小川忠男先生について

小川忠男先生は1941年(昭和16年)3月7日生まれ。埼玉県桶川市出身です。

残念ながら、2007年11月3日、突然に亡くなられました。

幼少から武道を好み、柔道二段の経験者として、1961年、筑土八幡にあった合気道養神館へ入門。

1965年には内弟子となり、約14年間、塩田剛三館長の元で研鑽を積まれました。

しかし、養神館での稽古体系は、合気道開祖・植芝盛平先生のような合気とは直接関係ないのではないか、

という思いが小川先生の心の中にはぐくまれたのです。

そして、1975年に大東流合気柔術永世名人・堀川幸道先生と出会い、これこそが自分の求めていた合気だと

確信された小川先生は養神館を退館し、堀川先生に個人教授を受けるため、北海道・北見に赴きました。

堀川先生に3年間個人教授を受けられた後、東京に戻られた小川先生は、1986年東京近郊で

大東流合気柔術小川道場を設立し、ひたすら合気の探求に没頭すると共に、熱心に門下生の指導を

行われました。

「握りなさい」が口癖で、自ら道場生一人ひとりに合気技をかけられ、手をとって指導されました。

小川先生はもともと心臓に持病があり、2006年5月に手術を受けられました。

しかし、亡くなられる1、2ヶ月前から時々胸が苦しくなることがあり、2007年11月2日の夜の稽古では、

いつも通りに門下生に稽古をつけたのですが、翌日11月3日に突然に亡くなられました。