2022年1月3日、なんとなくフェイスブックを開いてみた。私の目に、いやに達筆な書き初めが飛び込んでくる。

8年前に投稿した「過去の思い出」写真を突き付けられたとき、なんとも恥ずかしくて、削除できないのかどうか調べてしまった。

だが今更手遅れだ。


冬休みの子どもの宿題になっていた書き初めを書く時、筆の使い方を説明するために書いたものだった。

確かに、良く書けている。けれども、よりによってセレクトした言葉が「全力投球」。そしてそれを友人限定とはいえ、SNSに晒すっていったいどんな心持ちなのか。「がんばってるわたし」への承認欲求が過去の自分から飛んできて、痛い。言ってやりたいことが、次から次へと頭に浮かんできた。


一晩寝て、そんな恥をきれいさっぱり忘れた2週間ほど後、年明け初めてのボイストレーニングに行った。レッスンに行くようになって分かったことがある。


上半身に力が入りすぎていては声が出ない。かといって力を入れるべきところに力が入っていないと、息が抜けてちゃんとした音にならない。先生に怒られながら歌うこと8か月、ようやく身体の使い方についてお褒めの言葉を頂けるようになってきた。

歌は面白い。


肩に力が入りまくりの全力投球では、うまくいかない。


ここぞというところを見極めて、ちゃんと力を入れる。

2022年は、「七割投球」から始めてみよう。