CogSci 2025会場:Marriott Marquis, San Francisco
主催:日本認知科学会
Supported by Cognitive Science Society
企画・運営:認知科学会国際交流室,認知科学若手の会,静岡大学認知科学系研究室
更新情報
2025年6月27日: 招待講演,パネラー,CogSci会場からのストリーミング中継の情報公開.
締切の延長 (7/7まで) こちらから登録ください
参加登録を締め切りました
2025年4月14日: Webサイト公開、および発表募集開始
CogSci meetup in Hamamatsu は、「日本の認知科学と世界の認知科学をつなぐ」ことをコンセプトに、2024年にスタートしました(2024年開催報告)。日本発の認知科学研究の創出を目指し、世界の認知科学の中核コミュニティである Cognitive Science Society の年次大会 CogSci に関連した活動を展開しています。
CogSciは、米国を中心に発展してきた国際的な認知科学の学会であり、学際領域としての認知科学の確立に大きく貢献してきました。しかし、グローバル化が進む近年、CogSci自体のさらなる国際化が課題として注目されるようになってきています。こうした背景のもと、CogSciをハブとして認知科学の国際的な広がりを促進する草の根的な取り組みとして、世界各地でMeetupが開催されるようになりました。
これらのMeetupでは、地理的・経済的な理由からCogSci本会場への参加が難しい研究者や、その年の参加が叶わない研究者も巻き込みながら、それぞれの地域でCogSciコミュニティを育む活動が行われています。
日本においてMeetupを開催するにあたり、日本の認知科学が培ってきた土壌と独自性を無視することはできません。その独自性を活かすことで、近年注目されている日本のソフトパワーと同様に、世界において日本の認知科学者がそのポテンシャルを発揮できる未来を描くことができるのではないでしょうか。成熟した社会の中で、若い研究者が希望をもって世界に挑戦していく――CogSci meetup in Hamamatsu は、そんな未来の実現に向けた足掛かりとして企画されています。
本年度は、2024年の体制を引き継ぎながら、ハイブリッド形式で開催されるCogSci本会との連携をさらに強化します。具体的には、CogSci 2025の開催期間 (7/30-8/2) の2日間 (8/1-2) をこのイベントの開催日に設定します。そして、CogSciのメインセッションのストリーミング中継を含むリアルタイム接続を行うことで、静岡県浜松市にサテライト会場を設定します。時差のある中での参加となるため、本イベントは合宿形式で実施されます。
なお、このストリーミングはCognitive Science Socieyの承認の上で行われ、本イベントでの発表は、"Oral presentation at the 2025 Japan Satellite meeting of the Cognitive Science Society (CogSci Meetup 2025 in Hamamatsu)"などのように引用できます。
本イベントでは、CogSci 2025の現地会場(サンフランシスコ)または静岡県浜松市に設置された会場のいずれからでも、参加および発表が可能です。両会場をオンラインで接続することで、異なる物理環境の間に相乗作用を生み出し、従来にはなかった新たなアイデアやアクティビティ、そしてコミュニティの創発を促進します。
この趣旨に賛同いただける方を対象に、以下のプレゼンテーションカテゴリにおける発表者を募集します。発表言語は日本語または英語を想定しています。
Ongoing challenge at CogSci(OnCale|サンフランシスコ/浜松からの発表)
CogSci 2025の発表者によるセッションです。自身の研究の概要を紹介した上で、発表予定の内容や、実際にCogSciで得られた反応・議論などを報告してください。CogSciのプログラムとの関係上、発表形式は柔軟に調整可能です。
本カテゴリは「諸事情がありサンフランシスコにはいけない」というCogSciの発表者にとっては最適な交流の場となります。また、サンフランシスコからCogSciに参加する発表者についてもCogSci会場の熱を日本に伝える発表を募集しています。
Locating self interest in CogSci(LsCog|浜松からの発表)
認知科学に関心のある幅広い研究者・学生を対象としたカテゴリです。自身の研究とCogSciとの接点を探り、プレゼンテーションを行っていただきます。発表には、過去または今年度のCogSciにおける発表論文のレビューを含めることが推奨されます。CogSci常連の研究者による魅力紹介のプレゼンや、これまでCogSciと接点のなかった研究者・学生からの批判的視点による発表も歓迎します。
Road to CogSci(RtoCog|浜松からの発表)
CogSci(あるいは関連する認知科学系の会議)に投稿したものの、不採録となった研究の発表カテゴリです。査読結果を提示した上で、今後の改善点や展望を共有してください。2025年度に限らず、過去年度の不採録論文でも構いません。投稿後に他の会議やジャーナルで採録された事例の報告も歓迎します。こうした発表を通じて、日本の認知科学を世界に発信する戦略について議論する機会とします。
CogSci international in Japan(CogiJ|サンフランシスコ/浜松からの発表からの発表)
日本国内で行われている国際的な認知科学の取り組みに関するカテゴリです。日本に関係のある多様な国や地域出身の研究者(留学生を含む)に、自身のバックグラウンドやキャリア、認知科学研究への取り組み、コミュニティへの貢献について紹介いただきます。日本在住の研究者や留学生による浜松での発表、日本の認知科学に関心を持つ海外研究者によるオンライン発表のいずれも歓迎します。
いずれのカテゴリも、CogSciという国際会議との関係性を踏まえつつ、日本の学会の国際化について考えることを主旨としています。この主旨に沿っている限り、発表内容は発表者の裁量で柔軟に構成いただいて構いません。
必要に応じて運営側からのメンタリングも行います。たとえば、LsCogで紹介する論文については、運営側から参考論文をご紹介することも可能です。CogSciは、神経科学から行動実験、ヒューマンインタフェース、計算機科学、実践研究に至るまで、幅広いアプローチを含む学会です。そのため、過去にCogSciや認知科学との関連が薄かった方の発表も大歓迎です。
まずは、気負わずに、お気軽にご登録ください。
なお、本イベントでは会議録の発行予定はありませんが、Slackを用いたコミュニケーションを併用します。発表者には、スライドや参考資料を自身のSlackチャンネル上にアップロードしていただきます。
発表時間は質疑応答を含めておおよそ30分程度を予定していますが、発表数によって調整の可能性があります。
本企画は独立した発表のみにて終了するのではなく、今後のためのディスカッションセッションを多く設定します。そのため発表のネタはないけれども、研究の国際化に関心のある多くの方々の参加を歓迎します。想定する参加者は以下の方々です。
サンフランシスコ会場あるいはオンランによりCogSci 2025に参加する研究者/学生の皆様
これから国際会議にチャレンジしてみたいという学生の皆様
国際会議や国際誌における査読者対応に悩みをもつ若手研究者および学生の皆様
日本のプレゼンスの向上を望むCogSciの常連参加者の皆様
CogSciには過去に参加したことがないが,研究の国際化に関する問題意識を共通する認知科学および関連領域の研究者の皆様
この分野における後進の育成に熱意を抱いておられるシニア・中堅の研究者の皆様
さらには,知性に関する研究コミュニティの形成を望むすべての研究者,学生の皆様
上記のような多様な背景を包摂する議論により,国際的にも競争力を発揮可能な創発が生じるものと考えています.
7/7 (月)6/27(金): 参加者・発表者募集締め切り(延長しました)
浜松会場の定員は50名(先着順)と限られていますので,申込みはお早めにお願いします.→フォーム
【招待講演】記憶の科学:AIはエピソード記憶を持てるか?〜認知研究から見た現在・過去・未来〜
川口 潤 先生
名古屋大学 名誉教授/山形大学 客員研究員,Researchmap
日本の記憶研究を牽引されてきた川口潤先生にお引き受けいただきました.長年の研究キャリアを振り返りつつ,今後の日本初の認知研究を展望いただくご講演をお願いしています.
【パネルディスカッション】日本発の認知科学を発展させる/作る(仮)
嶋田 総太郎 先生(明治大学 /日本認知科学会会長)
針生 悦子 先生(東京大学/日本認知科学会副会長)
大黒 達也 先生(東京大学/日本認知科学会常任運営委員)
宮崎 美智子 先生(大妻女子大学/日本認知科学会事務局)
日本認知科学会のリーダーと共に,情報化とAIが発展するこれからの時代における日本の認知科学の国際化のあり方を考えます,この議論は,JCSS サマースクール(8/25-27),CogSci Asa-Pacific Meetup Kickoff (12/6-7) とも連動する予定です
【CogSci中継セッション】Keynote 2: The Role of AI in Theories of the Future
Josh Tenenbaum (MIT)
8/2にサンフランシスコにて実施予定のKeynoteセッションを感想戦を交えながら聴講します.講演の内容はCogSciのメインサイトをご覧ください.
【CogSci中継セッション】CogSci Virtual Poster 4
8/2にCogSciプログラムで設定されるCogSci Virtal Poseter Sessionに浜松会場から参加します.複数名の発表者が参加する予定です.浜松会場にて発表をサポートし,CogSciのセッションが終了した後にも感想セッションを設ける予定です.
当日のプログラム進行などについては2024年度のプログラムを参考にしてください
2024年の様子は『認知科学』掲載の会議報告も参照ください
https://www.kaikatei.com/index.html
〒431-1209
静岡県浜松市中央区舘山寺町412
時差のあるなかでサンフランシスコと日本での通信を行うため、合宿形式にて開催します。参加費と宿泊費は以下を予定しています(当日受付にていただく予定)。
学生:16,500円 (宿泊費11,000円(一泊2食)+参加費5,500円)
一般:19,000円 (宿泊費11,000円(一泊2食)+参加費8,000円)
合宿形式ですので原則として上記の浜松会場にて宿泊いただきます。なお宿泊は基本的に相部屋となります。ご要望などがありましたら参加登録時にお知らせください。
なお、本イベントではCogSci 2025メイン会場のストリーミングを浜松会場にて視聴しますが、そのために本イベントの参加者にCogSci 2025へのレジストレーションを行っていただく必要はありません。Cognitive Science Society承認のうえで、本イベント運営者によるアカウントを介して、CogSci 2025サンフランシスコ会場のストリーミングをおこないます。
ただし、OnCaleにて発表される方あるいはCogSci 2025に個人でログインしたうえでコンテンツを視聴したい参加者はCogSci 2025へのレジストレーションが別途必要となりますのでご注意ください。
以下のフォームから参加登録ください(7/7 6/27まで)
このイベントは認知科学会アンチハラスメントポリシー,CogSciにより推奨されるCode of Conductに従って開催します.
静岡大学認知科学系研究室
市川淳,大本義正,坂本孝丈,白砂大,須藤 智,竹内勇剛,遠山紗矢香,前川知行,前東晃礼,森田純哉(50音順)
認知科学若手の会
岩淵 汐音,秦 慕君,髙橋 奈里,塚村 祐希,西川 純平,服部 エリーン 彩矢,山本 希(50音順)
運営に関する問い合わせは以下にお願いします
〒432-8011
静岡県浜松市中央区城北3丁目5−1
静岡大学情報学部
森田純哉
e-mail: cogsci-meetup-hamamatsu@googlegroups.com
日本認知科学会事務局
〒102-8357
東京都千代田区三番町12番地
大妻女子大学社会情報学部
日本認知科学会事務局
代表 宮崎美智子