2025年12月8日(月)
2年生の皆さん、一次選考お疲れ様でした。本日は、二次選考を検討されている方向けに、レポーター発表と研究についてお伝えします。
大東ゼミでは、普段のゼミ活動ではレポーター発表といって、指定された教科書の該当部分について、発表者が教科書の著者になりかわってゼミ生および大東先生の前で発表します。ここでは、自身の考えを述べるというよりは、著者の考えていることをきちんと理解できるか、また論理的に伝えることができるかを大切にしています。論理的整合性がない説明になっていると、大東先生から質問が来ます。経済理論を扱う際には用語の定義、使用する文字について明確にすることが必要なので、用語の使い方についても注意を払います。最初のうちは大変だと感じますが、数か月続けることで慣れてきます。さらに、レポーター発表の中では、理論の内容を学ぶと同時にそれが現実をどのように表しているかを考えます。大東先生から問いを投げかけられ、考えることで、ただモデルや数式を解くことが理論を学ぶことなのではなく、モデルが現実とのつながりまで考えることが重要であるということを、大東ゼミでは学ぶことができます。
また、研究では、自身の関心に合わせた自由なテーマで論文を作成します。テーマを設定する際には、その分野ではどのようなことが研究されてきたか、まだ研究されていないことは何かということについて先行研究の調査を進めます。膨大な量の文献を読む必要があるのでとても大変ではありますが、この出発点がしっかりあると研究の意義を明確にすることができるため、とても重要です。私自身、研究を進めることで壁にぶつかることもありますが、それを地道に文献を読むことで越えていけることは、社会で起こる問題についての考えかたを養える機会でもあると思っています。
このように、大東ゼミの活動を通じて学ぶとはどういうことかを知り、学びを味わうことができます。皆さんからの大東ゼミへのご応募をお待ちしております。(4年 桐生)
2025年11月28日(金)
2年生の皆さん、ゼミ選考の準備は順調でしょうか。私も昨年は説明会やオープンゼミに身を運び、色々と話を聞いて回りながら悩んだことを覚えています。
今回は、3年生の私が考える大東一郎研究会の魅力を2つ紹介します。
1つ目は、平賀先輩も挙げていた、商学部ゼミでありながら「経済理論」を扱うこと。教科書を読み込み、モデルを自分で実際に書くことで、理論の深い理解に結び付けます。私自身、「人と差別化できる強みを持ちたい」と考え、経済理論を身に着けられるこの研究会を志望しました。
2つ目は、自分の興味関心のあるテーマについて研究できる自由度の高さです。私はエンタメ産業に興味があるため、アニメ産業を中心に研究をしています。理論と現場の問題意識とを結び付ける中で、「現代のアニメ産業は疑似的な買い手独占状態になりつつあるのでは?」といった新たな視点が次々と得られます。大東先生との議論を通して考えが深まっていく過程は、大学に入ってからの勉強で一番楽しいです。
経済理論をしっかり学びながら、伸び伸びと研究に取り組めるのが当研究会です。経済理論を用いて分析したいテーマがある人、視野を広げながら研究に挑戦したい人には特におすすめします。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
新3年生になる皆さんと、大東一郎研究会で一緒に学べることを楽しみにしています!
(3年 中島)
2025年11月21日(金)
本日は、私が感じている大東ゼミの魅力をいくつかご紹介します。
まず第一に、経済学をしっかりと学べる環境が整っている点です。大東ゼミは、商学部では珍しい「経済理論」を専門的に扱うゼミで、初級のミクロ・マクロはもちろん、大学中級レベルの経済理論まで体系的に学ぶことができます。「1・2年で経済学を履修したものの、内容が十分に理解できていない…」という方には、特におすすめです。基礎から応用まで丁寧に復習・発展できるため、経済学を改めて深く学び直す絶好の環境です。
次に挙げたい魅力は、教授と学生の距離が非常に近いことです。現在は3年生1名、4年生3名の少人数で活動しているため、疑問点があれば大東教授が直接、時間をかけて丁寧に指導してくださいます。論文作成の際も、相談すればいつでも真摯に向き合ってくださるので、安心して研究を進めることができます。
このほかにも、大東ゼミにはお伝えしきれない魅力がまだまだあります。経済理論を本気で学びたい方、少人数で深い学びを得たい方は、ぜひ大東ゼミを検討してみてください。皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています!(平賀)
2025年10月29日(水)
今日は研究について少し紹介します。
大東ゼミでは3年次に三田祭論文(今年度は展示はなし)、そして4年次には卒論の執筆を行います。論文作成においては、自身の興味関心に合わせて自由なテーマで論文を作成できます。
私の研究テーマは、途上国において女性の権利保障や地位の向上をいかにして達成しうるかという問題です。こうしたジェンダー問題は、2000-2015年の「ミレニアム開発目標(MDGs)」から重要課題として取り上げられ、「持続可能な開発目標(SDGs)」にも引き継がれ、世界レベルで重要であると認識されています。特に、途上国においては女性は収入を得られない家事労働に従事する時間が長いため、教育機会が制限されることが少なくありません。また、途上国では人々が必要な医療を受けられないことも多く、医療設備の未発達な地域では女性は出産にも危険が伴います。
このように、ジェンダー問題は幅広いものです。私は、その中から保健医療の問題、特にヒト免疫不全ウイルス(HIV)の母から子への感染をどうしたら防げるかを研究テーマとしています。HIV感染症の問題は、ただその症状が深刻であることにとどまりません。HIVに母親が感染すると、子供にも感染が広がる可能性があります。両親ともにエイズを発症して亡くなるケースも多く、その場合には子供は取り残され、教育を受けられなくなるケースがあります。そのためHIVの母子感染を減らすことは、教育や就業機会の確保など他の社会経済問題の改善につながる重要な課題です。
HIVの母子感染を防ぐためにゼミで学習している経済学をいかに活用できるかを探ることに、いま取り組んでいます。
論文を書く際には、関心のあるテーマについて問題意識を明確にすること、その問題についての先行研究を丹念に調査することが必要で、それには大きな努力を要します。しかし、未解決の問題がどこにあるか、そしてそれをどのように解決していくかを考える時間は、とても有意義なものです。(4年 桐生)
2025年10月27日(月)
今日の本ゼミでは、前回に引き続き、厚生経済学の第一基本定理「競争均衡はパレート最適である」という経済学の原則について学びました。この章の内容は非常に難解で、しかも私は先週・先々週と資格試験の勉強でゼミを欠席していたため、教科書を一人で読んでもなかなか理解できませんでした。しかし、桐生君と大東先生の丁寧な説明のおかげで、これまで分からなかった箇所がスッと頭に入り、理解が一気に深まりました。慶應義塾の教えの一つに「半学半教」という言葉がありますが、大東ゼミの学びはまさにその言葉を体現しています。少人数ゼミだからこそ、学生同士や先生との距離が近く、互いに教え合いながら学びを深めることができます。
もし、ゼミ選びに迷っている2年生の中で 経済学をしっかり学びたいけど、一人で教科書を読んでも難しい…」 と感じている方がいたら、ぜひ大東一郎研究会へ!仲間と一緒に、経済学を“理解する楽しさ”を味わいましょう!(平賀)
2025年10月20日(月)
本日のゼミでは福岡正夫『ゼミナール経済学入門』の輪読を行いました。第9章「市場制度と最適資源配分」を扱い、パレート改善・パレート最適の概念を押さえた上で、エッジワースボックスを利用して消費者間、生産者間での最適な資源配分の条件について学習しました。消費者間・生産者間のパレート最適な資源配分をそれぞれ考慮した上で、経済全体での最適な資源配分は「任意の2財の限界代替率と限界変形率が一致する」とき達成されるという帰結はエレガントでした。今後さらに数式でより精密に表現できないか考えてみようとおもいます。(4年 奥野)
2025年7月12日(土)
7月12日に第1回商学部ゼミ説明会が開催され、当研究会は全体説明会での1分間紹介と個別説明会を実施させていただき、無事終えることができました。想定以上に沢山の2年生に説明を聴きに来ていただき、本当にありがとうございました。私は主に1分間説明会での紹介スピーチを担当しました。全部で2回あった全体説明会はどちらの回でも忙しい時期にも関わらず多くの2年生が参加しており、改めて皆さんのモチベーションの高さを目の当たりにしました。個別説明会では4年生の先輩と一緒に、2年生に活動内容の説明をしたり、逆に話を聴いて相談に乗ったりもしました。2年生は学びたい分野について考えている方や色々聴いて回ろうと行動力を発揮されている方まで様々で、また、相談に乗った4年生の先輩からも色々な話が聴けて、私自身とても多くの気付きが得られました。参加していただいた皆さんにとっても実りある時間になっていたら幸いです。最後に、経済学の深い学びに興味が湧いた方、ぜひ大東一郎研究会をよろしくお願いします。(3年 中島)
2025年6月30日(月)
今日の本ゼミでは、自分はマクロ経済学の発表を担当しました。前回に引き続きAD・AS曲線を用いて物価とGDPの関係を分析しました。前に立って説明をするときにいつも感じることは、準備の重要性です。教科書を読んでいて理解が不十分である用語や計算式を完璧にゼミ生に説明するには,使用している教科書以外の物を参考にするなど、より徹底した準備が必要であると痛感しました。どのように説明をすれば相手に理解してもらうかを考える力は社会人になってからも求められると思うので、より伸ばしていきたいと思います!(平賀)
2025年6月17日(火)
初めて活動記録の筆を執ります、3年の中島です。数学や公式が大の苦手な自分ですが、今日に至るまで頼もしい先輩方や大東先生の懐の大きさに支えて頂いてなんとか経済理論の勉強を続けられています。大東先生が経済理論の勉強で重要視している、数学的理解と直感的理解。これは経済について考える中で、組み立てたモデルの計算でつじつまが合うこと、そして理屈として通っていることが両立していることを意識しようという教えです。正直今まで経済理論についてさっぱりだった自分ですが、これを意識して問題を解いてみると、式は綺麗に解けて、筋も通る。毎回不思議な面白さを味わっています。これからも自分なりに、精力的に励みたいと思います。(中島)
2025年4月21日(月)
前回に引き続き今回もミクロ経済学の該当箇所の発表を担当しました。前回は選好の推移性や限界効用、限界代替率を扱い、今回は選好の凸性の仮定や効用の序数性について扱いました。それにしても説明するのは難しい……、頭では分かっているつもりなんですがね……。マクロ経済学の方では新しく入った三年生が頑張って説明してくれました。自分も負けないように頑張ろうと思います。まずは明日のレジュメ用意しなくちゃね……。(奥野)
2025年4月8日(火)
今日のサブゼミでは今後一年間の役割分担について決めました。3, 4年生合わせて5人という小規模のゼミナールなので、各人の負担が他のゼミナールに比べて大きくなりますが、めげずに補い合って運営していきたいです。次回から文献の輪読など本格的な活動が始まるので、しっかり準備していこうと思います。(奥野)
2025年1月2日 経済学の理論分析の重要性
ゼミ活動をする中で毎回のように感じるのが、理論分析の重要性です。慶應の商学部では実証分析が盛んで多くのゼミでは実証分析が中心です。大東ゼミでは、経済理論を通して社会の見方を学ぶことに重点を置いています。理論分析の魅力は、直感的にはどちらが正しいかわからない複数の主張の正否について明確な解答を得ることができる点にあると、私は思っています。
たとえば、1980年代の日米貿易摩擦に関する議論では、アメリカの経常収支赤字が大きいのは、日本の対アメリカ輸出が大きいのに対して日本のアメリカからの輸入が少ないことが原因であるという主張が聞かれました。しかし、ISバランスの理解に基づけば、その主張は必ずしもが正しくありません。アメリカ国内で民間と政府を合わせた投資が貯蓄を上回っているために経常収支が赤字になっているという見方ができるのです。
経済理論を学ぶことによって社会で聞かれるいろいろな主張が確かな根拠のあるものかどうかがわかるようになり、世の中を見る目が変わります。こうした新しい視点を得られるのも理論分析を重点的に行うこのゼミならではなのではないかなと感じています。 (桐生)
2025年1月1日 今年度(2024)秋学期のゼミ活動
2024年度は、担当教員(大東)が塾派遣留学から帰国した直後のため、例年のゼミと異なる活動内容となっています。来年度(2025)からは通例にもどる可能性が高いので、今年度に限った活動内容ではありますが、秋学期には、12月末までに、以下の3つの活動を実施しました。
第1に、ミクロ経済学では、中級テキストの輪読を最後まで終わらせました。これにより、ゼミ生の学力は、中級ミクロ経済学の体系的理解が完成したレベルに向上し、現実経済の問題を正確に分析できる基礎学力が備わったと思われます。
第2に、マクロ経済学は、スタンフォード大学のCharles Jones教授の国際的に定評ある経済成長論の原著テキストを使うレポーター輪読に入りました。本書は、2024年7月に出版されたばかりの最新版で、来年度も輪読を継続する見通しです。ゼミ生には、数学的なモデルの明示された経済理論的分析を英語で精確に読解したうえで、レポーター報告してもらいました。ゼミ生は、適宜パワーポイントを用意するなど、充実したレポーター準備をしていました。
第3に、11月下旬の三田祭発表に向けて、ゼミ生各自の研究テーマごとに、既存研究で理解されていることは何か、それを踏まえて考察する意義のある新しい問題としてどんな問題を提示するべきかなどを、議論していきました。今後の卒業論文の基礎作りになる活動と思います。ゼミ生の研究テーマは、「開発における女性」、「東京一極集中(交通渋滞の解決策)」、「人口減少の下での経済成長モデル」でした。 (大東 記)
2025年1月1日 今年度(2024)春学期のゼミ活動の概要と意義について
ミクロおよびマクロ経済学の専門テキストを、ゼミ生のレポーター制で輪読しました。
ゼミ生には、専門文献に論述されている内容を著者に成り代わって客観的に正確に説明できる能力を養うよう、努めてもらいました。これは、ゼミ生が、著者の思考過程を精確に(著者と同じレベルで)自分の頭の中に再現できるようになるための基礎的訓練として大切です。
なぜ、こんなことをする意味があるのでしょうか?
それは、学生が、専門文献の記述を(半ば無意識に)自分の主観や解釈(さらには想像まで)を混入させた形で理解したつもりになってしまう危険を取り去るという意味があります。
輪読レポーターを担当することは、ゼミ生にとっては、著者の論述している思考過程と内容を客観的に精確に再現しようと努力することで、専門文献の論理展開や内容を客観的に正しく理解するとはどういうことかを、はっきりと認識できるようになるという意義があります。実際、ゼミ生は、レポーターを繰り返し経験することで、専門文献の論述内容を自分の主観や個人的解釈からきちんと分けて、客観的に正しく理解できるようになって来てくれています。
こうした知的能力は、学生が自分の研究テーマで論文を創るための学問的能力の基盤として大いに役立つと考えています。同時に、社会に出た後の仕事においても、客観的な事実を、自分の主観・解釈・想像などと峻別して語れる能力として役立つように思われます。社会での仕事で大切なのは実績=客観的な事実を創り出すことで、事実を自分の好きなように解釈しておけば済むということは、当然ながら、ほとんどないからです。(大東 記)
12月24日(火)
クリスマスイブのこの日は、オンラインでサブゼミを行いました!ミクロ経済学の応用として異質財のベルトランモデルについて学習しました! 学生が各自でレポートを作成し、それについて大東先生と共に議論していきました。各自レポートを作成して感じたことは、他人に伝わりやすく文章を書くことの難しさです。読み手にわかりやすい文章の作成能力は論文作成時に必要になるので、練習する必要があると感じました。火曜日は教授会があるため、今回のようにオンラインで行う場合もあります! ゼミの予定を臨機応変に対応できるところも少人数ゼミの良さの一つでもあります。大東ゼミは2次募集もしていますので、経済学を理論的に学びたい方は是非応募してください!! (平賀)
12月23日(月)
前回に引き続きマクロ経済学の基礎理論について復習しました。労働市場と貨幣の役割についての、古典派とケインズ派の考え方の違いや、マンデルフレミングモデルを扱いました。古典派とケインズ派の理論を比べるという機会が今までになく、既知の理論に対して新たな視点を獲得することができました。また、投資が利子率だけでなく、総所得の関数になり得るという気づきも得ることができました。(奥野)
慶應義塾商学会の学生論文集に掲載された大東ゼミ生による論文