7年前、私にミュージカルを観るきっかけが訪れる。
いつか観に行きたいと思っていた。
幸運にも、席を取ってもらい、すぐに行くことができるという。
しかも、あの「レ・ミゼラブル」。
話は知っているが、ミュージカルのストーリーは知らない。
楽曲も、「民衆の歌」を何度か聞いたことがあるくらい。
敢えて何も調べずに劇場に入り、席についた。
いきなりクライマックスの場面に入るような迫力のある曲調、オーケストラの生演奏に圧倒される。
そして、主要キャストはもちろん、アンサンブルの歌が上手いことに本当に驚く。
アンサンブルの迫力と臨場感、ただただ、私はその世界に飲み込まれていった。
間の休憩中、俳優が全く台詞を言っていないことに気づく。よく言う、いきなり歌い出すという雰囲気など全く無い。
言葉や感情を伝えるときは歌となって出てくる、まるでそれが当たり前のようだ。
圧倒的な演技力と歌唱力で登場人物の想いが伝わってくる。
よく聞いていると、同じ曲のフレーズが何度も出てくる。歌い方や、音程、歌詞が変わるので、全く違うように聞こえるがまたあのフレーズが出てくる!
物語は悲しく、辛い場面もあるが、色んな音を聴き分けてワクワクする。
それとは別に、登場人物によって、テーマ曲のようなものがある。そのおかげでその人物に親しみを覚え、共感することができる。
例えば、スターウォーズでダースベーダーやレイア姫にテーマ曲があるのと同じように。
そしてとにかく曲が全て、本当に全て、好きだと思う曲ばかり。
何回でも何百回でも聞きたいと思う。
帰る途中もずっと曲が頭を離れなかった。
すぐにYouTubeで原曲も聞いた。
それからずっとミュージカル レ・ミゼラブルには魅了され続けている。