学生が取り組む内容について
数学やプログラミングの勉強と並行して、学生自身が興味を持った現象に関するデータ解析や数理モデリングの試行錯誤をしていくことになると思います。ある程度そのような試行錯誤に熱中"してしまう"傾向があることが活動を有意義にするために必須だと思います。またある程度の知識不足は適宜勉強して補っていけばそれほど問題ではないと思いますが、論理的思考に慣れていることは必須です。
具体的なトピックとして例えば、運営責任者(太田)の興味の一つが霊長類の群れ、植物群集やそれらの進化などの生態系ということ、帯広という土地柄も考慮にいれると、それら周辺の課題が検討しやすいかもしれません。また学生がトピックを検討する際には、数理が関わっていて進展できそうな*研究課題であれば、必ずしも運営責任者の過去の研究と関係ある必要はありません。
*:感じ方には個人差があり、もし私が進展できなさそうと感じても他の研究者が進展できる場合も多数あります。
また研究内容ページで紹介したような太田が筆頭著者でない場合の研究は、アルゴリズム実装・データ解析試行に関してほぼ共同研究者の寄与であることが多いです。学生が取り組む研究に対しては学生自身が主体的にそのような試行を繰り返すことを想定します。
畜産学部卒業研究の配属について
運営責任者(太田)を卒業研究の主指導教員とするためには、ユニット*での卒業研究配属手続き時にその時点での担当教員にその旨を伝えて、学生・ユニット*長・運営責任者(太田)の3者で合意した後に、さらにユニット*会議での審査を通して配属になるかどうかが決まります。上記のプロセスで1箇所でも合意が得られなければ配属されません。ユニット*所属教員を主指導教員とする場合と手続きが大きく異なりますので注意してください。
*: 学生の所属するユニット
希望学生は帯広畜産大学で開講されている必修科目の他、「数学概論 --微分積分・線形代数の基礎」「数理統計入門 --確率・統計の基礎」「データサイエンス演習(計算科学)--確率シミュレーション・組合せ最適化などのプログラミング」「農業統計学 --ネットワーク、ゲーム理論、機械学習」科目の単位取得またはそれ相応の知識が"最低限"必要です。
一般論として最終的にどの道に進むにしろ、もし進路の選択肢として考えるのであれば、なるべく早い段階(つまり選択肢が多い段階)で相談する方がよいかと思います。ユニット所属教員を主指導教員とする場合、その決定時期は3年次前期頃だと思います。私との個別相談はそれより早い時期で随時メールで受け付けます。
注) 私との個別相談とこのホームページ以外では「私を主指導教員として卒業研究配属することについて」私が説明する機会はありません。
大学院について
現在、運営責任者(太田)は「帯広畜産大学 大学院畜産科学専攻 博士前期課程 所属学生の副指導教員となる資格」以外の指導教員資格を持っていません。従って、それ以外の立場(主指導教員や博士後期課程など)で指導教員となる予定はありませんので、万が一この条件に関わることを想定していた場合は注意してください。
活動スケジュールについて
基本的に所属学生の活動内容については運営責任者(太田)と相談しながら決めていく場合が多くなるでしょうが、活動スケジュールは学生自身が決める場合が多くなると思います。各学生の希望次第で週1回の定期のミーティングや非定期に状況に応じてなどもできます。そのように自分でスケジュールを調整することに不安のある方は他の研究室の選択肢を真剣に考えた方がいいと思います。自分の個性をうまく生かせる環境を見つけることが大事だろうと思っています。
比喩的に表現すれば、自然科学のパーソナルトレーニングジムに通う、というのが近いかもしれません。ちなみに上記の方針自体にもそれを決めた運営責任者の個性が反映していると思います。
(おまけ)呼称について*
私(運営責任者の太田)をどう呼ぶかについて、いろいろある可能性の中で、"日本の常識"的に考えれば、「先生」という選択肢が優勢であるのでしょう。私に限って言えば、「先生」と呼ばれてもしっくりこないし嬉しくもない(不機嫌になったりはしませんが)のですが、じゃあどうしろと?、となるのでしょう。ということで本人が呼び易ければおそらく「先生」ということになるのでしょうが、個人的にはスポーツクラブとか、旅行でたまたま同じツアーで出会った人とかと同じようにすればいいのでは、と思ってしまいます。どちらも経験なければ何を言ってるかわかりませんね。
*:これについては、私の学部・大学院生時代の特殊な環境とフランス・デンマークのスポーツクラブで中高生とかの友人との交流のせいで、"日本の常識"的納得感をなくしてしまったことが大きな一因であると思うので、一般化はしないほうがいいでしょう。他のケースは自己責任で判断してください。「"先生"と呼ばれたら僕も相手の職種で呼べばいい」という個人的には全く納得していない話もありますが、それでいうと学生に"先生"と呼ばれたら、"学生"と呼べばいいということでしょうか。たぶん"日本の常識"ではそうではないですね。。。