take a break
作業の合間、ポットで紅茶を入れる。たいていアールグレイ。お茶請けはカカオ70%以上のチョコレートあたり。パキパキと不揃いに割っておいてお茶と一緒に少しずつ楽しむ。好きな音楽を部屋のスピーカーに飛ばす。ジャンルはさまざま。グローバルスターや国民的グループのソロプロジェクト、映画のOST。一昨年ジャズバーのマスターが教えてくれてからお気に入りのモンクも聴く。彼の旋律はかなり調子が狂うんだけどそこがまたいい。ちょっとだけの小休止、これは健在。
get some rest
寝る。体や心が疲れてシャットアウトが必要なときはいつもそう。忘れたいことを抱えたとき、冬眠のような時間は結構重たさをリセットしてくれる。本当に四六時中眠れた。眠りは私のビタミンだった。なのに最近、まったく眠れない。白んでくる空、鳥の声、新聞配達のバイクの音に気づいて慌てて目を閉じる。暗幕はなかなか降りてこない。私にとって眠りがストレスになる時がくるなんて以前は思いもしなかった。寝る前の逡巡もやめたいのにと焦る。眠りが私と少し距離をとりたがっている感覚。もしかしてこれは黄色信号かも。
change of pace
計画なしのドライブ。怒涛に詰め込んだ日々のすきま、裏かもしれない道をナビも見ずに海まで走る。運転が好き。助手席の人と音楽かけてオフレコのおしゃべりをしながら、景色が少しずつでも動けば気分が晴れる。最終的には海が見えて潮風を感じて、ちょっと並ぶ店でカレーを食べたりする、そんなおきまりのコースでいい。旅先ならなおいいけど。でも実は数年前このアイテムを封印した。療養のあと、とても自然に手放していた。体のバランスが危うい今の私には運転はハードルが高い。そうか、手放してたんだとふと気づく。あれ、ここも黄色信号かも。
長い人生、流れは気づかぬうちに変わっている。もしかしたら今、私はそんな潮目にいるのかもしれない。日々のできごと、大小さまざまなノイズの中で、ネガからポジに変換できるスイッチをあれこれと持っていたはずだけど、もしかしたらいつの間にか反応しなくなったものもあるのかも。危ない、これは全部切れる前に一斉点検しなくては。逆を言うと、増えてるのに無自覚なスイッチもあるはず。それも指さし確認しておかなきゃ。
というわけで、一旦紅茶を入れよう…