UtaKaore(うっかれ)によるファーストアルバム。
3枚同時リリースされたシリーズ作品の第1作目であり、日本のインストゥルメンタル部門で34位にランクインした。
やわらかく静かな旋律が、眠る前のひとときや、目覚めきれない朝にそっと寄り添うように響く。
1. 花たちの妖精の国(The Fairyland of Flowers)
ガーデニングが趣味のうっかれが、花たちの妖精たちの一日をイメージして描いた楽曲。
冒頭の幻想的な部分では、陽の光を浴びながら舞う妖精たちの姿を音で表現しています。中盤では花々がそっと風に揺れ、自然の命が小さく息づく様子が広がります。
2. 人のいないティーラウンジ(An Empty Tea Lounge)
このアルバムのために書き下ろしたオリジナル曲。
静かな湖畔で、水面のゆらめきを眺めながら、コーヒーの香りに包まれる穏やかな時間を音で描いています。
即興的に一気に書き上げた作品で、創作時間は短かったものの、チェロの温かみのある響きが印象的で、特にチェロ愛好家の方々に好評でした。
3. 猫ふんじゃった変奏曲 〜猫寝ちゃった〜(Variations on “I Stepped on the Cat” – The Cat Took a Nap)
うっかれが小学生のころ、友達とよく連弾していた「猫ふんじゃった」への思い出から生まれた作品。
愛猫の仕草や気まぐれな可愛らしさを音に詰め込み、のんびりと昼寝をする猫のような気怠さを、ユーモアを交えて表現しています。
4. 甘いふたりの会話(A Sweet Conversation)
実際に耳にした、仲の良いカップルの会話から生まれた作品。
女性の声の美しさと可愛らしさ、そしてふたりの軽やかなやりとりが織りなす世界観に心惹かれ、その空気感をそのまま音楽で描き出しました。
やわらかな旋律と対話するようなフレーズが、恋人たちの親密なひとときを映し出しています。
この曲を聴いたカップルはとても喜び、男性は感動のあまり涙を流したといいます。
音楽が心をつなぐ瞬間を、まさに象徴する一曲です。
5. 東洋の神秘(Mysteries of the East)
アジアを思わせる音色を用い、まるで筆で左から右へと描くように、音を重ねながら色彩豊かな世界を描いた作品。
打楽器を中心に、少ない音階構成で一気に書き上げた即興的な一曲です。
初めて聴いた人から「こんなにクオリティの高い曲を無料で聴くのは申し訳ない」と言われ、その言葉に背中を押されてリリースすることを決意しました。
音の筆致が描く“東洋の神秘”は、聴く人の想像を静かに広げていきます。