公立はこだて未来大学

複雑系知能セミナー

News

運営委員が増えました.

運営委員

加藤 譲(FUN* 複雑系コース)

香取 勇一(FUN 複雑系コース)

加納剛史(FUN 知能コース)

栗川知己(FUN 複雑系コース)

佐藤  直行 (FUN 複雑系コース)

高木 清二 (FUN 知能コース)

竹之 内 高志(政策研究大学院大学)

田中 吉太郎(FUN 複雑系コース)

山田恭史(FUN 複雑系コース)

由良 文孝(武蔵野大学 工学部 数理工学科)

義永那津人(FUN 複雑系コース)

*FUN:公立はこだて未来大学 システム情報科学部  複雑系知能学科の略称

連絡先:

田中吉太郎

Email: y-tanaka@fun.ac.jp

Tel: 0138-34-6414

昨年度までのセミナー情報はこちら から

第14回複雑系知能セミナー

開催日時:2024年 7/22() 16:30 - 18:00

対面形式で開催します.

場所: 公立はこだて未来大学 研究棟R791教室

講演者: 斎藤稔氏(広島大学

講演題目: 変形細胞モデルを用いた大規模シミュレーション 

概要:細胞の変形能力は組織の剛性・流動性を決定しうる重要な要素である。細胞変形が組織全体に与える効果を紐解くためには、自由な変形を記述でき大規模な細胞集団を扱えるような柔軟な数理モデルが必要となる。我々は細胞形状とその変形を記述する数理モデルを開発し、多様に変形する細胞集団の大規模シミュレーションを可能とした。この手法を用い、密集した細胞集団のシミュレーションを行ったところ、ゆるく結合した上皮や間葉系様の形状を持つ細胞の集団では、強く密着した上皮細胞集団とは質的に異なる流動状態が出現しうることを明らかにした。

第13回複雑系知能セミナー

開催日時:2024 5/23() 15:30 - 16:30

対面形式で開催します.

場所: 公立はこだて未来大学 研究R791教室

講演者: 脇田 大輝 氏(東京大学

講演題目:腕の数が変わっても臨機応変に動ける「棘皮動物」の怪 

概要:なぜ動物は身体がいろいろな形に進化しても、一つの個体としてうまく動けるのだろうか? クモヒトデやウミシダは棘皮動物のなかまであり、身体の中央から四方八方に「腕」を広げる。腕の数は、5本の種もいれば、50本以上の種もいる。たとえ同じ種でも、個体によって腕の数がばらつく。しかし、腕の数にかかわらず、彼らは腕どうしをうまく協調させて、這ったり泳いだりする。その臨機応変さを創り出すしくみを、生物実験と数理モデリングのサイクルから解明していく。

第12回複雑系知能セミナー

開催日時:2023 7/18(火) 16:30 - 18:00

対面形式で開催します.

場所: 公立はこだて未来大学 本棟595教室

講演者: 野津 裕史氏(金沢大学)

講演題目:流れを用いたバーチャル物理リザバー計算

概要: リザバー計算は、リカレント・ニューラル・ネットワークのフレームワークの一つである。リザバーと呼ばれる高次元動的システムの入力駆動の変化を利用する比較的新しい情報処理技術で、リザバーからの出力に対する重みを調整して実装する。リザバーが十分な非線形性とメモリをもつ場合、任意の時系列を高精度に再現できる。近年、リザバーとして物理系のダイナミクスを使用する物理リザバー計算の可能性が議論されている。本講演では物理系として、自然界のいたるところで存在し興味深い豊潤な挙動を示す「流れ」を考え、計算資源としての可能性を数値シミュレーションを用いてバーチャルに検討した結果を紹介する。