『科学の楽しさ・面白さを体験し、好奇心・探究心を育み、科学的思考力を身につける』
実験教室では、子供たちが身近な自然現象や科学技術の仕組みを体験することができます。この経験を通じて、子供たちは「なぜ?」や「どうして?」といった好奇心に満ちた質問から、「なるほど、そうだったんだ」と現象を理解する喜びを味わいます。さらに、実験内容と日常生活のつながりを知ることで、科学的思考力が日常の中で育まれ、科学に触れる楽しさが継続的に体験できます。ワクワクとドキドキが融合する科学の世界に、ぜひお越しください。
科学実験教室は、子供たちの好奇心や探究心を育むのに最適な場所です。科学に興味があるお子様には、ぜひ科学実験教室に通ってみてはいかがでしょうか。
スピカチーム活動スタート
新年度を迎え、科学実験チャレンジ塾に新しいスピカチームがスタートしました。記念すべき第1回は4月6日(日)、「細くてもすごい繊維の科学」と題し、様々な繊維の特性を探る実験を行いました。繊維とは、細い糸状の物質の総称で、化学繊維、植物繊維、動物繊維などがあります。見た目には繊維と認識できないものでも、実験を通してその性質を確かめました。
実験の流れ
①洗濯のりからPVA(ポリビニルアルコール)を抽出しました。細い化学繊維がまるで浮き上がるように現れました。
②わかめや昆布から抽出した植物繊維のアルギン酸が、繊維であることを化学反応によって確かめました。抽出液に絵の具を混ぜて、カラフルな植物繊維をつくりました。
③動物繊維としてカイコのまゆを観察し、標本を使ってカイコの生活環を学びました。カイコのまゆにパチンコ玉を入れて坂を転がす“まゆ玉コロコロ”で科学遊びをしました。
④顕微鏡で、まゆ(かいこ)、ウール(羊の毛)、たこ糸(綿)の繊維を観察しました。
⑤アルギン酸の繊維を使って、人工イクラをつくりました。このイクラはだだのきれいなイクラではありません。暗いところで光ったり、磁石にくっついたりします。さらに丸い玉の半分の色が違っているイクラなどいろいろな工夫がされています。
まゆ玉コロコロや人工イクラ、紫外線ライトなどは今回のお土産です。
皆さんも、一緒に科学を楽しみませんか。
3月16日(日)ワクワク実験教室 第2弾 開催
✨光るスライムと蛍光の科学✨
暗くすると光るスライムをつくります。さらに、つくったスライムが重力に逆らって上昇する現象も体験します。
光る理由は蛍光です。蛍光物質を使ったいろいろな実験も行います。
さあ、科学者になった気分で参加しよう。
塾生以外のお子様もご参加いただけます。
2月のシリウスチームは、『地球の贈り物!美しい鉱物』と題して、鉱物を使った実験を行いました。鉱物というと硬い石の仲間というイメージがありますが、実は爪で傷がつく柔らかいものから、釘でも傷がつかない非常に硬いものまで様々です。これらの鉱物の硬さの基準となるのがモース硬度です。
子どもたちの中には鉱物に興味を持っている生徒がおり、私が説明を始める前に、ある鉱物を爪で引っ掻いて「これは滑石だ」と答える子がいました。また、コランダム(ルビー)の硬度を調べるために、砂岩やチャートを使って傷をつけることができるかどうかを確かめました。
次に、4種類の鉱物を用意し、それぞれの割れ方の角度から鉱物の種類を判定する実験を行いました。方解石を金槌で砕き、その小さな破片も平行四辺形になっていることを顕微鏡で観察し、鉱物の特性を学びました。
さらに、鉱物の中には磁石にくっついたり、電気が流れるものがあるかどうかも確かめました。これらの実験を通して、鉱物の特性には様々なものがあることを実感することができました。
また、12か月の誕生石に対応するパワーストーンの岩石標本も作成しました。子どもたちにとって、きっと大切な宝物になることでしょう。
次回の実験では、偏光を使った鉱物鑑定に挑戦します。お楽しみに!
2月1日(土)に、シリウスチームは気体の発生と性質に関する実験を行いました。実験では、二酸化炭素、酸素、水素、塩素の4種類の気体を発生させました。
発生した気体を確認するために、それぞれの気体の性質を利用しました。例えば、二酸化炭素は石灰水を白く濁らせる性質があります。
上の写真では、発生した水素を燃焼させています。下の写真では、水の電気分解によって酸素と水素を発生させています。
電気分解をするために、子供たちは手回し発電機を使って電気を生成し、その電気で気体を発生させました。試験管いっぱいに気体をためるにはかなりの回数発電機を回す必要がありましたが、子供たちはその作業を楽しんでいたようです。
電気分解によって発生した気体の体積比が水素と酸素で2:1になっていることに子供たちは気づき、その理由について考察しました。また、発生した水素に火を近づけると「キュン」という音を立てて燃焼することや、酸素が入った試験管に火のついた竹串を入れると炎が明るくなることも確認しました。
2025年の科学実験チャレンジ塾は、1月4日(土)にスタートしました。まず始めに行った実験は、ジオード割りでした。一見、何の変哲もない石をタガネとハンマーで割ると、中には美しい水晶の結晶が現れました。子どもたちは、硬い石をハンマーで懸命に叩き、割れて中が表れた瞬間に「わぁ!」と歓声を上げ、キラキラと輝く水晶に見入っていました。拡大鏡やブラックライトを使って観察し、自然が長い年月をかけて作り出した芸術に心を躍らせていました。
ジオードは、石の内部の空洞に熱水や地下水がしみ込み、ゆっくりと冷えて結晶が成長することでできるものです。数千年から数百万年という長い年月をかけて作られた自然の芸術品です。子どもたちは、この貴重な体験を通して、自然の神秘に触れ、科学への興味を深めたことでしょう。
たくさんのご応募ありがとうございました。次回は、3月の春休みの時期に開催する予定です。ぜひご参加ください。
✨12月15日(日) 光の宝石箱をつくろう!実験教室開催✨
次々と色が変わる光の宝石箱を、あなたの手で作りませんか。 塾生以外のお子様もご参加いただけます。
実験教室では、顕微鏡を使った観察は、子どもたちの科学的好奇心を刺激する上で欠かせません。
例えば、「なぜバナナのシュガースポットができている方が甘いのか」という素朴な疑問も、顕微鏡で細胞内のデンプン粒を観察することで、その謎を解き明かすことができます。
また、「人の目と昆虫の目はどこが違うのか」「蝶の羽の表面はどんな構造をしているのか」といった多様な疑問も、顕微鏡を使えば、その答えを視覚的に捉えることができます。
さらに、植物は動かないものというイメージがありますが、顕微鏡で細胞レベルで見ると、活発に活動している様子を観察することができます。
このように、顕微鏡は、子どもたちが身の回りの事象に対して「なぜ?」という疑問を持ち、それを自ら探求していくための強力なツールになります。
2024年11月の科学実験チャレンジ塾のアドバンスコースでは、『運動とエネルギー』をテーマに実験を行いました。エネルギーという抽象的な概念を、回転運動や振り子の動き、エアーホッケーなど、子どもたちが身近に感じられる具体的な動きに結びつけることで、より理解を深めてもらうことを目指しました。
特に、振り子の実験では、振り子の長さによって周期がどのように変化するかをデータとして捉え、振り子の等時性を確認する活動を行いました。その結果、周期が1秒となる振り子の長さが約25cmであることを発見しました。また、ニュートンのゆりかご(衝突球)を作成し、ぶつかる玉の速度が、そのままぶつかった方の玉に移る速度交換を確かめることができました。
これらの実験を通して、子どもたちは、エネルギーが物体の運動や位置にどのように関わっているのかを直感的に理解することができたと思います。
2024年11月9日(土)10日(日)開催第27回テクノフェスタ出展
科学実験チャレンジ塾は、静岡大学浜松キャンパスにて開催される第27回テクノフェスタのキッズサイエンスに出展します。実験名は『ボタンを押している間、中が見える不思議な箱をつくろう!』です。外からは箱の中は何も見えません。でも、ボタンを押すとなんと不思議なことに中身が見えるようになります。ボタンでふたが開くしかけではありません。見えるようになるのです。そんな不思議な箱をつくります。なぜ見えるようになるのか、ちゃんと科学があります。お楽しみにしていてください。
事前予約が必要です。お申込は、静岡大学工学部ホームページからお願いします。
『読売新聞』で科学実験チャレンジ塾が紹介されました。掲載は、2024年8月25日(日)「読売新聞 遠州版 静岡ひと」のコーナーです。
おかげさまで定員に達しましたので、応募は締め切らせていただきます。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。次回のイベントの際は、ぜひご参加ください。
パン・ケーキ・料理教室を運営している“Oide Oide Bread”さんとのコラボ企画『スイーツ実験教室』を開催します。
日時 11月4日(月・祝)
9時30分~ 11時~ 13時~ 14時30分~(4部制)
会場 愉しみ処 華麗 ( サン・ラファエル裏 駐車場有 )
浜松市中央区半田山5-8-21
定員 各回6名
お申し込み 053-421-2897(Oide Oide Bread)
夏休みも後半になり、本日(8月19日)も塾生が自由研究に熱中していました。pHの変化で色が劇的に変わる、アントシアニンたっぷりのハーブティー「マローブルー」と「バタフライピー」を使っての実験です。
試験管にハーブティーを入れ、万能pH試験紙でpHを測りながら、色がどう変化するかを写真に収めていました。
そもそも、植物の花の色を決めているのはアントシアニンとカロテノイドの色素の組み合わせによって決まります。昆虫を誘うために花は咲いています。それは、植物が昆虫の力を借りて受粉するからです。マローブルーやバタフライピーの花の色も、花粉を媒介する昆虫には、きっと目立つ色になっていると考えられます。その他、アントシアニンは、植物にとって紫外線から身を守る役割も担っているといわれています。
今回の実験を通して、子どもたちは植物の神秘深さに触れ、さらに深く自然科学に興味を持つようになりました。
いよいよ自由研究の季節がやってきました! 科学実験チャレンジ塾でも、自由研究のお手伝いをします。
今日(7月24日) は、午前中に物質の粘性と温度の関係について研究を行った塾生がいます。
自由研究は、自分で調べたり、考えたりする力を養う絶好の機会です。一緒に、科学の面白さを探究しましょう!
5月17日(金)も科学実験チャレンジ塾は、『植物のはたらき』のタイトルで活動しました。
まず始めに行った実験は、マローブルーのアントシアニン色素の構造が、水溶液の性質によって変化して、色が変化することを利用し、酸性やアルカリ性の溶液を使って確かめました。子どもたちは、色の変化に夢中になり、気がつくと一人が20本もの試験管を使っていました。
次に、植物の水の通り道“道管”の観察です。双子葉類と単子葉類で道管の配列がどのように違うのか、そして、根と茎の道管の位置の違いについて、道管を染色して観察しました。
最後に、顕微鏡の実習も行いました。特にツクシの胞子が湿度の変化によって、すばやく動くことを観察したときは感動でした。一番の感動はハエの脚の観察だったようです。これからも顕微鏡観察は行っていきますので、お楽しみにしていてください。
2024年度6月のタイトルは、“目のつくりとはたらき”です。
私たちは、光・音・においなど、多くの刺激を受け取って、その情報を脳に伝えています。その中でも、目からの情報が一番多いです。目はどのようにして光を受け取り、その光の情報をどうやって処理しているのか学びます。
①目はどんなつくりになっているの?
②空中に浮かぶ3D映像をつくろう!
③焦点距離を変えることができる不思議なコップ!
④白黒写真がカラー写真に変身!
⑤なぜか立体に見えてくる!
⑥草食動物の目になってみよう
⑦不思議な錯覚の世界 など
〔お楽しみ実験〕
もどろっカー など
5月のテーマは、植物です。2024年4月29日(月)の科学実験チャレンジ塾は、『植物のはたらき』のタイトルで活動しました。
ホウセンカとヒマワリの根の様子を観察するために、土から根を取りだして観察しました。植物が光エネルギーを使って、光合成を行い栄養分を作り出していることを“たたき染め”によってデンプンが合成されていることを確認しました。さらに、紫外線により葉が赤くなる原因は、光合成色素が関係していることを、色素を抽出して確かめました。
また、植物と昆虫の関係を考える上で、昆虫が紫外線を利用している例として、モンシロチョウのオスとメスのはねの反射の違いを紫外線で調べました。
2024年4月20日(土)の科学実験チャレンジ塾は、タイトル“光の不思議を解き明かそう”の後半の実験を行いました。白色の光も実は様々な色が混ざっていることを実際に目で見て確かめました。そして、可視光だけでなく、赤外線や紫外線の性質も実験で確かめました。(ハートの写真は、洗剤から蛍光増白剤を抽出して描いたものです。)
また、大気中の空気や太陽の位置によって、空が青く見えたり、夕焼けが赤く見えたりする理由を、実験を通して理解しました。
お楽しみ実験は、“太陽と惑星のパタパタ六面体”をつくりました。惑星のそれぞれの特徴も学びました。
・光の実験 光の三原色、反射、屈折、散乱、分光、偏光 など
例 白色光に青い光だけを反射させれば、透過する光は何色になるでしょうか、予想してから実験で確かめましょう。
・音の実験 音の正体、骨伝導、音をつくる、共鳴 など
例 音がでる筒を作り、筒の長さや太さを変えます。さて、どのように音は変化するでしょうか。モニターで音を視覚化してみよう。
・液体の性質 溶解度、浮力、状態変化、粘性、表面張力 など
例 水とアルコールでは、表面張力の大きさが違います。どんな実験すればその違いが判るでしょうか。
・電気の実験 電気の伝わり方、静電気、電気回路、電磁力、電気の利用 など
例 水に浮かべるとLEDが光る電子回路のグッズをつくりましょう。トランジスタがどんな働きをしているのか考えましょう。
・化学反応の実験 酸性・中性・アルカリ性、酸化と還元、反応と温度変化、反応と色変化 など
例 色が変化する化学反応を使えば、君も科学マジシャン!
・その他 花の構造、種子の発芽、横紋筋の観察、化石のレプリカづくり、液状化現象、雲をつくる など