偶数奇数で言えば奇数が好きだ。

ちょっと偶数よりかっこいいから。


中学生の頃一瞬だけ数学が好きになったことがある。

連立方程式を解くのが楽しかったから。

でも少し式が複雑になってくるともう好きじゃなくなった。


複雑な式をすらすら解く理系の友達に大げさに言えば畏敬の念すら感じていた。


理系はかっこいい。

裏付けの理由は以上のように至って浅くはある。


数字一つ一つに個性があったとしたら

偶数は文系。

奇数は理系。

そんなイメージがある。


そのフォルムを見てほしい。


2 4 6 8。

1 3 5 7 9。


私の理数系の人はかっこいいという理論からすると偶数には柔らかさがあり奇数には凛々しさがある。


優しさは文系。偶数。

凛々しさは理系。奇数。

 

偶数同士で掛けたり割ったりしても仲良く偶数のままでいられるけれど、一度奇数と付き合おうものなら、偶数は奇数になったり偶数のままだったり割り切れずにどっちつかずな存在にさせられたりする。


でもどこかでちょっと偶数は奇数に翻弄されたい気持ちがある。

ないものを求める。


やっぱり奇数ってかっこいい。