バスネット津について

理事長あいさつ

 NPO法人バスネット津が運営しています「ぐるっとつーバス」をご利用いただきありがとうございます。

 ぐるっとつーバスは2004年4月、高齢者の外出支援(通院・買い物等)と、中心市街地の活性化を目的に運行を開始。

 1日8便、土・日・祝を除き毎日運行しています。おかげさまで年々利用者も増加しています。

 

 「超高齢化社会」がいっそう進み、同時に地球的規模での環境問題、特に「クルマ社会」の見直しが余儀なくされている今日、

 地域の公共交通の充実は喫緊の課題となっています。10市町村が合併し市域が広くなった津市も例外ではありません。

  国においても「交通基本法案」が国会に提出されています。

 残念ながら「国民の交通権=移動権の保障」が法案から消えはしましたが一歩前進です。

 

 私たちは、ぐるっとつーバスの充実とともに、津市のどの町に住んでいても自由に「移動」できる公共交通網の実現を目指し、 第2,第3のぐるっとつーバスを走らせたいと考えています。

 そのためには、市民と行政、交通事業者など関係者が協同することが何よりも求められています。

  市民の皆様のご理解・ご協力を心から呼びかける次第です。 


 NPO法人バスネット津  理事長  竹田 治 

設立趣意書

    車社会の浸透とともに、交通事故の多発、環境の悪化、市民の足であるバス路線の相次ぐ廃線等、

   今後の高齢社会を考えると、まさに深刻な事態となってきています。

  

  

   全国でも、環境にやさしい公共交通網を考え直そうと、

   生活の足となるバス路線のあり方が見直され、

   多くの自治体でコミュニティバス等の取り組みがされてきています。

  

  

   津市においても、比較的バス路線は充実しているものの、

   バス利用者は年々減少し、バス路線は、経営悪化を理由に年々減少してきており、

   高齢者等の生活の足となる利便性の高いバス等交通システムについて要望が多く、

   平成13年には、津の街いきいきバスネットワークにおいて9418人の

   署名を集め、コミュニティバスの導入について行政に要望してきています。

  


   そこで、単に高齢者等の外出支援だけでなく、

   地域の新たな公共交通のニーズを開拓するという目標を掲げ、

   バスを活用した新しい生活スタイルの確立と地域の活性化を目指すため、

   「バスネット津」の運行に取り組んだ。

  


   そのため、従来の公共交通運営の仕組みとは異なり、

   地域住民が主体となって、地域企業等関係者の協力を得ながら、

   買い物・病院等地域自身が求める公共交通を自分たちの手で企画・運営し、

   将来的にも持続可能な交通システムを実践する。 

設立までの経緯

 1)平成13年4月15日 (津の街いきいきバスネットワーク発足)

   自治会、老人会、市民活動団体、病院、津商工会議所、三重交通㈱、商店街等の参加団体により、津の街いきいきバスネットワークが発足した。


 2)平成13年6月    (要望書の提出)

   コミュニティバスを導入し、買い物・病院など高齢者が利用しやすい交通網と 路線整備について「老人バス助成の無料パス方式とコミュニティバスの導入、路線の整備を求める要望書」を津市に提出。(市民9418人の署名添付)


 3)平成13年9月27日 (バスネット研究会発足)

   津市における地球環境にやさしく持続可能な公共交通(バス交通)のあり方を研究し 津市などへ提言する。特に、中心市街地の活性化と高齢化社会への緊急課題に取り組む。


   会の構成団体は、津市ボランティア連絡協議会、津市役所商業活性化室、津の街いきいきバスネットワーク協議会、㈱まちづくり津夢時風、丸之内商店街振興組合、三重交通㈱の6団体と関係自治会で構成する。


 4)平成13年11月19日 (コミュニティバスの検討)

   コミュニティバス運行による効果、運行形態、運行間隔、料金、費用の試算と負担などについて検討する。


 5)平成14年2月15日 (コミュニティバスのモデルを提案

   三重会館を中心として、周辺の病院や商店街、新町駅・阿漕駅を巡回するコースについて3つのパターンを提案する。(運賃100円、年間事業費約14,000千円)


 6)平成14年10月16日 (コミュニティバスの運行主体について検討)

   津市が事業主体ということでなく、地域バスということであれば、 地域関係者やバス事業者が主体となる方向で検討を進める。


   例えば、津夢時風や社会福祉協議会などで運営協議会を作って 運行するなどを検討していくこととした。


 7)平成15年2月27日  (コミュニティバスの具体化に向けた検討)

   四日市の「生活バス四日市」のようにNPO法人の設立による運行について検討を進める。

   病院等から毎月協賛金を集めるなど運営経費の確保方策、市の補助の可能性、運営経費の試算等


 8)平成15年6月4日  (NPO法人設立によるバス運営についての検討)

  

 9)平成15年6月24日 (NPO法人によるバス運行の事例研究)

   四日市の「生活バス四日市」を参考にNPO法人設立の手続きの検討、道路運送法認可についての検討。

 

 10)平成15年7月16日 (NPO法人設立に関する勉強会)

             

 11)平成15年8月6日 (NPO法人によるバス運行の具体案に関する検討1)

   定款の基本となる事項について協議。

   市民自主運行バスのあり方や交通交流体系のあり方に関する議論がなされた。


 12)平成15年9月4日 (NPO法人によるバス運行の具体案に関する検討2)

   定款の基本となる事項について協議。

   運行コースに関する検討。


 13)平成15年10月23日 (NPO法人によるバス運行の具体案に関する検討3)

   運行コース、停留所の位置等についての検討。

 

 14)平成15年11月21日 (NPO法人によるバス運行の具体案に関する検討4)

   資金繰りに関する計画や協賛依頼等について検討。

 

15)平成15年12月18日 (バスの試走会)

   実際にバスに乗車し試走会を行い、乗車する者の立場から問題点等を見直した。