大東流合気柔術は会津藩のお留技(門外不出の秘技)として伝えられてきた。

 開祖は、新羅三郎源義光であり、源家古伝の秘法に工夫を加えて合気の秘奥を大成した。

 これゆえ、大東流は清和天皇に始まり、源義光を開祖とし、清和源氏につたえられた。

 大東流合気柔術は日本古武道の精華であり、最も奥妙な技を有する。

 この術は、武田惣角により明治以降に初めて存在が世に知らされた。武田惣角の死後多くの分派を生じた。門人の一人、植芝盛平が創始した「合気道」もその一つである。

 武田惣角の直弟子堀川幸道名人は、北見を中心に30余年にわたり大東流を伝授した。