BRM329定峰(2026)試走
記:などかず 試走日程:2026年3月15日(6:00〜)
記:などかず 試走日程:2026年3月15日(6:00〜)
走行結果。
装備について。
ウェア:ミレー ドライナミック メッシュ+カステリのCOMPETIZIONE JACKET(-4〜10°C対応)+アソスの冬物ビブ
防寒インナー+半袖ジャージの組み合わせで走ろうかと思っていましたが、朝の冷え込みに負けて防寒アウター(真冬モデル)に切り替え。日中も日陰や峠の下り、そして日没後は思いのほか冷え込んだので結果的に快適に過ごせました(日中の時間帯に登坂していたときは、さすがに汗ばみました)。
このブルベについて、個人的に思っていること。
BRM928 定峰200 (2014)の案内に「今年で3年・8回目」とあるので、初開催は2012年。2014年秋が8回目で、その後は2015年春・2015年秋・2016年春・2016年秋・2017年春・2018年春・2019年春・2019年秋・2020年秋・2021年秋・2023年春・2024年春・2025年春に開催。そして今回の2026年春ですから、通算で22回目の開催になる計算です(AIに数えさせて未検証なので、識者の方からご指摘いただければ修正いたします)。
「10年以上続いて」「20回以上の開催実績がある」という、もはや定番どころじゃない本シリーズ。先達の皆様方には、改めて敬意を表したいです。
貧脚が時間内完走するには?
走行距離200km、しかも4つの峠を越えて獲得標高は2,729m(RWGPSの値)。ガチ勢の方々にとっては「どうということもない、当たり前の200kmブルベ」なのかもしれません。実際、本ブルベは「初心者向け」と銘打たれたこともあったようです。
ですが、「200km走る」「4つの峠を越える」「2,700mを登る」というのは、本来決して簡単なことではありません。
というわけで著しく低い走力しか持ち得ない自分は、どうやってこのブルベを時間内に完走しているか? をレポートしていきたいと思います。
弱者の戦略は「諦め」。
このブルベには、いままで3回参加させていただいていますが、いずれも認定時間内に完走できています。走っているとき、ずっと変わらず心に刻んでいるのは「坂でがんばらない」こと。そして可能な限り「停車時間を減らす」ことの2点。
どうせ登坂をいくら頑張ったところで、脚力消耗に見合うだけの時間短縮はできません(断言)。それなら、脚力を温存することを頑張るほうが得策なはず。そして速度がどれだけ遅くても、走ってさえいればゴールに近づけます。
つまり「食事も観光も諦めて、ひたすらゴールに向かって走り続けること」が、弱者の選択できる唯一の生存戦略。走力に自信のない方は、魅力的なグルメ情報から目を逸らしましょう。
コントロール3までは忍耐。
本ブルベのコース設計は、弱者の自分にとってまさに「絶妙!」としか言いようがありません。
特にありがたいのが、前半の100kmで4つある峠のうち3つをクリアできること。しかもその中には、最長・最大の登坂である定峰峠が含まれます。長距離走行の疲労が最大化しないうちに、いちばんキツい登坂がクリアできる。だからこそ走力弱者男性であるところの自分にも、時間内完走のチャンスが生まれます。
まずはコントロール3までに登場する3つの峠では、脚力消耗を徹底的に抑え込みましょう。容赦なくギアをインナーローに叩き込み、ひたすら頑張らずに坂が終わるまで耐えの一手です。
山伏峠をクリアしてから秩父までの下り区間では思いっきり踏み込みたくなりますが、ここも適度なスピードで我慢。脚力温存が、最優先です。
コントロール3→4で、なるべく頑張る。
コントロール3をスタートしたあとは、残った脚力を使って無理のない範囲で頑張ります。この区間のポイントは、脚の負荷を低めに抑えつつアベレージを上げやすいところ。なにしろコントロール4までに、距離1kmを超える登坂は松郷峠と金子坂(加治橋を渡ったあとに出てくる八高線沿いの坂)の2カ所だけ(多分)。そのうえ緩やかな下りも多数で、ペースアップを狙いやすい区間であることは間違いありません。※もちろん、走行は安全第一で!
自分が試走したときは、コントロール3で約2分遅れだったのがコントロール4では約27分の貯金ができるまで回復しています(BRM-Entryの簡易キューシート機能を使うと、一目瞭然です!こいつは凄いぜ!!)。
コントロール4をクローズ時間前にスタートできれば、その先にもう坂はありません。普段通り走れば、制限時間内にゴールできるはずです。
皆さんの前に立ちはだかるのは、こんな坂!
①山王峠
コントロール1を通過後に登場する、最初のネームド峠。3.43km/108mUP/3.2%(Stravaの「山王峠 成木側」セグメント情報に基づく)。
これまで平坦(若干の登り風味)基調で走ってきたところに、初の本格的な登坂がスタート。思わず身構えますが、斜度がどぎつい区間もなく難易度は低めです。
②山伏峠
2番目に登場する、本格的な峠道。3.98km/278mUP/7.0%(Stravaの「山伏峠(成木側)」セグメント情報に基づく)。
坂スペックを見てわかるとおり、山王峠と距離は大して変わらないのに獲得標高は倍以上。
後半にはつづら折り区間もあって「え!あそこまで登るの?」という絶望を味わうことができます。自分を抜いていったバイクの排気音が、上からずっと聞こえ続けるので耳からも絶望が味わえて辛さ倍付け。過去参加したときは、斜度のきついところで押し歩きされている方もいらっしゃいました。
山の中をのんびり走っていると、唐突に斜度が上がって峠が始まる。
いちばん上に小さく見える、あのガードレールのところまで登るのか…絶望。
③定峰峠
コントロール2の通過後、3番目に登場する本ブルベのラスボス的な峠。8.89km/409mUP/4.6%(Stravaの「栃谷信号〜裏定峰」セグメント情報に基づく)。
延々と続く登坂、緩まない斜度。道路脇には距離看板が設置されていますが、登っても登っても表示される残距離が減りません。ここの攻略法は、ただひとつ。耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶのみ。
峠を越えて下っていると、一時期ネットでよく見た苔の落書きがあります。
終業チャイムまで待てない。
ネットでよく見た猫バス。
④松郷峠
1.20km/89mUP/7.4%(Stravaの「松郷峠」セグメント情報に基づく)。
斜度が若干きつめな印象はありますが、距離が短いので「気づけば登坂を終えている」という感じ。山伏と定峰のあとでは、正直役者が不足しています。スペックでもわかるとおり、奴は四天王の中でも最弱…。
⑤金子坂
1.9km/52mUP/2.7%(Stravaの「金子坂_北面」セグメント情報に基づく)。
飯能市街を抜けて、加治橋を渡ったあとに始まる登り。なかなか終わらないな〜、と思ったら実は距離1.9km。松郷峠より長い!
斜度はそれほどではないものの、最悪なのが登場するタイミング。4つの峠を含め、脚にはここまで約150km走ってきたダメージが蓄積しています。ラストスパートをかけるには早すぎるので、頑張ろうにも頑張れない。結果、長時間の辛い登坂を強いられます。
こんな感じで、4つの峠+1つの坂をクリアして200kmを走ってきました。毎年キツい思いをしていますが、自分にとっては本格的な自転車シーズンの到来を告げる風物詩。川沿い〜市街地〜峠道とめまぐるしく変化して、走って楽しいコースであることは間違いありません。
また「時間内完走するには?」みたいなレポートを書いていて「どの口が!どの口が!」と蹴りを入れられそうなのですが、認定時間に間に合わないゴールでも、途中で走行を断念しても、等しく賞賛されるべき結果だと思います。
ご参加の皆さんが、思い出に残る1日を過ごせることを願っています。