開業1周年を迎えて ― 介護タクシーを始めて感じたこと
介護タクシー・ブルーパロットは、2025年9月の開業から、まもなく1周年を迎えます。
この1年間、本当にさまざまな方の移動や外出のお手伝いをさせていただきました。
この1年で出会った方々
ご高齢になっても、奥様の外出をそっと支えるご主人。
歩くことが難しくなったご主人に寄り添い、通院を支える奥様。
ご自身も足が不自由な中、ご主人の入院に付き添われる奥様。
そして、ご実家に通いながら、年老いたお父様、お母様の日々の暮らしを支え続ける娘さん。外出の際には、私も階段の昇り降りをお手伝いさせていただきました。
それぞれに事情は違っても、そこにはいつも、大切な人を想い、支えるご家族の姿がありました。
また、認知症のある利用者さまとの外出では、いつもと違う場所や状況に大きな不安を感じられたり、時には予定通りに進まないこともありました。
そんな時こそ、利用者さまの気持ちを急かすことなく、安心していただけるようなお声掛けと笑顔を大切にしてきました。予定が変わっても、その方のペースに合わせることの大切さを、私自身も学ばせていただきました。
一方で、ご家族の支えを受けることが難しい高齢者や障害のある方の通院に、後見人の方などからのご依頼で付き添わせていただくこともありました。そうした経験を通して、移動だけでなく、その先にある「安心」を支えることも介護タクシーの大切な役割なのだと感じています。
自分自身の背景
介護タクシーを始める前の私は、長年、建設業界で日本国内はもちろん、海外各国のプロジェクトにも携わり、現場管理をはじめ、さまざまなプロジェクトのマネジメントに携わってきました。介護や福祉とはまったく異なる世界です。
だからこそ、この1年間に利用者さまやご家族と接する中で経験したことの多くは、私にとって初めてのことばかりであり、新たに学ばせていただくことの連続でした。
ブルーパロットの車両・設備
介護タクシーを始めて気づいたこと
介護タクシーは単に「目的地まで車でお送りする 仕事」ではないということです。
病院へ行くこと。買い物へ行くこと。施設から外出すること。
私たちにとっては何気ない移動でも、その方やご家族にとっては、大切な一日であったり、大きな負担を伴う外出であったりします。
その時間に少しだけ関わり、「お願いしてよかった」と思っていただけることに、これまでの仕事では味わうことのなかった喜びと、この仕事ならではの大きなやり甲斐を感じています。
そして、ご本人だけでなく、その方を支えているご家族の負担の大きさを改めて感じることも多くありました。
2年目に向けて
だからこそ、「こんな短い距離でも頼んでいいのかな」「こんなことまでお願いしていいのかな」と遠慮せず、気軽にご相談いただける介護タクシーでありたいと思っています。
2年目も初心を忘れず、地域の高齢者の方、障害のある方、そしてそのご家族のお役に少しでも立てるよう、一件一件のご依頼を大切にしてまいります。
これからも、介護タクシー・ブルーパロットをよろしくお願いいたします。
介護タクシー・ブルーパロット
代表 中村 浩樹