本講義では原子炉の原理の理解に必要な基礎的な物理理論の理解を目的として、初めに原子核反応及び中性子との反応について解説し、原子炉内での中性子のエネルギー分布について説明したのち、原子炉の各炉型の炉心構造及び無限増倍率計算について解説します。
本講義では、原子核と中性子の反応の理論の知識をもとに、原子炉の動特性、中性子の炉内空間分布、反応度フィードバック、燃焼特性について学修し、原子炉の原理と特性の理解に必要な原子炉理論の基礎の修得を目指します。
原子炉物理学実験はシミュレーターを用いて原子炉物理に関する基礎実験を行う。放射線計測実験は放射線計測器と関連機器に関する技術を習得する。核セキュリティ実験はガンマ線計測を用いたウラン濃縮度測定実験を行う。
融合理工学を構成する基幹工業科目のうちとりわけ重要な4つの環境エネルギー工学関連テーマ(物理環境・環境政策・原子核工学・流体工学)について前諮問・実験・後諮問・レポート作成を通じて、計測技術の取得、物理現象の本質的理解、考察力の向上、を目指す。
膨大なデータが蓄積されつつある現代において、その中から必要な情報を取り出し活用するデータサイエンスに対する社会的ニーズが高まっている。この分野においては、データの特徴や限界を理解するとともに、その具体的な可視化や分析のための技能の習得が不可欠である。そこで本講義の前半では、実験や観測で得られる測定データに必ずつきまとう「不確かさ」を表現し、理解する技能を学ぶ。後半では、現実の複雑なシステムを構成する要素同士の関係性を表すデータをネットワークとして可視化し、分析する技能を学ぶ。