今般のコロナ禍は、コミュニティにおける住民の経済的・教育的格差や孤立・分断といった潜在的な諸課題を顕在化させ、結果として学校がもつコミュニティの紐帯としての機能にスポットが当たることとなりました。本シンポジウムでは、学校教育の実践家とコミュニティ・スクールの推進を支援する専門員、デューイのスクール・コミュニティ論に関する研究者から実践や知見を発表いただくとともに、会員によるデューイ研究の成果やオープン参加者による声を絡ませながら、ポスト・コロナ時代におけるコミュニティと学校についての議論を深めていきます。
公立小中学校教諭として25年間、ICTを活用した授業及び探究型学習の研究を行ってきた。現職教師を務めながら岐阜大学大学院教育学研究科を修了。その後、教育センター指導主事、小学校教頭、熊本大学准教授、教育センター主任指導主事を経て現職。著書に『まんがで知る 教師の学び』『まんがで知る 未来への学び』『まんで知る デジタルの学び』(さくら社)など。
新潟市生まれ。若者の離職やニート・フリーター等の社会問題に問題意識を抱き、「学校にファシリテーション、ファシリテーショングラフィックを導入するプロジェクト」を開始、その後発展した「にいがたファシリテーション授業研究会」の初代代表となる。並行して、「キャリア教育が日本を救う」という言葉に出会い、子どもと社会をつなぎ、子どもの自立を促すキャリア教育の支援のため、2012年4月に「みらいずworks」(2016年にNPO法人)を設立。認定キャリア教育コーディネーター。
(早稲田大学 教授)
博士(教育学)。早稲田大学教育学部教育学科教育学専修卒業。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。主著:『キルパトリック教育思想の研究:アメリカにおけるプロジェクト・メソッド論の形成と展開』(風間書房、2004年)、『市民を育てる学校:アメリカ進歩主義教育の実験』(勁草書房、2018年)、「コミュニティとプロジェクトに基づく市民性教育の原理:『コミュニティとしての学校』の再構築」(日本教育学会『教育学研究』 第87巻、第4号、2020年)ほか。
関西大学 教授・第65回研究大会実行委員長
名古屋大学 名誉教授