今回は、お正月から節分までの季節飾りとして楽しめる、シルバニアサイズの着替え服を4点製作しましたので、ご紹介いたします。
師走の足音が近づく頃、おうちの中では少しずつ新年を迎える準備が始まります。
古くから、12月13日は「事始めの日」と呼ばれ、この日を境に一年の汚れや厄を払い、清らかな心で年神様をお迎えする習わしがあります。
今では門松やしめ縄といった本格的なお正月飾りを用意する家庭は少なくなりましたが、その一方で、雑貨店や100円ショップには小さなお正月飾りが並び、気軽に新年の雰囲気を楽しめるようになっています。
そんなミニチュア飾りと一緒に楽しめる、シルバニアサイズの晴れ着を2点ご紹介します。
小さな工夫で日々の暮らしに彩りを添えてくれるのがシルバニアの魅力です。
ぜひシルバニアさんたちと一緒に、心あたたまる新年の準備をしてみてはいかがでしょうか。
一度はどこかで見たことがある――にっこり笑顔で、ちょこんとおすわりしている、福助さん。
もともとは着物屋さんの看板として作られたお人形ですが、「見ているとしあわせになれそう!」と評判になり、やがて福の神のように祀(まつ)られるようになりました。
そんな福助さんの笑顔を眺めているうちに、なぜかカワウソさんのほっこり顔が思い浮かんできて……。
そこで、福助さんの衣装を小さく仕立てて、カワウソさんをお家のちいさな福の神にしてみました。
座布団の上にちょこんと座らせれば、ちょんまげ姿のカワウソさんがとっても愛らしく、見ているだけで笑みがこぼれるお飾りに仕上がります。
また福助さんが着用している江戸時代の武士の礼服、裃(かみしも)は、お正月の次にやってくる節分飾りにもぴったりな装いです。
節分の鬼さんとセットで並べれば、本格的な豆まきの演出が楽しめそうです!
撮影で使用したミニチュア座布団は、8cm×8cmのサイズで仕立てました。お人形を座らせたときに、ちょうどぴったりの大きさです。
詰め物にはキルト芯を折り畳んで厚みを出すがおすすめ。厚みが均等になり、お人形さんを座らせやすくなります。
年末の大掃除で素敵な端切れが見つかったら、ぜひミニチュア座布団に仕立ててみてくださいね。
あるもので心を込めて手づくりすると、そっと福を運んでくれるような、お正月の飾りになりますよ♪
新たな年の幕開けを、羽織袴とファー付き着物で雅やかに迎えることができる、小さな晴れの日の装いです。
ミニチュアの門松や屏風と合わせれば、お正月の福飾りとして、ささやかな新年のしつらいを楽しむことができます。
また日本の伝統的な晴れ着は、節句や記念日など人生の節目のお祝いにもぴったり!季節を越えて、いつでもシルバニアさんが祝福してくれます。
晴れ着の製作にあたっては、伝統的で格式のある黒と赤をベースにデザインしました。日本人の心に根づいた祝いの色を使うことで、おめでたさをいっそう引き立ててくれます。
ミニチュアの世界で、ぜひお正月の趣を感じてみてください。
毎年の初詣は、地元で親しまれている一の宮の神社へ出かけます。
近ごろは混雑を避けて静かにお詣りすることが多く、参拝を終えた後も境内をゆっくり巡り、末社に祀られた神様たちに一人ひとり挨拶してまわる時間が、ささやかな楽しみとなっています。
中でも、小高い丘の上にある社は、入り口こそ薄暗くて田舎独特の少し不気味な雰囲気がありますが、階段を登った先は風通しがよく、澄んだ空気に包まれてーー思わず深呼吸したくなるほど、気持ちのいい場所です。
お参りを済ませると、また来年もこうして訪れられますように、と深々とした気持ちになります。皆さまもどうぞ、心穏やかなお詣りで、新しい年をお迎えください。
大寒の終わりにあたる節分は、冬から春へと季節が切り替わる節目の日です。
この日は、邪気の象徴である鬼が家に入り込むとされ、それを追い払うために、「豆まき」をして厄払いをする慣わしがあります。
私自身も、子どものころに豆をまいたり、鬼のお面をかぶったりしたのが、楽しい思い出として残っています。
大人になると、こうした伝統行事とは疎遠になりがちですが、改めてそのルーツを調べてみると、節分は中国の春節(旧正月)に由来する邪気払いの儀式が日本に伝わり、時代とともに形を変えて今のような風習として定着したそうです。
そんな節分と春節――二つの行事にちなんだシルバニアサイズのコスチュームを2点ご紹介します。
お正月飾りに続く季節のしつらいとして、ぜひおうちに飾って楽しんでみてください。
節分の日を楽しく演出できる、赤鬼と青鬼の着せ替えセットです。
保育園の先生が節分の日に鬼になりきっているような、楽しい雰囲気をイメージして製作しました。
ところで、私たちがよく目にする「ツノ」と「虎柄のパンツ」を身につけた鬼の姿は、鬼が住むとされる“鬼門”に由来しているそうです。
この方角が丑寅(うしとら)にあたるため、鬼は“牛の角”と“虎の模様”を身にまとう姿で描かれるようになったといわれています。
また、豆まきには家に入り込む邪気とともに、心に宿る煩悩(ぼんのう)を祓(はら)う意味が込められているんだとか。
なかでも赤鬼は「尽きることのない欲望」、青鬼は「怒りや恨み、憎しみなどの心」を象徴しているといわれています。
ぜひ、鬼に見立てたシルバニアさんと一緒に、邪気を払いながら福を招く節分飾りを楽しんでみてください。
パンダさんがちょっぴりおめかししてお出かけできる、かわいらしいチャイナ服です。
カンフーや太極拳の衣装を思わせる動きやすいズボンスタイルにお団子飾りを合わせて、愛らしい雰囲気に仕上げました。
春節のお祝いはもちろん、中華をテーマにした飾りや撮影にもぴったりです。
ぜひパンダさんが主役になれる特別な一着で、華やかなチャイナテイストの世界を楽しんでみてください。
立春を過ぎた2月最初の午(うま)の日は、いなり寿司を食べると縁起が良いとされていることから、最近は初午(はつうま)の日が近づくと、お揚げを炊いて、いなり寿司の準備をします。
我が家のいなり寿司は、俵形でも三角形でもなく、ちょっと変わったクロワッサンのような形をしています。
手早く酢飯を詰められるようにと母が考えた包み方で、子供のころは「どうしてこんな形なんだろう?」と不思議に思ったものです。
そんな私も今では、型にとらわれない母の発想を受け継ぐように、同じ形で作っているのだから、思わず笑ってしまいます。
毎年、節分や事始めと前後してやってくる初午の日。
恵方巻きもいいけれど、少し気分を変えて、いなり寿司で一年の健康を願ってみるのもおすすめです♪
出品は2025年12月15日(月)〜を予定しています。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
カリリロ
←次の記事へ * 前の記事へ →