ベーシックコース(ステップ1・2)
パン作りにおいて、小麦粉が「パンの生地」に生まれ変わる瞬間はいつだと思いますか?
それは、ズバリ「一次発酵が終了したとき」です。
美味しいパンが焼けるかどうかは、捏ね始めてから一次発酵が終わるまでの「熟成」で決まります。
プロの現場では、高機能なミキサーで力強く捏ねることで、短時間でその状態を作り上げますが、家庭のホームベーカリーでそれを再現しようとすると、機械に無理な負担がかかり、摩擦熱で生地の香りも損なわれがちです。
その思いから私が辿り着いたのが「スイッチオフ製法」です。
機械のスペックに頼らず、小麦が美味しくなる「温度」と「時間」を味方につける。
そうすることで酸化による雑味を消し去り、小麦本来のみずみずしさを最大限に引き出す、新しいパン作りの形です。
「スイッチオフ製法」(中温静置水和熟成)とは
機械をによる物理的な「捏ね」を最小限に抑え、26℃の中温環境で生地を静置させることで、水の浸透(水和)と酵素の働き(熟成)を最大化させる製法です。
小麦本来の「鮮度ある香り」を酸化から守り、素材の持つ可能性を静かに引き出すことを目的とします。
・物理的な捏ねは最小限に
強力な捏ねによる摩擦熱と、過度なグルテンの引き延ばしを避けます。
・「水和」と「熟成」を優先
機械でこねる代わりに十分な「静置」の時間を設けます。
「水和」と「熟成」を自然に促すことで、しなやかで良質なグルテン構造を構築します。
・酸化を防ぎ、小麦の香りを守り抜く
長時間の捏ねによる空気への過度な露出を減らし、小麦に含まれる脂質の酸化を防ぎます。
捏ねすぎないことで、小麦本来の繊細で甘い香りを生地の中に閉じ込めます。
・素材本来の風味
小麦本来の甘みと香りを、無理な力を使わずに引き出します。
・品質の持続
水和が芯まで進むため、翌日になってもパサつかずみずみずしい食感が続きます。
・機材を選ばない再現性
機材のスペックを問わず、あらゆる環境でプロレベルの品質を再現可能です。
ベーシックコースの特徴
初心者の方も、独学で壁を感じている方も、段階を踏んで学ぶことで確かな技術が身につきます。
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
粉合わせの仕方・スイッチオフのタイミングの見極め方・パンチの仕方など、スイッチオフ製法の基本を、3タイプの生地に分類して学びます。
ステップ2 スイッチオフ製法・応用(全8回)
スイッチオフ製法なら、国産小麦・高加水生地・オーバーナイト法への展開もスムーズです。
粉の特徴を活かし、さらに深い味わいを引き出す製法を学びます。
Coupe独自「生地の3タイプ分類」で理解が深まります
レッスンでは、パン生地を次の3タイプに分けて学びます。
「なぜこの配合なのか?」が分かるから、レシピを見なくても、パンの性質が理解できるようになります。
リーン生地
小麦の香りをダイレクトに楽しむパン(フランスパンなど)
リッチ生地
バターや卵が香る、贅沢な味わいのパン(菓子パンなど)
食パン生地
毎日食べたい、ふんわりとした口どけのパン(山型食パンなど)
レッスンの特徴
少人数へのこだわり
ひとグループ2〜3名様までの少人数レッスン。
大人数では聞きづらい細かな質問も、その場で解決できます。
「なぜ?」が分かる理論と実践
ただ作るだけでなく、「発酵の仕組み」や「材料の役割」も丁寧にお伝えします。
おうちでの再現性を第一に考えたカリキュラムです。
最低限の道具でできる再現性
家庭用ニーダーまたはホームベーカリーさえあれば、あとは100円ショップのケースを活用します。
こんな方におすすめのレッスンです
・手ごねは大変そうだけど、ホームベーカリーを眠らせている方
・「時短パン」ではない、小麦本来の香りがする本物のパンを焼きたい方
・自分のペースで、心にゆとりを持ってパン作りを楽しみたい方
・以前習ったけれど、家ではなかなか上手く再現できなかった方
コース概要
レッスン:月1回 ステップ1全8回・ステップ2全8回
定員:2〜3名様の少人数制
対象:初心者の方から、パン作りを理論的に学び直したい経験者の方まで
時間:9時30分から14時頃まで
持ち物:エプロン・マスク・ハンドタオル・筆記用具・お持ち帰り用かごなど
受講料
ステップ1 1回5000円税込
ステップ2 1回5500円税込
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
8回のレッスンで、「一生モノの目」を養います。
単にパンを焼くのではなく、生地と対話し、熟成を見極める力を身につける基礎コースです。
捏ねを最小限でスイッチオフし、その後の「時間の使い方」と「手の添え方(パンチ)」を3つの代表的な生地タイプを通してじっくりと学びます。
【このコースで学べること】
・粉合わせとスイッチオフの見極め
機械の力に頼りすぎず、生地が「自ら育つ準備が整った瞬間」を見極めます。
・温度(26℃)と時間の管理
家庭の環境で、季節に左右されず安定した熟成を実現します。
・生地に合わせたパンチの技法
配合の異なる3タイプ(リーン・リッチ・食パン)それぞれに最適な、コシと伸びを作るパンチの仕方
【カリキュラムの構成(全8回)】
第1回 【リッチ生地】 ハムチーズロール&フロマージュ
第2回 【リーン生地】 フォカッチャ&ピッツァ
第3回 【リーン生地】 サクふわベーグル&チーズベーグル
第4回 【リッチ生地】 シナモンロール&抹茶ロール
第5回 【食パン生地】 ミルクハース&ゴマチーズバンズ
第6回 【リッチ生地】 メロンパン&コッペパン
第7回 【食パン生地】 シンプル食パン
第8回 【リーン生地】 プチフランス&枝豆フーガス
【サイドメニュー】
「スイッチオフ」の後は、生地がゆっくりと熟成するまでの待ち時間。
その時間を使って、季節に合わせた小さなお菓子もご一緒に作ります。
こちらも皆さまに大変好評です!
お問い合わせ・お申し込みは 公式ラインからお受けします
ステップ2 スイッチオフ製法・応用(全8回)
ステップ2 スイッチオフ製法・応用 (全8回)
素材の個性を引き出し、時間の魔法を使いこなす
ステップ1で身につけた「見極め」の技術をベースに、さらに一歩踏み込んだパン作りへと進みます。
ここでは、扱うのが難しいとされる「国産小麦」や「高加水生地」をスイッチオフ製法の考え方で読み解きます。
機械の力を借りすぎないからこそ到達できる、粉の甘みと香りの頂点をめざしましょう。
【このコースで学べること】
・国産小麦のポテンシャルを引き出す
デリケートな国産小麦(春よ恋など)は、捏ねすぎると個性を失ってしまいます。
スイッチオフで摩擦熱を抑え、優しく熟成させることで、特有の「甘み」と「もちもち感」を最大限に引き出します。
・高加水生地への挑戦
ベタついて扱いにくい高加水生地も、スイッチオフ製法なら怖くありません。時間をかけてグルテンを自生させ、パンチで骨格を整えることで、気泡の大きな、口どけの良いパンが焼けるようになります。
・オーバーナイト冷蔵法(低温長時間発酵)
「スイッチオフ」した後の熟成を冷蔵庫でひと晩(オーバーナイト)行うことで、酵母がゆっくりと糖を分解。翌朝、驚くほど深みのある味わいへと進化させる「時間の使い方」を学びます。
【カリキュラムのテーマ】
1国産小麦の特性と使い分け
銘柄による吸水や繋がりの違いを、スイッチオフの見極めでコントロール。
2高加水・ハード系の世界
高加水80%以上の生地を、捏ねずにパンチだけで繋ぎ止める「贅沢な手間」。
3時間のデザイン(オーバーナイト)
自分のライフスタイルに合わせ、時間を味方につけて美味しさを醸成する技法。
第1回 【冷蔵法】 しっとりテーブルロール&ベリーとクリチのおやつパン
第2回 【加糖中種法】 マーブルブレッド
第3回 【折り込み生地】 クロワッサン&ハムチーズデニッシュ
第4回 【高加水生地】 パンドカンパーニュ
第5回 【高加水生地】 パンオフリュイ
第6回 【国産小麦】 春よ恋山食パン
第7回 【中種法】 レーズンブレッド
第8回 【冷蔵法】 フィセル&冷蔵発酵フーガス
【サイドメニュー】
ステップ2では、お菓子作りもさらに一歩踏み込み、素材(粉やバター)の個性を活かしたメニューをご用意します。
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