30年の知恵が詰まった「スイッチオフ製法」
「スイッチオフ製法」(Swith-Off Method)とは
「機械による捏ねを最小限で『スイッチオフ』し、その不足分を『熟成の時間』と『育てる手間(パンチ)』によって補う引き算のパン作り。機械の性能に左右されずに、小麦本来の香りと、翌日も固くならないしっとり柔らかな食感を引き出す独自製法です。」
「捏ね」を最小限で切り上げる。あとは、生地の力を信じて待つだけ。
パン作りにおいて、小麦粉が「パンの生地」に生まれ変わる瞬間はいつだと思いますか?
それは、ズバリ「一次発酵が終了したとき」です。
美味しいパンが焼けるかどうかは、捏ね始めてから一次発酵が終わるまでの「熟成」で決まります。
プロの現場では、高機能なミキサーで力強く捏ねることで、短時間でその状態を作り上げますが、家庭のホームベーカリーでそれを再現しようとすると、機械に無理な負担がかかり、摩擦熱で生地の香りも損なわれがちです。
その思いから私が辿り着いたのが、プロの理論を家庭用に翻訳した「スイッチオフ製法」です。
スイッチオフ製法の「3つのメリット」
1機材に無理な負荷をかけない(機材の寿命を延ばす)
2翌日もしっとり美味しい(酸化を抑え、時間を掛けて熟成させる)
3「見極める力」が一生の財産になる(数値でなく生地の変化を感じる)
スイッチオフ製法の「3つの贅沢」
1. 機械のパワーを「熟成の時間」に置き換える
機械で捏ねるのは、わずか8〜10分。あとはスイッチを切り、時間をかけてゆっくりと発酵させます。
「強い力」で無理やり作るのではなく、「時間」の力を借りて熟成させることで、家庭用の小さなホームベーカリーでもプロ級の生地へと育ちます。
2. プロにはできない「手間」をかける
効率重視の製造現場では、一つの生地に何度も手間をかけることはできません。
でも、家庭なら20分おきに生地の状態を見て、優しくパンチを入れることができます。
この「慈しむ手間」こそが、翌日もしっとりサクッとした、極上の口どけを生み出します。
3. 100円のケースひとつで、見極める力を
高価な道具は必要ありません。
100円ショップのケースを活用し、生地の膨らみや温度(26℃の魔法!)を自分の手で確かめる。
30年のキャリアを持つ講師が、この「見極める目」をマンツーマンでお教えします。
2ステップで着実にレベルアップ
初心者の方も、独学で壁を感じている方も、段階を踏んで学ぶことで確かな技術が身につきます。
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
粉合わせの仕方・スイッチオフのタイミングの見極め方・パンチの仕方など、スイッチオフ製法の基本を、3タイプの生地に分類して学びます。
ステップ2 スイッチオフ製法・応用(全8回)
スイッチオフ製法なら、国産小麦・高加水生地・オーバーナイト法への展開もスムーズです。
粉の特徴を活かし、さらに深い味わいを引き出す製法を学びます。
Coupe独自「生地の3タイプ分類」で理解が深まります
レッスンでは、パン生地を次の3タイプに分けて学びます。
「なぜこの配合なのか?」が分かるから、レシピを見なくても、パンの性質が理解できるようになります。
リーン生地
小麦の香りをダイレクトに楽しむパン(フランスパンなど)
リッチ生地
バターや卵が香る、贅沢な味わいのパン(菓子パンなど)
食パン生地
毎日食べたい、ふんわりとした口どけのパン(山型食パンなど)
レッスンの特徴
少人数へのこだわり
ひとグループ2〜3名様までの少人数レッスン。
大人数では聞きづらい細かな質問も、その場で解決できます。
「なぜ?」が分かる理論と実践
ただ作るだけでなく、「発酵の仕組み」や「材料の役割」も丁寧にお伝えします。
おうちでの再現性を第一に考えたカリキュラムです。
最低限の道具でできる再現性
発酵に発酵器は使いません。
家庭用ニーダーまたはホームベーカリーさえあれば、あとは100円ショップのケースを活用します。
こんな方におすすめのレッスンです
・手ごねは大変そうだけど、ホームベーカリーを眠らせている方
・「時短パン」ではない、小麦本来の香りがする本物のパンを焼きたい方
・自分のペースで、心にゆとりを持ってパン作りを楽しみたい方
・以前習ったけれど、家ではなかなか上手く再現できなかった方
コース概要
回数:ステップ1全8回・ステップ2全8回
定員:2〜3名様の少人数制
対象:初心者の方から、パン作りを理論的に学び直したい経験者の方まで
受講料
ステップ1 1回5000円税込
ステップ2 1回5500円税込
「正解」を追い求めるパン作りから、自分を癒やす「自由なパン作り」へ
経験30年の私が辿り着いた「引き算の答え」をお届けします。
「一生ものの技術」を、Coupeでご一緒に育てませんか?
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
ステップ1 スイッチオフ製法・基礎(全8回)
8回のレッスンで、「一生モノの目」を養います。
単にパンを焼くのではなく、生地と対話し、熟成を見極める力を身につける基礎コースです。
捏ねを最小限でスイッチオフし、その後の「時間の使い方」と「手の添え方(パンチ)」を3つの代表的な生地タイプを通してじっくりと学びます。
【このコースで学べること】
・粉合わせとスイッチオフの見極め
機械の力に頼りすぎず、生地が「自ら育つ準備が整った瞬間」を捉えます。
・温度(26℃)と時間のマネジメント
家庭の環境で、季節に左右されず安定した熟成を叶えるコツ
・生地に合わせたパンチの技法
配合の異なる3タイプ(リーン・リッチ・食パン)それぞれに最適な、コシと伸びを作る手の使い方
【カリキュラムの構成(全8回)】
1リーンな生地(粉・水・塩・酵母)
小麦本来の香りを楽しむプチフランスやフォカッチャ
2リッチな生地(卵・バター・砂糖)
菓子パンなど、副材料が多くても重くならない、口どけの良い生地作り
3食パン生地(究極のデイリーパン)
毎日食べたい、翌日もしっとりサクッとした食感を実現する「縦の伸び」を作る技術
第1回 【リッチ生地】 ハムチーズロール&フロマージュ
第2回 【リーン生地】 フォカッチャ&ピッツァ
第3回 【リーン生地】 サクふわベーグル&チーズベーグル
第4回 【リッチ生地】 ロールパン&シナモンロール
第5回 【食パン生地】 ミルクハース&ゴマチーズバンズ
第6回 【リッチ生地】 メロンパン&コッペパン
第7回 【食パン生地】 シンプル食パン
第8回 【リーン生地】 プチフランス&枝豆フーガス
【サイドメニュー】
「スイッチオフ」の後は、生地がゆっくりと熟成するまでの待ち時間。
その時間を使って、季節に合わせた小さなお菓子もご一緒に作ります。
この時間もレッスンの大切な一部です。
ステップ2 スイッチオフ製法・応用(全8回)
ステップ2 スイッチオフ製法・応用 (全8回)
素材の個性を引き出し、時間の魔法を使いこなす
ステップ1で身につけた「見極め」の技術をベースに、さらに一歩踏み込んだパン作りへと進みます。
ここでは、扱うのが難しいとされる「国産小麦」や「高加水生地」をスイッチオフ製法の考え方で読み解きます。
機械の力を借りすぎないからこそ到達できる、粉の甘みと香りの頂点をめざしましょう。
【このコースで学べること】
・国産小麦のポテンシャルを引き出す
デリケートな国産小麦(春よ恋など)は、捏ねすぎると個性を失ってしまいます。
スイッチオフで摩擦熱を抑え、優しく熟成させることで、特有の「甘み」と「もちもち感」を最大限に引き出します。
・高加水生地への挑戦
ベタついて扱いにくい高加水生地も、スイッチオフ製法なら怖くありません。時間をかけてグルテンを自生させ、パンチで骨格を整えることで、気泡の大きな、口どけの良いパンが焼けるようになります。
・オーバーナイト冷蔵法(低温長時間発酵)
「スイッチオフ」した後の熟成を冷蔵庫でひと晩(オーバーナイト)行うことで、酵母がゆっくりと糖を分解。翌朝、驚くほど深みのある味わいへと進化させる「時間の使い方」を学びます。
【カリキュラムのテーマ】
1国産小麦の特性と使い分け
銘柄による吸水や繋がりの違いを、スイッチオフの見極めでコントロール。
2高加水・ハード系の世界
高加水80%以上の生地を、捏ねずにパンチだけで繋ぎ止める「贅沢な手間」。
3時間のデザイン(オーバーナイト)
自分のライフスタイルに合わせ、時間を味方につけて美味しさを醸成する技法。
第1回 【冷蔵法】 しっとりテーブルロール&ベリーとクリチのおやつパン
第2回 【加糖中種法】 マーブルブレッド
第3回 【折り込み生地】 クロワッサン&ハムチーズデニッシュ
第4回 【高加水生地】 パンドカンパーニュ
第5回 【高加水生地】 パンオフリュイ
第6回 【国産小麦】 春よ恋山食パン
第7回 【中種法】 レーズンブレッド
第8回 【冷蔵法】 フィセル&冷蔵発酵フーガス
【サイドメニュー】
ステップ2では、お菓子作りもさらに一歩踏み込み、素材(粉やバター)の個性を活かしたメニューをご用意します。
アドバンスコース
(サワードウ)
ベーシックコース修了後は アドバンスコース(サワードウ)へ
イーストでの基礎を身につけた方のための、ワンランク上のコースです。
驚くほど香り豊かなパンの世界を、ご一緒に覗いてみませんか?
「サワードウをもっと気軽に、もっと自由に」
〜種に振り回されない、私らしいサワードウ生活〜
「自家製酵母は難しそう」
「定期的に種のお世話をしなくちゃ」
「酸っぱくて扱いにくい」…
そんなイメージで一歩を踏み出せずにいる方に。
このコースは、私がパン教室人生の最後にたどり着いた「パン作りの自由」を詰め込んだ、集大成のカリキュラムです。
「併用製法」という選択
このコースの核心は、サワードウの深い風味と、イーストの確かな発酵力を掛け合わせる「併用製法(ハイブリッド)」にあります。
サワードウの野生酵母は、とても気まぐれ。
種の元気がないからとパン作りをあきらめたり、焼き上がり時間に1日中縛られたり…
それは本当に「豊かなパン作り」でしょうか?
「併用製法」とは、微量のイーストを「保険」ではなく「理論」として併用することで、サワードウ特有の旨味を最大限に引き出しながら、焼き上がり時間を自分自身でコントロールしていく製法です。
100%で焼くためにこそ、併用を
「イーストを使ったら天然酵母パンじゃないのでは?」
そう考える方にこそ、知っていただきたい真実があります。
サワードウを100%使いこなすためには、種のコンディションがどうであれ、生地の状態を正しく見極める力が必要です。
この「併用製法」で理論として身につけているからこそ、種の最高の状態を、適切に見極めることができるのです。
併用製法は、サワードウを挫折しないためのセーフティーネット。
種を「殺さない」、自分を「追い詰めない」。
まさにこの余裕が、サワードウを一生の趣味として続けていく秘訣です。
初めての方にこそ、サワードウを身近に
サワードウは、一部の職人やマニアの人だけのものではありません。
当教室では、私が長年伝えてきた「機械ごね」と「基礎のロジック」をベースに進めます。
「丸め」や「成形」といったイーストのパン作りで培った基礎をもとに、最高に美味しいサワードウブレッドを焼き上げましょう!
・手ごねから卒業し、機械とロジックを味方にしたい方
・自家製酵母に挑戦し、一度立ち止まってしまった方
・日常の中で、無理なくプロの味を再現したい方
「自由になれるサワードウ・メソッド」で、一生モノのパン作りを身につけませんか?
レッスン詳細
アドバンスコース(全6回)
受講料 1回6500円税込
定員
最大3名様 平日クラス/土日クラス
(2名様以上で開講)
対象者
ベーシックコース(ステップ1・ステップ2)を修了された方
または、イーストでのパン作り経験があり、基本的な丸め・成形がスムーズにできる方
第1回 【ストレート】 サワードウ・ソフトプチパン(種の管理)
第2回 【ストレート】 サワードウ・フォカッチャ
第3回 【液種】 毎日食べたい熟成・食パン
第4回 【液種】 サワードウ・カンパーニュ
第5回 【中種】 贅沢な「サワードウ・生食パン」
第6回 【中種】 プレミアム・クロワッサン
【サイドメニュー】
毎回、サワードウの余り種を活用したお菓子を作ります。
幅広いバリエーションを覚えて、「一生の趣味」としてのサワードウ生活を楽しみましょう。