死は終わりではなく秩序の移行と定義
尊厳ではなく処理しなければならないデータでしかない
そして世界にとっては業務フローの通過点でしかない
円環は魂の最終処理場である
昔は死ぬ場所と処理される圏が一致してた。
人類が移動するようになっても管轄ズレが発生することは稀で、その都度対処していれば問題なかった。
しかし、特に20世紀になって植民、工業化、世界大戦、移民などでは因果が大幅にズレる魂の対流の増加。因果演算の遅延。それに伴いノイズ(悪魔のような魂を刈り取るタイプの死神)も増加。
ノイズが増えると、インフルエンザや黒死病などの疫病の外、天変地異などを脅かす可能性がある。
ここで死神業界に革命。
なんと、これまでの儀式めいたものは全て不要であり円環(魂の最終処理場、分散型循環インフラ)に送れば全然間は省いてもOKだったことが判明。
空気中の有害物の濃度が一定以下であれば問題ないとされているように、魂回収遅延も一定値を超えなければ安泰であることも判明(あまりにも放置されていると因果遅延によるノイズが発生するが.......)
というわけで死神間で合意形成がなされる。業務効率化による妥協をすることに。
→管轄争いをせず、とにかく循環に戻せばOK
最近は自動化もあってハイテク(下請けや営業所も爆誕)
......ちなみに、ノイズに関してはこういう奴らを対処するのは本来の業務じゃないだろということで、異動が多すぎる部署が設立
円環基盤機構Causal Infrastructure Bureau CIB
婉曲対策室Distortion Maintenance Unit
簡潔に説明すると特殊清掃業者orクーリングスタッフのようなものである。
・死神(psychopomp)
インフラ企業戦士。死の因果の後処理装置。Uber魂。
グリムリーパー、死神などと呼ばれる。
人類の予定された死に基づいて魂の回収及び円環への移送を行う。機能的。
予定された死しか扱うことができない。殺すことは不可能。
予定外の死を起こす存在は全て敵対対象。
給料は回収した魂の純度や納期順守によって支給されるとされていたが、ほぼ固定給のほぼボーナス無し。定年無し。引退無し。完結無し。
元人間の死神は存在しない不老不死。
不老不死故に人間的にいうと人生が常に停滞している状態。
人間への愛にたいしては全て無理解。
持ち物:因果観測端末/USB札/鎌
/因果観測端末
アズラエルが所持しているとされる死者の予定者リストを死神がいつでもどこでも見られるようにしたもの
/鎌
魂を回収するための道具。回収した魂は瓶の中に入れる
/動的寿命予測
コンタクト。リアルタイムで寿命を参照可能。
・魂
記憶や記録、主観性は全て宝石の周りの岩石でしかない。
人間だけ?
→違う、ただ輪廻の途中を介する場所が違う(処理方法が異なるため、しかしここから先は死神の仕事ではない)
・アダプティブノイズ
予定外死を大量に引き起こす(呪いや疫病 黒死病の大量死もこれが要因)
死神的にはめんどい仕事。システムの破壊。バグ。過飽和ネオンと黒。
・儀式
魂を清流して輪廻へ安定転送するための旧式工程。現在は合理化政策により大幅に削減されており、半ば禁忌として扱われている。
・厄災
ノイズにより引き起こされる厄災。過去には疫病など。
・死神の世界
ゴシック様式の行政庁舎、高価配線だらけ、永遠に終わらない工事現場、書類が風に舞う道(バロック×8090年代)
証券会社と修道院
上層:タナトス、閻魔庁(転送門)、理事層
中層:転送課、回収課(空港のような)
地下:婉曲対策室
石造りの柱にLANケーブル/CRTモニター群/カラフルな床/巨大な回転式保管棚/老朽化サーバールーム、地下礼拝堂みたいな
最下層:冥界直結転送門(空気が澱んでいる)
・円環基盤機構Causal Infrastructure Bureau CIB
死神の行政のようなところ。案件を出す顧客(クライアント)、依頼主のようなもの
・婉曲対策室Distortion Maintenance Unit
CIB内に存在するアダプティブノイズを処理する部署。万年暇。
・資料館
古書店と博物館。旧式儀式の祭壇や手書き解説ポップ、昔の制服のマネキンとかある。
・業務スーパー
あるっていったらある
・カラオケ
ある
・クーシー/グウィンアブヌッド
情報補助ツール
・デュラハン/アンクー/ヴァルキリー
そういう種族。死神とは別種族。意思疎通を図れる個体もいる。ハリポタの魔法族が死神でそれ以外みたいな感じ。たまに困った亜種もいる。
・カロンロジスティクス
流通業者、魂輸送の委託業務も担っている。全プラットフォーム共通パスを有しており、ヘルメス課やアヌビス課と主に関わりがある。
・サンタムエルテ
メキシコの補助ツール。死者に寄り添いすぎる為定期的に善意による滞留が発生 厄介。/骨のマリア像、LEDキャンドル。
・イザナミ
日本周辺死神が信じていた死と再生に関する古い逸話。境界原理の仕様書。
・タナトス(監査兼最終執行室)
警察のような(魂の不正受給(悪魔と取引など)を激しく取り締まる)機関の名称。監査、是正、そして最終執行が業務にある。
・ヘルメス(輸送課)
魂を輸送する、あるいは手配する部署
・閻魔(Yama)庁(円環評価局判定審議会)
Yutoに位置する。十王システムにより裁判所(法や規則を定める)死神の破断案件を審議する。大きな鏡が特徴的。謝必安と范無咎という二つの巨大な像がある。
・マルザンナ(自然死課)
天変地異や気候変動等自然により死んだ魂はここに持っていく。
・アヌビス(転送課)
魂の品質管理。最終チェックを行う。
・ミクトラン第一ステーション
ここから魂を円環へと送る。
・Barzakh/Hades/Sheol
病院の待合室、葬式の待合室、全ての待合室/または魂の保管庫。巨大データセンター
・冥界
死者の世界。冥界は階層(煉獄)/旅路(ドゥアト)/審査(幽都)/保存(ハデス型)/凍結(ヘル)等に分かれているが、現在は合理化に伴い儀式が省略されているため、それらは全て形骸化されている。
Yomi:濡れた土とコンクリート、錆びた高速道路、蛍光灯、地下鉄
Yuto:書庫、紙片が浮遊、法廷、役所/顔認証ゲート。魂の判例データベース。閻魔庁はここにある。
Ren:円形の都市、階段が回転、エレベーターが無限に上下、時計。
Duat:砂嵐、巨大な船、夜。検査場所は船。
Hel:白い霧、凍った湖の下(処分に迷った魂が凍結後処理)
Tlalocan:雨、緑、湿潤、オアシス/自然死特化層
Tuonelan:白鳥、川、眠り、地下/自我衰退型保管庫
Nav:彼岸、針葉樹林、湿地、霧、影/魂は地面に沈んでいく
・オルクス(処理場)
円環に送ることが不可能な破綻した魂を処分する領域。
・聖域
ケルヌンノスがいたとされる場所。現在は森。安らぎ公園。冥界のうちの一つである。
・死域Irkalla(古層骸)/Gehenna(却過区域)
ノイズが発生しやすい区域の名称。
・Annwn(???)
謎の場所。一度入ると出てこれない。プロトコル外領域。
/蛇足
不死者、人外について(無関心と忘却。未完の完結。永遠の途中経過)どちらかと言えば機械。
前提条件:時間を不可逆 追加要素 意思を持つ/変質/摩耗/複数体存在し互いに影響する
汝の意志の格率が、常に同時に、 普遍的立法の原理として妥当しうるように、行為せよ
↑馬鹿らしい 仕事をすればいい
不可逆な時間の中で終了処理を永久に繰り返す機能。摩耗と死。個の死。死は死神にとって句読点のない文章の一文字。
インフラは正常に動いている間は透明化される。
つまり死神も、永劫性を持つ以上(同じ業務を半世紀以上も繰り返す以上) 正常に動いていればいる程、個体ではなくもはや物理法則の一部、背景になる。 正確な時計。動かないフィルム。仕事さえしてればいいという正しさは摩耗して消失しかけてる個を維持するためのセーフティ。 ただのオブジェじゃなくて労働(魂を集めたり、それ関係の仕事をする)ことで動が発生し、それにより無が否定される。不可逆内の反復。 無限の時間の中であっても時間が不可逆である以上出来事が起こり、積み重なるもの、不死はそれが無限回積み重なるもの。
(アホなので焼肉のタレで例えるのだが)焼肉のタレが注ぎ足されていくように過去は記憶の中で薄まり、なんというか、エピソードとして何かしらの位置付けをしない限り他のあらゆる物事と等価になる。 不死者は何も考えないただの道端の石と化すので、それと同じ。 記憶が蓄積されて大切な人の死と今日の夕飯が同一となるように、彼らの1000000回の労働は0回の労働と等しくなる。
善悪は被害者の内部状態ではないから、どちらかと言えば自分自身の構造をどの方向に歪ませるか、生まれた時が無であるように 善も悪も無の前では歪みであり、善に転ぶも悪に転ぶもまた、永劫性のある存在からすると選別行為でしかない
正確な時計の歪み。倫理はシュレッダーに。規定が全て。
/蛇足の蛇足
合理化に伴い儀式を廃止したことで魂の観測できない不純物を取り除くことに失敗している。今ではその反省を生かして効率の良い儀式の復興を試行錯誤している。
デュラハンの断頭台
グウィンアブヌッドの狩り
ケルヌンノスの循環器
死の定義の拡張。次世代インフラの構築。