文教大学 言語教育センター
言語教育センター(Language Education Center)は、文教大学の正課及び課外の言語教育と言語学習を支援し、もって学習者の言語運用能力を向上させ、国際社会にふさわしい人材の育成に寄与することを目的として、2022年4月に設置されました。
Language Garden(多言語学習ラウンジ)
文教大学では、越谷キャンパスと東京あだちキャンパスに、それぞれ言語学習を支援するLanguage Gardenという施設があり、湘南キャンパスの学生も利用することができます。Language Gardenには多様な言語学習教材や映像資料が置いてあり、学習方法についてアドバイスを受けたり、外国語の会話やイベントに参加したりできます。言語学習は植物を育てるようなもので、日々の手入れが欠かせませんが、労力をかければそれだけの収穫が得られます。ぜひLanguage Gardenを気軽に訪れて、ことばの花を咲かせましょう。
文教大学で学べる外国語

文教大学 言語教育ポリシー
本学では、建学の精神である「人間愛」に基づき、グローバル化する世界で多様な他者との相互理解を深め円滑なコミュニケーションを促進できる人材を育成すべく、次のような言語教育を行う。
自己理解と他者理解を深める言語教育
外国語を学ぶことにより、他者とコミュニケーションを取る力を伸ばすとともに、異文化及び自己に関する理解を深め、人間社会における言語の重要性と多文化共生の意義を実感できるようにする。目的に沿った段階的な言語教育
各学部・学科の目指す学生像と教育方針に則って、必要となる言語及び重点を置く技能、効果的な教育方法と授業内容を考慮した必修科目や選択必修科目を設定し、段階を踏んで言語運用能力を向上させられるよう、体系的なカリキュラムを組む。
言語学習の楽しみ
ことばはコミュニケーションの道具だと言われることがあります。それは間違いではなく、実際に言語を使って人とコミュニケーションを取るのはとても楽しいものですが、ことばはそれ以上のものでもあります。
たとえば、英語で“my sister”という表現を聞くと、お姉さんなのか妹さんなのか気になる……という場合。日本語の世界では年上と年下のきょうだいを区別するのが一般的ですが、英語の世界ではそうとも限らないという、興味深いずれが見えてきます。また言語によっては、名詞にジェンダー(男性、女性、中性など文法上の性の区分)があったり、日本語よりも細かい分類があったり(アルバニア語では「眉」を示す語が27あるそうです*)して、異なる世界観がはたらいているのがわかります。私たちはことばによって世界を認識している、もっと言うと、ことばが世界や文化を形作っている面があるのです。他の言語に触れることは、自分が「常識」だと思っていたことを見直すきっかけになるでしょう。
ことばを学ぶことは、世界を知り自分を知ることです。言語教育センターは、皆さんの授業内外での言語学習を手助けするためにあります。多くの学生の皆さんはこれまで外国語として英語を学んできたことでしょうが、大学にいる間に英語の運用力を磨くとともに、ぜひ新しい言語を学んで、自分の世界を広げてみてください。
*Adam Jacot de Boinod著, I Never Knew There Was a Word For It(Penguin, 2010)参照。この本にはいろいろな言語の面白い単語や表現が満載です。
言語教育センター長