個と場の共創的Well-Being Symposium

JST未来社会創造事業 採択課題「個人の最適化を支える「場の状態」:個と場の共創的Well-beingへ」キックオフイベント

 JST事業領域ウェブサイト https://www.jst.go.jp/mirai/jp/program/society4diversity/index.html

開催概要

多様な個人がそれぞれの多様な最適状態である「well-being」を実現するにはどうすれば良いでしょうか?

2021年10月より、われわれのチームはJST未来社会創造事業「個人に最適化された社会の実現」領域において、「個人の最適化を支える「場の状態」:個と場の共創的Well-beingへ」という研究課題(代表:京都大学・内田 由紀子)をスタートしました。

本課題において、多様な個人の最適化は「場」によって支えられるという立場から、「場」の状態を計測する技術を開発し、個人を最適化する「場」の状態を生み出す要因と技術、さらには社会実装の方法を議論します。様々なセクターの方と共に議論し、Well-being共創の場の実現を目指します。

  • 日時:11月5日(金)14:00-17:00

  • 場所:オンライン配信

  • 参加方法:申し込みを締め切らせていただきました。多数のお申し込みを有難うございました。

都市多様性指数の事例(吉村先生提供)

プログラム

  • 全体の趣旨説明と話題提供:内田 由紀子

内田 由紀子(うちだ・ゆきこ)】京都大学こころの未来研究センター教授・副センター長。専門は文化心理学・社会心理学。京都大学教育学部教育心理学科卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。ミシガン大学、スタンフォード大学各客員研究員、甲子園大学講師、京都大学こころの未来研究センター助教、准教授を経て、19年より現職。10~13年まで内閣府「幸福度に関する研究会」委員、21年より中央教育審議会委員。14年「たちばな賞」(京都大学優秀女性研究者賞)、16年「日本心理学会国際賞(奨励賞)」各受賞。2019年~2020年スタンフォード大学行動科学先端研究センター(CASBS)フェロー。著書に『これからの幸福について 文化的幸福観のすすめ』(新曜社)など。
  • 話題提供1:吉村 有司

吉村 有司(よしむら・ゆうじ)】東京大学先端科学技術研究センター特任准教授愛知県生まれ、建築家。2001年より渡西。ポンペウ・ファブラ大学情報通信工学部博士課程修了(Ph.D. in Computer Science)。バルセロナ都市生態学庁、カタルーニャ先進交通センター、マサチューセッツ工科大学研究員などを経て2019年より現職。ルーヴル美術館アドバイザー、バルセロナ市役所情報局アドバイザーを兼任。主なプロジェクトに、バルセロナ市グラシア地区歩行者計画、クレジットカード情報を用いた歩行者回遊分析手法の開発や、機械の眼から見た建築デザインの分類手法の提案など、ビックデータやAIを用いた建築・まちづくりの分野に従事。
  • 話題提供2:中山 真孝「場の可視化技術:SATETSU」

中山 真孝(なかやま・まさたか)】京都大学・こころの未来研究センター・特定助教京都大学教育学部教育心理学科卒業、京都大学大学院教育学研究科博士課程単位認定退学。博士(教育学)。京都大学こころの未来研究センター研究員、日本学術振興会海外特別研究員・カーネギーメロン大学客員博士研究員を経て2018年より現職。第10回日本ワーキングメモリ学会大会優秀発表賞
  • 話題提供3:荒牧 英治「ソーシャル・センシングが紡ぐ未来」

荒牧 英治(あらまき・えいじ)】奈良先端科学技術大学院大学・先端科学技術研究科・教授.京都大学総合人間学部卒業,情報理工学系研究科・博士課程修了.博士(情報理工学).東京大学医学部附属病院特任助教,東京大学・知の構造化センター・特任講師などを経て現職.2018年IMIA(国際医療情報学連盟)Best Paper,2020年人工知能学会論文賞.2020年〜情報処理学会関西支部長,2019年〜言語処理学会理事.著書に「医療言語処理」(コロナ社).

(休憩)

  • 話題提供4:馬場 雪乃先生(筑波大学)「個人と集団をつなぐヒューマンコンピュテーション」

馬場 雪乃ばばゆきの)】筑波大学・システム情報系・准教授.東京大学大学院情報理工学系研究科にて博士(情報理工学)を取得.東京大学及び国立情報学研究所特任研究員,京都大学情報学研究科助教を経て2018年より現職.専門は機械学習,ヒューマンコンピュテーション.特に,個人や集団の意思決定を制御・支援する機械学習の研究に従事.2018年IJCAI 2018 Early Career Spotlightに選出.2018年上林奨励賞受賞.著書に「ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシング」.
  • パネルディスカッション:登壇者全員

【パネルディスカッションゲスト:中島 健祐(なかじま・けんすけ)】三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 ソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部 社会イノベーションエバンジェリスト通信会社、米国系コンサルティング会社、デンマーク外務省を経て三菱UFJリサーチ&コンサルティングに参画。DX戦略策定、スマートシティ構築、イノベーション戦略策定、新規事業開発などのコンサルティング及び社会実装支援を行っている。デンマーク外務省では従来のビジネスマッチングを中心とした投資支援から、日本と北欧知見を融合した新たな価値体系を創出するプロジェクトに注力、特にイノベーションを軸にした顧客の成長戦略、技術戦略、新規事業戦略を支援する活動を展開した。現在も北欧との連携を通じ、ビッグデータ、IoT、ロボット、人工知能、デジタルデザインにおいて新しいフレームワークの構築に邁進している。著書に「デンマークのスマートシティ」学芸出版社
【パネルディスカッションゲスト:伊藤 伸器(いとうのぶき)パナソニック株式会社 コーポレート戦略・技術部門 テクノロジー本部 本部長大阪大学大学院基礎工学研究科修士過程修了。博士(工学)。松下電器産業株式会社(現パナソニック㈱)に入社し、マルチメディアシステム研究所、デバイス開発センター、コーポレートR&D戦略室、東京R&Dセンターを経て、センサ、材料、デバイス、プロセス、機器、システム開発に従事。本社技術部門や事業会社技術部門の開発責任者やマーケティングを担当、2010年パナソニックインダストリアルデバイス欧州(ドイツ)開発技術センター 所長、2017年デバイスソリューション事業部 技術総括・事業管理を歴任。様々な部署で、新規開発や事業化、新規事業テーマの企画、立ち上げ、開発を推進。2021年10月より現職を担当。
  • 終わりに:内田 由紀子

(司会進行:若宮 翔子(奈良先端科学技術大学院大学))

主催

  • 内田 由紀子(京都大学こころの未来研究センター)

  • 中山 真孝(京都大学こころの未来研究センター)

  • 吉村 有司(東京大学先端科学技術研究センター)

  • 荒牧 英治(奈良先端科学技術大学院大学)