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第18回 古代武器研究会

【テーマ】 『古代における外来系武器・武具の導入と生産技術展開の様相』


【開催趣旨】

 古代の日本列島社会は、「内」としての文化を成熟させていく過程で、「外」からの様々な影響を受けてきました。そうした「外」からの文化的作用は、各時代に一度や二度といった限られたものではなく、波状的なものとして幾重にも存在し、しかもその一つ一つがそれぞれ大きなインパクトを列島社会に波及させました。その結果として生じた文化の変容は、特にモノの製作技術に強く現れます。そのため、かねてより出土遺物にみられる技術の研究は、古代社会の実態を究明するための糸口とされてきました。

 「外」からの技術受容の様相をつぶさに読み解くと、日本列島内での主体的・選択的な導入プロセスを経て、各時代の文化的基盤を構成する重要な要素となったことがわかります。弥生時代の鉄器の鍛造や青銅器の鋳造、古墳時代の金工・鍍金・窯業といった諸技術、飛鳥時代には寺院造営に関わる造瓦技術や石工技術などが代表として挙げられます。これらの新しい技が各時代において積極的に採用されていく中で、様々な製品が新たに生み出され、普及しました。中でも、本研究会で扱う武器・武具・馬具は、当時の最新の技術が取り入れられる傾向が強く、外来系文化の受容や生産体制の変化、対外交流の動向などを考える上で非常に重要な遺物であるといえます。

 そのため、「外」から伝播・普及する技術の実態に対するアプローチは、各時代の社会構造の解明を試みる研究者らによって、それぞれ主要なテーマの一つとして取り上げられ、数多くの研究が蓄積されてきました。しかし通常、そうした研究は一時代の枠組みの中だけで完結します。外来技術の導入様相を通史的に比較・検討する機会はほとんどなかったといっても過言ではありません。

 そこで、第18回古代武器研究会では、弥生時代から平安時代という長い時間幅から外来系武器・武具の様相を改めて検討します。各時代において、それら新来の武器・武具がいかにして導入され定着していくのか、技術的視点から解明し、比較することで、外来系文化の不断の受容を通じて成熟していく古代日本列島社会の実像を追究します。


【日 時】  2022年12月10日(土)~12月11日(日)

【会 場】  公益財団法人 元興寺文化財研究所 総合文化財センター    

       (〒630-8304奈良市南肘塚町146-1)

【開催方法】 対面とオンラインのハイブリッド方式

       但し、新型コロナウイルスの感染状況によりオンラインのみの場合有)

【主 催】 古代武器研究会

【参加方法】 対面参加:参加費1000円 学生500円

       オンライン参加:参加費1000円

        https://peatix.com/event/3377288/view


12月10日(土)研究報告(ポスター解説・資料検討会)

12:30~13:15 開場・受付

13:15~14:20 挨拶 ・趣旨説明  

13:30~14:20 研究報告①「青銅短剣を持つ人々ー弥生文化の武器の源流ー」 中村大介(埼玉大学人文社会科学研究科)

14:20~15:10 研究報告②「外来系武器から見る弥生社会の様相」 鈴木崇司(駒澤大学大学院/日本学術振興会特別研究員DC2)

15:10~15:30 休 憩

15:30~16:20 研究報告③「古墳時代の外来系武具と倭系武具」  内山敏行(とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)

16:20~16:25 事務連絡

16:25~17:10 (ポスター解説・資料検討会)

17:10     1日目終了

18:30     懇親会(新型コロナウイルスの感染状況により中止の場合もあります)

12月11日(日)研究報告・特別研究報告・討論(ポスター解説・資料検討会)

8:30~9:00 開場・受付 

9:00~9:50  研究報告④「装飾付大刀生産の拡大と外来技術工人」 金 宇大(滋賀県立大学人間文化学部)

9:50~10:40 研究報告⑤「日本古代の武器比較試考」 津野 仁(元とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター)

10:40~11:00 休 憩

11:00~12:00 特別研究報告「文献からみた武器・武具生産組織と渡来系技術・文化ー雑戸籍を手がかりにー」 田中史生(早稲田大学文学学術院)

12:00~13:20 昼 食(12:30~13:20 ポスター発表・資料検討会)

13:20~15:20 総合討議  コーディネーター  初村武寛(元興寺文化財研究所)・ライアン・ジョセフ(岡山大学)

15:20~15:25 挨 拶

15:25     研究会終了

第18回 古代武器研究会 ポスターセッション 募集のお知らせ

テーマ:『古代における外来系の武器・武具の導入とその生産技術展開の様相』(仮)

日 時:2022年12月10日(土)~11日(日)

会 場:(公財)元興寺文化財研究所+オンライン=ハイブリッド

 ご応募は下記のリンクをご覧下さい。

 ■募集要項 PDF 

 ■申込書  PDF   Excel 

 ■申込書記入例 PDF 

第17回 古代武器研究会

17回 「古代武器研究会」の開催にあたって

今年3月末で、古代武器研究会の代表幹事の田中晋作氏が山口大学を退官され、併せて、当研究会の代表幹事も退かれました。当初は昨年度の山口大会最終回に記念講演を予定していましたが、コロナ禍の中で開催することができませんでした。

また、2018124日には第15回研究会の発表者のひとりであった藤田和尊氏が急逝され、翌年の2019618日には当研究会の発起人で初代代表幹事の菅谷文則氏が、昨年の20201215日には発足当初から幹事として会の運営を支えてくれた阪口英毅氏が相次いでご逝去されました。当研究会にとっては深い悲しみとともに、大きな損失でありました。

 このような経緯の中、今年度より事務局を山口大学から元興寺文化財研究所に移し、幹事会のメンバーも一部交代を行い新体制で研究会を運営していくこととなりました。

 新体制では持続可能な運営体制の構築と研究会から学会への移行に向けての礎を築くことを目標に掲げて活動していきたいと思います。

 第17回研究会ではコロナ禍でも大会を行えるよう対面とオンラインのハイブリッドでの大会運営となります。当研究会では最初の試みでもあり、シンポジウムは行わず1日での開催といたしました。

 今回は一年延期となりましたが田中晋作氏の記念講演を行います。田中氏が古墳時代の武器・武具研究から積み上げて、長年追い求めてこられた「古代軍事史学としての体系化」の集大成としてご講話いただきます。

また、研究会の幹事3名には『武器・武具研究の最前線』と題して、兵仗・儀仗としての側面を持つ武器・武具研究をそれぞれの視点で積み上げてきた研究成果を発表いただきます。今回の発表が今後の古代武器研究の方向性を探る一助になれれば幸いです。

また、研究会では相次いでご逝去された三氏への追悼の意を込めて、在りし日の研究会での思い出の写真等を会場での展示やスライド上映して、『追悼記念』の大会としても開催いたします。

代表幹事 塚本敏夫


テ ー マ:『武器・武具研究の最前線』チラシ pdf

日  時:2021年12月11日(土)10:00~17:00

会  場:(公財)元興寺文化財研究所(総合文化財センター3階会議室定員60名)+オンラインZoomミーティング)=ハイブリッド

     ※定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

申込方法:事前申込制

     【対面参加】元興寺文化財研究所 初村武寛 <hatsumura<@>gangoji.or.jp> 宛

          (メールアドレスの「<@>」を「@」に変えて送信してください。)

     【オンライン参加】https://peatix.com/event/3069812

参 加 費:一般500円 学生無料


記念講演

田中晋作 『古墳時代の軍事と外交』  

研究発表

1.塚本敏夫 『儀仗としての武器・武具―鎮め・祈り・畏敬―』

2.水野敏典 『黒塚古墳にみる副葬祭祀と鉄製武器―古墳時代前期前半の様相―』

3.橋本達也 『古墳時代の甲冑・軍事組織・戦争』


【タイムスケジュール】

10:00     開場・受付開始

10:20~10:30 開催挨拶  

10:30~12:00 記念講演 「古墳時代の軍事と外交」

 田中 晋作(山口大学)

12:00~13:00 ランチ・タイム 

(故菅谷文則氏・故藤田和尊氏・故阪口英毅氏の思い出のスライド上映)

武器・武具研究の最前線

13:00~14:00 研究報告 「儀仗としての武器・武具鎮め・祈り・畏敬

 塚本敏夫(公益財団法人元興寺文化財研究所)

14:00~14:10 質疑・応答

14:10~15:10 研究報告 「黒塚古墳にみる副葬祭祀と鉄製武器古墳時代前期前半の様相

 水野敏典(奈良県立橿原考古学研究所)

15:10~15:20 質疑・応答

15:20~15:35 コーヒー・ブレイク

15:35~16:35 研究報告 「古墳時代の甲冑・軍事組織・戦争」

 橋本達也(鹿児島大学)

16:35~16:45 質疑・応答

16:45~17:00 新体制発表・閉会挨拶

17:00 閉会


当日会場では、資料展示・ポスター展示・雑誌バックナンバー販売があります。