大会長挨拶

大会長 挨拶

第35回 日本臨床寄生虫学会

〜不易流行〜ハッシン!臨床寄生虫学


このたび、「第35回日本臨床寄生虫学会大会」の大会長を拝命いたしました、東京都立墨東病院感染症科の中村(内山)ふくみです。本大会をどうしても慶應大学で開催したく、準備が遅れておりました。慶應大学は私が第11回大会で初めて発表した聖地です。学会発表のみならず、懇親会終了後に吉田幸雄先生、名和行文先生、吉川正英先生と信濃町駅近くの寿司屋でご一緒させていただき、そこでも緊張していたことを覚えています。また第25回大会では、臨床の師匠である大西健児先生が大会長を務め、その事務局として大会を運営いたしました。10年を経て、今大会で私が大会長を拝命することになり、感慨深いと同時に身の引き締まる思いでもあります。

 

 さて、今大会のテーマは「不易流行〜ハッシン!臨床寄生虫学」としました。日本臨床寄生虫学会は、「臨床領域における寄生虫症に関する諸問題を学際的に研究し、進歩発展を図ることを目的」として35年目を迎えます。またその専門性を社会や他の臨床領域、医学教育へ発信することも学会の重要な役割です。大会には臨床寄生虫学に興味がある臨床医、研究者が参加し、情報収集や知識獲得の機会を提供する機能を果たしていると思いますが、専門性の発信という側面では十分でないかもしれません。「不易」はいつまでも変わらないもの、「流行」は変化していくものの意です。「ハッシン」は「発信」と「発進」を表すものとしました。すなわち臨床寄生虫学会の「不易流行」の理念と臨床寄生虫学を社会へ発信する、発進の機会にしたいという意を込めています。

 

 本大会はたくさんの方々にご参集いただき多くのことをハッシン!する場であります。ステージを整えてお待ちしておりますので、是非ともご発表、ご参加をよろしくお願いいたします。



東京都立墨東病院 感染症科

中村(内山) ふくみ