ウェアラブルマーカーの概要と計測精度の報告
後藤寛司1),金井 章 1),冨田秀仁1),加藤祥子2)
1)豊橋創造大学保健医療学部,2)愛知教育大学家政教育講座
運動画像計測研究会では、高齢者への遠隔運動支援を目的として、インターネットを用いた在宅運動画像計測の確立を試みている。その計測手法は、対象となる高齢者の自宅にWebカメラを設置し、遠隔でカメラを操作、および動作指示し、運動計測を行うものである。一方、現在主流の運動計測は、身体の体節位置座標を計測し、運動を捉える手法であり、その計測時には、身体の各解剖学的指標にマーカー(計測指標)を貼付することが必要となる。本計測においても、被験者となる高齢者は、自身により身体にマーカーを貼り付けるという煩雑な作業が必要となり、さらに、その貼付位置が適切でなければ計測データの信頼性が低下するという問題が想定された。そこで、今回、遠隔運動計測において、被験者が簡便に着脱可能で計測の信頼性を確保することを目的に、計測用衣服にマーカーを縫い付けたウェアラブルマーカーを試作した。試作品の主な特徴は、運動を阻害しない程度の密着性がある、高齢者が着脱しやすい(伸縮性のある素材、上下衣分離型、上衣が前開き型)、上下肢の各関節中心付近に4cm大のマーカーを縫い付けしている、である。本発表では、試作品の特徴など概要に加え、計測データを用いた計測精度に関して報告する。