覧画面例
① クリックすると,「書誌書影」画面にジャンプします(5を見よ)。「書誌書影」画面から,「全文影像」または
② クリックすると,「全文影像」画面にジャンプします(6を見よ)。全文影像を提供しない書目もあります。
この画面に表示されているデータを,書籍検索機能内では「書誌」(3.2を見よ)と呼びます。
書誌書影画面の機能について,図6に基づいて説明します。図中の番号①~③は,以下の説明の番号に対応しています。
図6. 書誌書影画面例
① 書誌内の青字リンクをクリックすると,本文中の該当箇所の画像が画面右側に表示されます。
② 検索結果:「次へ」をクリックすると,分類目録/検索結果一覧画面における次の検索結果(書目)の書誌書影画面にジャンプします。「前へ」をクリックすると,前の検索結果(書目)の書誌書影画面にジャンプします。「検索結果に戻る」をクリックすると,分類目録/検索結果一覧画面に戻ります。
③ 「全文影像」をクリックすると,表示中の書目の全文影像画面にジャンプします。「IIIF Manifest」のアイコンと文字は,IIIFマニフェストファイルへのリンクになっています。アイコンをIIIF対応ビューワにドラッグ&ドロップするか,リンクのURLを指定すると,外部のIIIF対応ビューワでも全文画像を閲覧することができます。「全文影像」の表示のない書目では全文影像が提供されていませんが,国立公文書館デジタルアーカイブで当該書目の画像が公開されている場合には,リンクを表示しています。
内容分類
『和漢図書分類目録』(宮内庁書陵部,1955)または『改訂内閣文庫漢籍分類目録』(1971)または『改訂内閣文庫国書分類目録』(1976)収載の書目と函架番号
題目等(題目、巻数、首目、附録および存闕)
員数等(複製地、判型、員数)
撰者等(撰述時の王朝、撰者姓名、撰述の趣)
刊写等(刊写年代、刊写の別、刊写者、依拠本文等の注記)
伝来等(補配、書入、識語、旧蔵)
装訂(表紙、外題、綴じ方、副葉、料紙)
表紙と首末の間(見返し、封面)
首(各種前付けの題目、撰文の年時と撰者名)
巻首および本文(巻首題目および撰者署名、編目、改行等)
体式(匡郭または字面、款式、字様、柱)
巻尾および巻後附載
末(各種後付けの題目、撰文の年時と撰者名)
書写識語または刊記
附加(補配、書入、識語、鈐印)
書誌の標記中,原本の引用は「 」内に記しました。引用部分は原則として原本の字体に依拠していますが,UTF-8で表現可能な文字を選択しています。それ以外の,データベース編者による注記には,日本の常用字体を採用しました。
おおよそ冊子本の見開き2ページ,巻子本や折本の一紙分を一画像とし,一冊/帖/軸を単位として,各伝本の表紙と,墨付きの全文を表示しています。画像公開の形式としてIIIF(International Image Interoperability Framework)を採用しました。
全文影像画面の機能について,図7に基づいて説明します。図中の番号①~④は,以下の説明の番号に対応しています。
図7. 全文影像画面例
① 上部に書籍の冊/帖/軸の序数が表示され,数字の選択により,任意の冊/帖/軸の先頭に移動することができます。最上部にスクロールバーが表示される場合は,ドラッグにより後方まで表示することができます。
② 「分類目録」をクリックすると,分類目録の一覧画面(4を見よ)へジャンプします。「書誌書影」をクリックすると,閲覧中の書籍の書誌書影画面(5を見よ)へジャンプします。
③ クリックすると,選択中の冊/帖/軸の画像のサムネイル一覧が表示されます。サムネイル表示の画像の選択により,同冊/帖/軸内の任意の箇所に移動することができます。
④ 全文影像は,各書籍の先頭の画像から表示されています。クリックすると,次の画像へジャンプします。
本デジタルアーカイブの影像ファイルは,ICCプロファイルを介して作成されており,影像の色彩は,モニターの調整(キャリブレーション)を行うと適切に表示されます。
原本の綴合に倒錯や逸脱の認められる場合についても,撮影時点の状態のままに表示しています。
原本に挿入,貼付された紙葉について,原本を損なわずにそれらを動かし得る場合は,まずそれらの挿入,貼付された情況を表示し,次に付加部分を移動または展開した情況を表示しました。
片面書写または片面印刷の伝本で,背面に附属的な朱墨のある場合は,各冊/帖/軸の後に,墨付きのある場所のみを示しました。
朱墨のない副葉について,比較的少数の場合は全葉を示しますが,多数に及ぶ場合は,必ずしも全葉を表示しません。
紙の継ぎ目や背面の全てに同様の朱印がある場合等に,書誌にて説明した上で,必ずしも全ての該当箇所を表示しません。