令和8年度 日本防災士会 長野県支部 支部長所信 大久保 隆志
《 はじめに 》
令和3年度に長野県支部・支部長を拝命してから6年目を迎えることになりました。
1年目、コロナ禍であり「ローラ-作戦」と称して、役員で手分けして全会員に電話してメールアドレスの集積を行い、合間を縫うように県内4地域で意見交換会を実施いたしました。
2年目、県内を5ブロック編成として研修会等を実施しながら、長野県危機管理課との交流も始まり長野県総合防災訓練への参加や県主催の自治体向け研修会へも参加が始まりました。
3年目、令和5年度日本防災士会北信越支部連絡協議会へ加入をさせていただきましたが、令和6年1月1日に能登半島地震が発生いたしました。直後から支援活動で石川県支部への救援物資搬入、珠洲市正院小学校避難所支援、珠洲市災害ボランティアセンタ-での支援活動をおこないました。(支援活動ほか事業総数60件)
4年目、能登半島支援活動からとても多くの教訓や学びを得ると共に、県内各地から講演会や研修会、学校での出前授業など、たくさんのご依頼をいただいて活動いたしました。(事業総数96件)
5年目、従来の講演会・研修会・学校防災出前授業等のほか、2年目を迎えた長野県元気づくり支援金活用事業は広域展開が可能となり、「避難所開設・初動の考働訓練」を自治体と連携開催することができました。(事業総数100件)
現在、長野県内の防災士数は5年前の2倍以上、約5,300名以上になっています。県内において防災意識がとても高まっていることを実感しています。
私たち防災士は、自分の住む地域の中で住民の皆さんと共に防災活動に取り組んでいくことが、1丁目1番地であろうと思います。人間1人ができることには限りがあります。だからこそ防災士会という組織を通して、お互いに協働しながら研鑽を重ねて、地域の皆さんと共に活動していく必要があると考えます。長野県支部は、唯一、防災士同志のネットワ-クを有し活かすことができる団体です。
林野火災を含め地球温暖化による気象災害、地震災害など、自然災害はますます激甚化してきています。
誰一人とり残すことなく、災害関連死を含めて災害から命を守るためには、その仕組みづくりが急務です。
行政はじめ各種団体、地域住民・組織と深く関わりながら活動する防災士の役割もますます重要になってまいります。まずは自らを律しながら、皆さんのお役に立てる存在となるべく活動していきたいと思います。
私自身、被災地支援を通して、さらに被災地で頑張り続ける被災者のみなさんとの関りやその生きる姿勢から、防災のみならず、人としての在り方や地域への愛、助け合う気持ちなど・・・本当に様々なことを学ばせていただいています。多くの仲間のみなさんと共に、「防災を通して人としての生き方を学ぶ・・・」そんな防災士会でありたいと願います。引き続き、よろしくお願いいたします。
《 活動理念 》
会員の皆様には、県支部の活動を通して、より多くの「学び」や「気づき」を得ていただき、自分の地区や地域における『行動』へと繋げていただきたいと思います。それが防災力の向上に繋がります。
『行動こそ真実』 行動するから出会いが生まれ見識も広がり、繋がりが生まれます!
行動がなければ何も変わることはありませんし、何も繋がっていくこともありません。
《 長野県支部 基本指針 》
●会員相互のネットワーク構築と協力関係の確立、そして行動へ <地区防災計画の推進>
会員の皆さんは、事業の準備や活動を通して会員同志のコミュニケーションを深めていただきたいと思います。
研修会での「学び」を、ご自身の「学び」で終わらせることなく、自分が住んでいる地区組織に落とし込めるよう、それぞれが次の『行動』へと繋げていきましょう。また、防災士に限らず、防災活動に携わっている方々とも、学びを共有できる機会を創っていくことができれば、さらに防災の輪(和)が広がっていくと思います。そこから地区防災計画の策定・実施へと繋げていくことができます。
避難行動要支援者の個別避難計画策定を含め「みんなでみんなを支える」防災 = 《福祉防災》への取組にも重点を置いていきたいと考えます。 〈 災害時 住民支え合いマップ(つながりづくり) 〉
●自治体、行政、各種団体、自治会、自主防災組織との連携強化
本年度より長野県と業務委託契約を締結して「避難所運営・初動の考働訓練」を受託実施して参ります。行政の手薄な部分を防災士会が県内各地の自治体と連携実施することで官民連携事業になります。大町市において開催される「長野県総合防災訓練」における避難所開設運営訓練も地域住民と共に主導実施する予定です。
会員の皆さんが防災士として、それぞれの自主防災組織や自治会と更なる関係を深めながら、自分が住む自治体への働きかけも行い共に訓練・研修など行う協働を通して防災力を高めていくことが重要です。
長野県社会福祉協議会や長野県災害時支援ネットワ-ク(N-NET)をはじめ、関係する機関、団体と連携・協働していくことも重要です。官と民、民と民の連携強化と仕組みづくりが必要です。
●『虫の目・魚の目・鳥の目』で防災を見つめ考えよう !
・「虫の目」は複眼です。実際に現場に近づいて、様々な角度から防災への問題・課題を見よう!ということです。
・「鳥の目」は、高い位置から俯瞰的に全体を見まわして、これからの防災を考えよう!ということです。
・「魚の目」は、潮の流れや干潮満潮という流れ、時の流れ・時代の流れを見失うことなく防災を考えよう!ということです。
《 おわりに 》
「使命は出会いや出来事の中にある。降りかかる苦難の中に使命がある」
支部長として、そんな言葉を自らの胸に刻み込みながら6年目に挑んで考働してまいります。
防災士は、コミュニケーション能力のみならず、自らの人格・人間性を高めて、信頼される人になれる人物像を目指して行くべきだと思っています。人間は不完全な存在であるが故に「謙虚」でなければなりません。
本年度も特定非営利活動法人日本防災士会常任理事を務めさせていただきます。微力ながらお役に立てるよう努める所存です。今後とも、会員の皆様からのご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
会員の皆様への連絡・会合等のご案内は、迅速を要する場合もあり、E-mailを活用しております。
是非とも、メールアドレスのご登録をお願いいたします。
●日本防災士会に入会された方は、県支部ホームページより県支部用の登録をお願いいたします。
●活動予定・実績、お知らせ等は、ホームページ、Facebookに掲載しています。
県支部ホームページ https://sites.google.com/view/bousaishikai-nagano/
県支部Facebook https://www.facebook.com/profile.php?id=10008926515848