第二次安倍政権が森友問題で騒がしくなった頃と記憶している。
私がTwitterを絶えず見るようになったきっかけだ。
著名人達も直接発信しコメントすれば返信してくれることもあるこのソーシャルメディアは地方の田舎に住む私には画期的だった。
下世話な反応も確かにしていた。踊らされてるという意識は今もどこかにある。
しかし一つの文章との出会いで認識が変わった。それは心が浄化されるような美しい文章だった。Twitterの中にもこんな場所があるんだと気付かされた。自分で選択すればTwitterの世界も美しいのだ。
まだ彼が何者か全く知らずに読んだ映画「影裏」に寄せた文章は必要な単語のみで構成されそれでいて美しく饒舌。まだ見ぬ映画の序章のようだった。
それが相田冬二の文章との出会いだ。
後に相田さんの豊富な語彙と溢れ出る感性から抽出される濃厚な言葉達だとわかる。
相田冬二との出会いはそれまで少し離れていた映画、そして文章を書く事に出合い直すきっかけになった。
それはもう若くはない私のこれからの人生に豊かさをもたらしてくれそうだ。