昨今、新型コロナウイルスの流行など、未曾有の危機に教育の現場は直面しています。特に学習面においては、対面が当たり前であった授業形態のなかにオンライン学習を取り入れる学校も増えてきました。そのなかで教育の在り方も問い直されているように日々感じています。

ある生徒から、「オンラインになって良かった」という言葉を聞きました。理由を尋ねると、不登校であっても出席日数を気にしなくても良くなるからというものでした。それまで対面>オンラインという考えに捉われていた私にとってそれは目から鱗のような言葉でした。確かに対面授業にすることによって、文字通りの学校での勉強だけではないものが学べるという意見もあります。しかし一方で、学校に通いたくても通えないという子たちがいることも確かです。多様性が重視される現代にあっては「学校」という場所自体の存在でさえ、問い直されてきているのではないでしょうか。そしてもっと生徒ひとりひとりの特性に合った教育の在り方を考えるべきではないでしょうか。個別指導 羊燈館では、教育を通じ、今の子どもたちの声を聞くことができればと考えています。

2022年春「個別指導 羊燈館」塾長