#カッコウどこ

カッコウとホトトギスの分布調査 on ツイッター

#カッコウどこ

カッコウかホトトギスの声を聞いたらつぶやいてみませんか?

●調査はどなたでも参加できます

●ハッシュタグ「#カッコウどこ」をつけて,種名,声をきいた場所,日付をつぶやくだけです!

例1)#カッコウどこ カッコウ 宮城県 仙台市役所 ●月●日

例2)#カッコウどこ ホトトギス 北海道 函館市五稜郭 ●月●日

どんな調査なの?

  • カッコウとホトトギスの生息域をいっせーのせ、で調べる調査です.日本各地で、どこまで分布しているのか,どんなところにいるのか?を地図化します。
  • 期間は2019年5月1日~6月30日.コアタイムは5月26日午前9時~10時です!
  • 調査結果はウェブ上でレポートにまとめ,最終的には全国鳥類繁殖分布調査の「アンケート調査」に使わせていただきます。たくさん情報があつまったら論文にもなるかも?(そのときは謝辞に皆さんのアカウントを掲載させていただきます)
  • これを機に,初夏の到来を告げる音の風景として,ぜひカッコウとホトトギスの声を身近に感じてもらえたら・・・!

※位置情報の扱いについて

今回の調査で知りたい場所は、カッコウとホトトギスの声が聞こえた場所です。個人宅や職場などの位置情報を不特定多数の人に知らせるわけにはいきません。そこで、都道府県名とカッコウの声が聞こえる範囲にある公共の場所の名称を教えてください。駅、市役所、学校、バス亭、郵便局、公園、ダム名、スーパーやコンビニの店名(スーパー●●函館南店、など)など声が聞こえた場所の半径2km程度にあるものならなんでもOKです。

※コアタイム調査のみ、位置情報は「市町村」単位でもかまいません。

カッコウ

電線にとまるの大好き!周りをよく見通せるような場所にとまることが多い.

よくこの絵のように翼を下げてお尻&尾羽をぷりっとあげた姿勢になって鳴いている.

ホトトギス

たいてい大人の背より高いところで鳴く.木のてっぺんや見通しのよい枝のような目立つところにとまることが多い.遠くの山から夜中に声だけ聞こえてくることもある.


まぎらわしい声①

ウグイス

全国に分布.山のササやぶ,川沿いの林,都市公園などいろんな場所に生息.

たいてい大人の背丈より低いところで鳴く.

まぎらわしい声②

エゾセンニュウ

北海道限定.草原や,アシ原,湿原,畑と藪が入り組んだような場所が好き.川の近くも好き.

たいてい大人の背丈より低いところで鳴く.

◆コアタイム調査◆

(終了しました)

5月26日(日)の午前9~10時をコアタイムとして設定しています。コアタイム中は「今カッコウ鳴いた」「うちでは鳴いてないわ」とつぶやく時間をそこにいる人と共有してみよう、という試みです。もちろん1時間も張り付いてなくて全然OK、一瞬OKです。

ただ、リアルタイムで自分の居場所を詳しくつぶやくのは危ないので、コアタイムだけは場所を言いたいときはおおざっぱ(市町村とか、固有名詞なしの山とかダムとか)なレベルでお願いします。タグ #カッコウどこ をつけてくださいね!

●珍しい赤色型

カッコウ,ホトトギス,ツツドリは,外見がお互いよく似ています.大きさが少し違いますが,野外ではそうそう横に並べて比べられないので見分けるのは難しいです.鳴き声が全然違うのでやはりそちらをあてにしたいところです.

ところで,この3種*にはどれもごくまれに「赤色型」というタイプが存在します.クレヨンの赤のような色ではなく,赤みがかった褐色に細い横じまが入っています.赤色型は成鳥であればメスだといわれています.幼鳥であればオスでもメスでも赤いタイプがいるそうですが灰色タイプよりは珍しいそう.赤いけど飛ぶスピードが3倍速いとかそういった違いはありません(たぶん).

参考文献 Koleček et al. 2019

*日本のカッコウC. canorus については,赤色型はいないとされている,という記述がある図鑑もある.

●擬態は武器

カッコウの仲間は,いろんな鳥に似たところがたくさんあります.たとえば飛んでいる姿.翼がぴっと△に尖っています.タカやハヤブサの仲間が飛ぶところによく似ています.カッコウのお腹の羽の縞々模様はハイタカという鷹にとても良く似ています.これは危険なタカやハヤブサのふりをすることで,托卵相手のオオヨシキリやモズたちに隙を作らせ,托卵をうまくいかせるためではないかといわれています.卵も擬態します.托卵相手の卵の色や模様に似せた卵を産みこみます.ヒナも擬態します.カッコウの仲間のジュウイチという鳥は,翼の裏側に黄色い模様があるのですが,これは餌ねだりをする鳥のヒナが口を開けた状態にそっくりです.ほかにも餌を欲しがっているヒナがいるよー,と見せかけることで,親にたくさん餌を持ってきてもらうのです.カッコウの仲間はいわば托卵のためにスペック全振り,すべてを注ぎ込んでいるみたいです.その努力を自分の繁殖のために使えないのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,カッコウなりに,自分が持っているカードで勝負しているのでしょう.

●毛虫大好き

カッコウ,ホトトギス,ツツドリは毛虫が好物です.時々ぎょっとするような大きいものも食べています.しかも丸飲みです.毛虫には毛や有毒成分があるというのにすごいですね.カッコウ類の内臓はそれに適応していて,いらない(消化しない)ものをまとめて上手に吐き出せるという話もあります.いつか吐くところを見てみたいです.カッコウたちほど毛虫を食べる鳥はほとんどいないので,餌をめぐるライバルが少なくてよいのかもしれません.個人的にもぜひ彼ら彼女らには毛虫をいっぱい食べていただきたい.

三宅島でマイマイガが大発生した年に,例年は少ないツツドリがたくさんいた,という報告もあります.

カッコウ類は毛虫しか食べないわけではありませんが,ヒナにもできれば昆虫を食べさせたいようで,托卵先にはムシクイ類やヒタキ類,オオヨシキリなど昆虫食の鳥が選ばれているようです.

(参考文献:PDFがひらきます→)加藤ら(2007)樋口(1995)

●鳴かぬならどうだというのホトトギス

「鳴かぬなら~」と信長に殺されたり秀吉に凄まれたりしているホトトギス.どうにも扱いが気の毒です.ではその鳴き声はどんなものでしょうか.ぜひ聞いてみてください! 図鑑にはよく「トッキョキョカキョク(特許許可局)」という聞きなし(覚えやすいフレーズ)が書かれています.早口言葉みたいです.実際,ホトトギスはこの「トッキョキョカキョク」の鳴き声を繰り返しながらどんどん早口にしていくことがあります.もしその声を聞くチャンスがあったら,ぜひ早口を競ってみてください.

ちなみに,ホトトギスの聞きなし,ほかには「てっぺんかけたか」というのもあります.民話などで「包丁たてたか」,「包丁欠けたか」,「本性になった」といったフレーズがあてられているものもありました.みなさんはどんな風に聞こえますか?

●カッコウのあし

この写真は岩手県矢巾町のマンホールです.岩手県矢巾町は町のシンボルの鳥がカッコウなので,マンホールにもカッコウが描かれています.


脚のところ,よーくみてみてください.

この脚.いろんな写真や図鑑をみてみても,カッコウの脚はこんな風になっていると思います.

スズメなどはこういう姿勢をよく見ますね.


カッコウにもちゃんと脚はあるのです.

計測値*によると⇔の部分(鳥では“ふしょ”といいます)の長さは18.7-22.3mmあります.

でも矢巾のマンホールで描かれているように,電線や樹木などにとまっているときにはよくお腹の羽毛に格納されていて,ふしょが見えない状態になっています.マンホールの絵も意外とツボを押さえてありますね.

カッコウはなぜそうしているのでしょう.スズメやカラスも寒いときにはよく脚をお腹にしまっちゃってますが,カッコウは寒がりなんでしょうか?そういえばカッコウ類は体温調節が苦手なようです(なので自分で卵をあたためられず,托卵せざるを得ないという仮説があります).29~39℃まで変動します.あるいは体の構造上その姿勢のほうが楽なのかもしれません.・・・いや,体のサイズを考えると,単にあしがみじかいのか!!(カッコウはハトより少し大きいくらいあります)

*計測値の引用元:Demongin, L. 2016. Identification Guide to Birds in the Hand, Beauregard-Vendon,フランス.

●県・市町村のシンボル,カッコウv.s.ホトトギス!

県や市が,自治体のシンボルとする鳥を定めているところがあります(ないところもあります).今回は,「県の鳥」や「市町村の鳥」のなかに,カッコウとホトトギスがどのくらい選定されているのかを調べてみました.

まず,県の鳥です.

カッコウ・・・0県,ホトトギス1県

なんと,かろうじてホトトギスが1例あったものの,県の鳥としては両種とも人気がないようです.よよよ.唯一登場した県の鳥ホトトギスは香川県の鳥に指定されています.某県では,一度ホトトギスが県の鳥になったものの,不人気で別の鳥になったという話もあるとかなんとか.

次に市町村の鳥になっている例をみてみましょう.

カッコウ…20市町村,ホトトギス…2市村

今度はカッコウに軍配が上がりました.しかも20はなかなかの健闘ではないでしょうか.特に北日本で多いようです.おそらくですが,北日本で寒くて厳しい冬を経たあと,春がきて,農家の皆さんが「よーし種まきすっぞ!」というころにカッコウがやってきて鳴くので,北海道では“種まき鳥”としてとても親しまれているのです.

一方で,ホトトギスは1市1村.群馬県渋川市は,明治の文豪、徳冨蘆花が伊香保温泉を舞台にした小説『不如帰(ほととぎす)』を著したことが少なからず関係していると思われます.奈良県上北山村での制定理由はわかりませんでしたが(もしご存知の方いらっしゃったら教えていただけると嬉しい),気候は温暖で山が深く,おそらく昼な夜なホトトギスの声が聞こえる静かなところでしょう.

・・・その情景を考えていてふと思ったのですが,ホトトギスもカッコウも同じように初夏の到来を告げる鳥ではありますが(ホトトギスだって「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」ですもの),ホトトギスって結構夜にも鳴く鳥なので,昼間にひらけた草原やまちなかの河川敷などで明るく鳴くカッコウに比べると,イメージで負けちゃうかもですね・・・.

カッコウを市町村の鳥にしている自治体

北海道札幌市,北海道芽室町,北海道士幌町,北海道上士幌町,北海道雄武町,北海道深川市,青森県つがる市,岩手県滝沢市,岩手県矢巾町,宮城県大郷町,宮城県仙台市,福島県郡山市,福島県会津若松市,福島県桑折町,福島県小野町,福島県金山町,福島県湯川村,栃木県那須町,長野県麻績村,大分県九重町

このほか,市町村合併でなくなったいくつかの町村でも制定されていたようです.

ホトトギスを市町村の鳥にしている自治体

群馬県渋川市,奈良県上北山村

※この指定状況は手作業で探したので抜けがあるかもしれません.もし抜けているところご存知の方いらっしゃいましたら教えていただければ嬉しいです.随時更新します.

●カッコウの声を知らない人が増えている?!

―仙台市では身近な生き物をどのくらい人々が知っているかを調べる「生物認識調査」が行われています.「仙台市の鳥」でもあるカッコウについてみると,「カッコウの鳴き声を知っているか?」という問いに対し,中学生の回答は,平成5年には33.5%が知っていたのに対し,平成27年には22.7%しか知らない,という結果でした.「カッコー,カッコー」という声を耳にすることができる機会が減っているのでしょうか.

(外部リンク)仙台市のアンケート調査結果

●イギリスでは数が減っている

―実はイギリスでカッコウが減少している,という話があります.市民調査によると,イングランド地方では90年代と比較して7割減少したものの,スコットランド地方では増加傾向にあるようです.ですが,全体としては80年代の4分の1になってしまったといわれています.

(参考外部リンク)Understanding the decline of Common Cuckoo

●托卵だから人生(鳥生)楽勝?

―カッコウが繁殖するには卵を托す別の鳥が必要です.托卵される側にはたまったもんじゃないでしょうが,実際のところ,ある研究者が托卵される側の鳥の巣をたくさん探すと,カッコウ類の卵が見つかる巣は1~3割.ですがそれらのすべての巣でカッコウ類のヒナがうまく育って巣立ちまでたどり着くとは限りません.宿主の鳥がカッコウ類の卵を捨てたり,その巣を途中で放棄したり,ヘビやカラスなど別の捕食者に食べられてしまうのです.

(外部リンク)内田(2011)

●ハト時計はほんとはハトじゃなくてカッコウなの

●あしの指は前向きが2本で後ろ向きが2本