ロイヤル・バーンウッド

グリフィンの母親違いの弟。「ノーマンの九人兄妹」の三番目。ストーリーの準主人公

能力的には平凡な、魔法使いの青年。

しかし、強力な転移魔法(テレポート)を発生させる魔法陣を背負っている。


キャリアは、自営業「魔法使いのタマゴ」~自営業「ヴァイオレット・アイズ」~自営業「老舗バーのアルバイト」。


姓のように読める「バーンウッド」は、兄と同様称号であり、本名ではない。


明朗快活・純真無垢・おおらかな性格で、女性に対してきわめて紳士的な包容力を見せる。ふだんはあまり怒らない一方で、兄の名誉を傷つけられたと感じた場合は、苛烈な一面を見せる。


幼少期、兄の強力な魔力を飲み込んだためにその魔力に呪われてしまい、慢性的に身体を痛めているという事情があるが、本人はあまり気にせずスポーツが好きだったり、アウトドア派だったりする。呪いの魔力の影響で兄グリフィンが眠りにつき、この世界を去っていく日を、なによりも恐れている。


グリフィンを「兄さん」と呼ぶのはからかっている時だけで、ふだんは大雑把に呼び捨てにするため、兄弟の関係は一見対等に近い。

実際は、ロイヤルは兄に対して深い尊敬と鬱屈した劣等感がごちゃ混ぜになった複雑な感情を抱いており、ふたりはしばしば相克・緊張関係に陥る。純粋で自分を追いつめやすいロイヤル自身の気質・周囲の者を威圧しがちなグリフィンの個性も、この緊張関係を加速させる。


そんなロイヤルの好きなものは、カレーとパン、ダンスとバスケ。

苦手なものは、掃除と読書とお酒。

ロイヤルが言う「掃除した」は、ただ身のまわりの物を壁際に積み上げただけ、ということが多い。

遠視・乱視の傾向があり、手許を見る時はめがねをかける。


口癖は「クリアになる」。家庭内においては、グリフィンの天然ボケを逐一拾ってツッコむことができる唯一の人物。

意外と端整な文字を書くらしい。

運動神経抜群。人との間に壁を作らないので、すぐに友だちを作れる、という特技もある。

絵を描くのが好きで、最近はスケッチブックにこっそり何か描いている。


幼い頃は自信に満ちた暴れんぼうだったはずだが、いまはその面影は薄く、悩みの多い少年に成長した。