日輪「ほら、玖美。朝よ、起きなさい」
玖美「んん・・・・・・あと5時間・・・・・・」
日輪「さーて、兄さん直伝のデコピンの準備を」
玖美「わーっ!起きた!今起きたから!」
日輪「おはよう、玖美。もう朝ごはんの準備はできてるわよ」
玖美「ううー、年中ヒキニートのあたしには厳しい時間だよぅ・・・・・・」
日輪「自分で言うな、自分で」
レーラ「おはようございます、皆さん。本日の朝食はビュッフェスタイルとなっております」
レーラ「好きなものを好きなだけ食べるというのもいいですが、野菜も食べやすいよう工夫してありますので、できればバランスよく食べてほしいです」
上海「朝起きたら料理が出来上がってた・・・・・・お株が奪われた~!」
蓬莱「まあまあ、明日がんばろうぜ」
オルレアン「皆さん元気ですね・・・・・・私、まだ眠くて・・・・・・すぅ・・・・・・」
世界「オルレアン様、起きてください。寝るならせめて朝食をとってからにしてください」
リル「ふふ、合宿みたいな感じで楽しいわ~」
薫「懐かしいわねー、修学旅行を思い出すわー」
真恵「おさしみっ!おさしみっ!マグロのお刺身っ!」
メアリー「うなっ!ハニートーストです!きらめいてます!」
玖美「レーラさん、料理もできるんだね」
レーラ「こう見えても、前の職場では料理係もやっていたんですよ」
日輪「レーラさんの前の職場って言うと・・・・・・あれ?レーラさんって司書だったよね?」
レーラ「はい」
日輪「今更ながら、どういう経緯を経て司書から医者になったの?」
レーラ「元々医者だったんですよ。ですから、出戻りした形になります。まあ司書になったのは、成り行きですかね」
玖美「司書って成り行きでできるものなの?」
日輪「レーラさんぐらいの知識量がないとまあ無理よね。目指したいならちゃんと勉強しなさいよ」
玖美「じゃあいいや」
レーラ「玖美ちゃん、せめて義務教育ぐらいはちゃんとしないといけませんよ?じゃないとルーナみたいに後で焦ることになりますからね」
玖美「はーい」
日輪「実の母親に引き合いに出されるルーナさん・・・・・・」
地海「んー、なんだろ、この料理。なんだか、不思議な感じ」
蕾「野菜いっぱい入ってるよね。でもおいしい!トマトとか」
地海「どこかの郷土料理だったりするのかな?」
上海「それ、シャクシュカよ。イスラエルの料理」
蕾「へぇー。朝からこんなの用意してくれるなんて、凄い人だよね」
地海「お姉ちゃんもよく料理の名前とか国とか知ってるよね」
上海「私はオルレアンといっしょにいろいろ食べてるもの。あの家、いろんな国から使用人が集まってるから、出来る料理も国際色豊かなのよ」
上海「ちなみに、シャクシュカ自体は普通に朝食に食べられるものだけど、ここまでおいしくしてるってことは仕込みも相当・・・・・・」
上海「・・・・・・燃えて来たわ。いいじゃないの、お昼は私がこれ以上の昼食を出して見せるわ」
地海「あっ、ってことはレーラさんってイスラエルの人なのかな?」
蕾「えっ、そうなの?」
レーラ「私はイスラエル生まれのルーマニア育ちのイタリア人ですよ」
上海「ややこしっ!」
翠石「レーラさんのごはん、おいしいね」
蒼石「ああ。我らが母とは大違いだ」
翠石「お母さんのマズい」
蒼石「やることなすこと雑なんだ」
灯鈴「うちはとーちゃんが飯作ってくれるぜ!」
鈴火「お母さん、不器用だから・・・・・・」
蒼石「ああ、かの塩田より生まれし大地の恵み(塩クッキー)の処理は大変だったな・・・・・・」
灯鈴「幽ねーちゃんは料理うまいんだけどなぁ。鈴火ねーちゃんはだめ」
蒼石「知ってる」
翠石「知ってるよ」
鈴火「もう!私もドジらなきゃできるの!」
蒼石「ドジるからできないんだろ」
灯鈴「あたし、もう炊飯器のおかゆ食べたくない」
翠石「こげこげピザはいやだよぅ」
鈴火「うう、いつか見返してやるんだから・・・・・・!」
マリン「・・・ふむ、どうしたものか」
レーラ「なにかあったんですか?」
マリン「教授から呼び出しがあったんだ。私はしばらくいないと伝えたのだがな」
レーラ「あら、どうしましょう。急ぎの用でしたら私が送りますよ?」
マリン「すまないが、頼む」
玖美「えー、マリン帰っちゃうのー?」
マリン「ああ。昨日は楽しませてもらったからな。私は満足だ」
玖美「ぶー、まあいいけど・・・・・・こんどはちゃんと最後まで参加してね!」
マリン「ああ、わかった」
レーラ「それじゃあ玖美ちゃん、私はすぐ戻ってきますので、少しだけここを離れますね」
玖美「はーい!」
オルレアン「さて、腹ごしらえも済んだところで、はじめましょうか」
蓬莱「え、何を?」
オルレアン「世界!」
世界「こちらに」
真恵「なにこれー?」
蒼石「旗?」
オルレアン「それでは!第一回、ビーチフラッグ大会を始めたいと思います!」
世界「わーわー」
アクエリアス(このメンツで!?死人が出るわよ!?)
リル「ビーチフラッグ・・・・・・懐かしいわぁ。壮司さんともいっしょにやったっけ」
虹香「私、今クロちゃんがここにいなくてよかったと思っています」
カノン「ああ、彼女光速ですからね。地形も関係ないですし」
レーラ「ふぅっ、ただいま帰りました」
玖美「早っ!まだ10分も経ってないよ!?」
レーラ「本当に送り届けて来ただけですので。これくらいは造作もないです」
玖美「ちなみに、どうやって?やっぱりワープ的な?」
レーラ「いえ、普通に空を飛んで・・・・・・」
玖美「・・・・・・マリン、南無」
オルレアン「今回の大会の優勝賞品は、こちら!」
世界「金塊です」
上海「豪華だけどもっと実用的なのが欲しいよっ!」
世界「冗談です。本当はこちらのゲーム一式になります」
真恵「あれはっ!今年サンタさんに頼もうか迷ってたやつ!」
メアリー「これは負けられません!全力で行きますよ!」
ケイオス「のうりょくのしようもじしません!」
コスモス「たたかって、かちます!」
リル(これは、子供たちに勝ちを譲ってあげる流れかしら?)
玖美「絶対負けないから!」
アクエリアス「本気で行かせてもらうわよ」
蒼石「我が右手が疼く・・・・・・アレを確保せよと!」
鈴火「勝負ごとに手は抜かないよー!」
地海「え?えっと、がんばります!」
リル(いや、そんなことはなさそうね)
レーラ「それにしても、風流家はメンバーが多いから、かなり有利なんじゃないでしょうか?」
世界「まああくまでもお遊びですから。いざとなれば私が本気を出します。ていうか私もゲーム欲しいので出します」
レーラ(香君が見たら条件が不公平すぎて怒るんでしょうね・・・・・・)
―そのころの香―
香「えー、昨日調子に乗って高級な食事をデリバリーしまくったので残金が3千円しかありません」
アリス「そんなっ!」
小梅「昨日のお寿司はおいしかったですね~」
礼丹「この座敷童微塵も反省してませんね」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
香「ってことで残り二日間はああいうのはできません。ってことで食事は当番制にしよう」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
香「いや、さすがにクロと礼丹に作れとは言わないよ」
礼丹「戦力外通告ですか!?いや、できませんけど・・・・・・」
香「ってことでお昼は」
リーブラ「私が作りましょうか?」
香「あ、じゃあよろしくリーブラ」
リーブラ「はい、香様。誠心誠意真心を込めておいしい昼食を作りますね」
礼丹「何当然のように上がり込んでいるんですか。不法侵入ですよ。今なら見逃してあげるのでさっさと帰れ」
リーブラ「お断りします。不法滞在者さん」
アリス「礼丹ー、お腹すいたから5分以内に終わらせてねー」
礼丹「つまり5分以内にこの世から消し去ればいいのですね」
リーブラ「5分以内に諦めてくださいな」
香「夜はアリスに頼むね」
アリス「あいあいさー!」
世界「それでは第一試合、小学生組の試合を行います」
真恵(ううっ、旗がここより低いとこにある・・・これじゃワープできないよー!)
メアリー(この戦い、いかに砂に足をとられず進むかが重要。つまり、空を歩ける私が有利!)
灯鈴(つまりはあれだよな?全員の影踏んで動けなくすればいいんだよな?)
翠石(腕を飛ばしてつかみさえすれば・・・!)
ケイオス(ひきよせればいいんですよね?)
コスモス(ケイオスがひきよせたものをキャッチすればいいんですよね?)
世界「勝負・・・・・・はじめっ!」
灯鈴「【影踏み】だッ!!!あたしが影を踏んでいる間、おまえらは動けない!」
メアリー「・・・たしかに、これで私たちは動けませんけれど、灯鈴も動けませんよね?」
灯鈴「・・・・・・しまった!」
翠石「動けないなら私が有利!フライクーゲル!私の腕を弾丸にして飛ばす!」
ケイオス「はた、あつまれー!」
真恵「影踏みの影響がないところまでワープ!」
アクエリアス「これ小学生がやってるビーチフラッグなのよね?もっと和気あいあいとしたものじゃないの?」
上海「みんな本気だからね」
地海「お、お姉ちゃん、こ、これ、な、なにが起こってるの?」
上海「ただのビーチフラッグよ?」
地海「わたしが知ってるのと違う!」
蒼石「くっくっく、この戦い、我が妹の勝利だ!翠石のあれは百発百中!たとえどこに旗移動しようとも自動で追尾される高性能ロケットパンチだ!」
鈴火「灯鈴はちょっと単純なだけだから!バカなわけじゃないから!」
玖美「スタート地点から誰も一歩も動いてないのが笑えるよね」
地海「わたし、生きて帰れるかな・・・」
翠石「腕が、届くっ!」
翠石(これで私の勝ち!)
パコッ
翠石「・・・へっ?」
コスモス「すいせきのてをすいせきからぶんりしました。これで、すいせきがつかんでることにはなりませんよね」
世界「はい。本体から切り離されている場合無効になります」
翠石「そ、そんなっ!」
灯鈴「つまり、ケイオスに向かってくるあれをキャッチすればいいんだな!」
真恵「勝負は一瞬!すれ違いざまに決着がつく!」
ケイオス「・・・それにしても、なんかおそいですね。ぜんぜんあつまってこないです」
灯鈴「んー、てかなんか、空中で止まってない?」
翠石「止まってる、というか、ひっかかってる?」
メアリー「ハニーポイズン。私の体内に存在する無機生命体によって、透明な網を作っておきました」
真恵「え、ってことはあれじっしつメアリーのゲロまみれじゃ」
メアリー「うなっ!その表現はやめてください!こほん、ともかく!これで空中を歩ける私の勝ちですね!」
真恵「・・・・・・ボク、さわりたくないから負けでいいや」
世界「えーっと、勝者、風流メアリー」
世界「続いて第二試合、中学生組のみなさんです」
地海「棄権ってありかなぁ」
玖美「大丈夫大丈夫、この組にはあんなへんなことする人いないから」
鈴火「私たち中学生組は平和だよねー」
蕾「あーあー、お姉ちゃんがいたら絶対勝ってたのになぁ」
蒼石「我が右腕が光ってうなる!勝利をつかめと轟き叫ぶ!」
玖美(見極めろ、砂の上での最短ルートを。足をとられにくい場所を!)
鈴火(足の長さの分、私が有利なはず!一歩ずつ、確実に!転ばないように!)
蕾(鈴火がどうせ開幕でこけるから、それに巻き込まれないようにしないと)
地海(帰りたい・・・もうやだぁ)
蒼石(疾る。それだけよ!)
世界「位置について、勝負・・・・・・・・・・・・」
世界「・・・・・・・・・・・・」
世界「はじめっ!」
鈴火「あいたーっ!」ズシャッ
蒼石「なっ、ま、巻き込むな!」
蕾「やっぱりね~。おっさきー!」
地海「は、離れててよかった!」
玖美「あーっ!足吊ったー!!いだいいだい!」
日輪「蕾と地海の勝負になるかしら、これは」
リル「以外に切迫してるわねー」
薫「ああっ、玖美が、玖美が!」
真恵「うわー、いたそー」
メアリー「準備運動を欠かすから・・・」
翠石「おねえちゃーん!がんばってー!」
灯鈴「姉ちゃん、負けるなー!急げー!」
蕾「てやーっ!!!」
地海「やあーっ!」
上海「二人とも飛び込んだ!」
蓬莱「どっちだ、どっちがとったんだ!?」
世界「結果は・・・・・・」
蕾「とったどー!」
世界「・・・勝者!花見蕾!」
蕾「やったー!」
地海「ああ、負けちゃった・・・・・・悔しいなぁ」
鈴火「砂がっ、砂が悪いの!砂が滑るから!」
蒼石「鈴火を隣にした時点で気を張るべきであったか・・・」
レーラ「はい、足伸ばしてね。ぐーっとするわよ」
玖美「はぁーい・・・うひぃー、いたいー・・・」
リル「続いて三回戦、高校生組ねー」
上海「なんだろう、勝てる気がしない」
蓬莱「同感だ」
世界「手加減は致しませんよ」
アクエリアス「時間止められたらどうしようもないのよね」
オルレアン「時間を止める!?知ったこっちゃねえ!勝てばいいんだろ、勝てば!」
世界「オルレアン様、裏が出てますよ」
オルレアン「出てるんじゃなくて出してるんだよ!こっちなら時間が止まってようが動けるからな!」
日輪「よし、時間を止められる前に世界を始末すれば大丈夫と」
上海「その方向で行くかぁ」
蓬莱「だな」
世界「ちょっと待ってください、そういうのは不公平だと思います」
カノン「生きて帰れるでしょうか・・・」
虹香「さあ・・・・・・?」
リル「位置についてぇ~、よーい」
世界「あっ、待ってくださ」
リル「ドン!」
世界「時よ止ま」
アクエリアス「氷漬けにしてあげる!」
日輪「四重結界!」
上海「あんたが手にした未来を確定させない!」
蓬莱「時が止まった状態で動ける人数を0にする!」
世界「本当に総攻撃ですね!?ですが、オルレアン様!今の内に!」
オルレアン「zzz」
世界「ホワッツ!?オルレアン様!?」
カノン「ああ、足元が凍りました!メーデー!メーデー!」
虹香「結界に巻き込まれたー!動けないー!」
玖美「思うんだけどさー、あんな世紀末能力バトルやってるあいだにとりにいけばよくない?」
鈴火「うん、そうだね」
玖美「日輪も熱くなりすぎて目的を見失ってるし」
地海「お姉ちゃんがなんだか別の世界の人に・・・」
蕾「大丈夫だよ、私もそうだったけどその内慣れるって」
蒼石「日常とは摩訶不思議なものよ。我にも未だ把握できぬことばかりだ」
地海「日常ってなんだったっけ・・・・・・」
真恵「いけいけー!ぶっとばせー!」
メアリー「日輪お姉様、がんばってくださーい!」
コスモス「アクアおねえさまー!がんばれー!」
ケイオス「ふれー!ふれー!」
玖美「うーん、子供たちは純粋で羨ましいなぁ」
鈴火「私たちにもああいう時代が・・・・・」
蕾「なかった」
玖美「ない」
蒼石「なかったな」
地海「ないかな」
鈴火「ちょっとみんなの子供時代が気になるんだけど?」
日輪「はぁ、はぁ・・・・・・か、勝ったわ!私の勝ちよ!」
リル「勝者、日輪ちゃん~!」
薫「いやー、旗とか完全無視でバトってたわね。お姉ちゃんさすがにドン引きだわ」
日輪「勝てばいいのよ、勝てば!」
リル「それじゃあそろそろ、お母さんたちの出番ね」
薫「人智を超えた能力なんかに頼ってるうちはまだまだってこと教えてあげるわ」
レーラ「・・・あら、本気を出していいんですか?」
リル「地形が変わらない程度なら」
レーラ「うふふ、了解しました」
玖美「えー、続いて大人組ー。世界が気絶してるから審判はみんなのアイドル玖美ちゃんがおこないまーす」
日輪「というよりも、あの人たちのスピードは速すぎるから玖美じゃないと目で追えないのよね」
カノン「ハイスピードカメラでも捉えられない速さ・・・私、気になります」
リル「さて、高校大学と負けなしの実力、見せてあげる」
薫「懐かしいわね。澄江とか海とよく殴り合ったもんだわ」
レーラ「ふふ、ルーちゃんたちがまだ小さかった頃を思い出します。たしか、こんな感じで一緒に遊びましたね・・・」
玖美「大人組が年寄らしく思い出に浸っているところでよーいドン!」
レーラ「はい、とりました」
玖美「勝者、レーラさん!いやー、お姉ちゃんとお母さんもあと5cmぐらいだったんだけどねー」
地海「・・・・・・え?」
真恵「本当に一瞬で終わっちゃった!なんか気が付いたら終わってた!」
薫「悔しい~~~~!!!!あと、ほんのちょっとだったのにー!」
リル「さすがレーラさん。完敗ね」
レーラ「ちょっと大人げなかったでしょうか・・・?」
メアリー「・・・・・・私、棄権したいです」
蕾「うーん、まだ死にたくないなー」
日輪「正直、あのスピードについていける気がしない。いや、デバフかけまくれば何とか・・・」
レーラ「ふふ、お互いベストをつくしてがんばりましょうね」
蕾「ベストを尽くすでなんとかなることじゃないよお!」
玖美「それじゃ、決勝戦はじめまーす。位置について」
蕾「こうなったら自棄だ!走るしかない!」
メアリー「あの、棄権の受け入れは・・・」
日輪「無しよ」
レーラ「大丈夫ですよ。全力を尽くせばいいんです」
玖美「よーい、ドン!」
シュッ
メアリー(レーラさんが消えました!?でも、旗はまだ地面に・・・)
レーラ「ああっ、通り過ぎちゃいました!」
日輪(わざとらしっ!いや、でも、さすがに遠慮はするか)
蕾「い、いまのうちにーっ!」
日輪「しまった、出遅れた!」
メアリー「うなっ!で、でもまだ!」
日輪「あ、いや、この子速い!そういえば草華さんの妹だった!間に合わなっ」
蕾「と、とったどー!」
メアリー「ああっ、間に合わなかった・・・」
レーラ「だから全力を尽くせばいいと言ったのに・・・」
玖美(そもそもレーラさんお金持ちだし一人暮らしだし賞品もらってもしょうがないもんね)
鈴火(え、そういう問題?)
地海(多分違うと思う)
真恵「それでさー、お昼作るぞーって意気込んでた上海は気絶してるんだけど、どうするの?」
玖美「そもそもこのゲームの主催者が寝てるし」
オルレアン「zzz」
世界「」
上海「」
蓬莱「んー?まああたしらで作ればいいんじゃね?ちびっ子組と玖美と鈴火ちゃん以外はできるだろうし」
メアリー(どうして蓬莱さんはノーダメージなんでしょう・・・)
玖美「おい待て、なんでアタシらを省いた。言ってみろコラ」
リル「玖美の料理は独特だから・・・」
薫「もうちょっと練習してからにした方がいいと思うわよ、玖美」
日輪「レシピを守れ」
真恵「おいしくないんだもん」
メアリー「おおよそこの世に存在していい味ではありません」
玖美「アタシそろそろ泣くよ?」
鈴火「ちょっと待って、ドジらなければ私は大丈夫だから玖美と同列に語られるのは遺憾だよ!」
蕾「でもドジるじゃない」
蒼石「そういうのは実績を見てから言ってくれないか」
灯鈴「ねーちゃんのはだめ」
翠石「だめ」
蓬莱「ドジる確率が95%を超えてるんだからそれはもはやドジじゃないんだぜ」
鈴火「・・・くすん」
地海「あ、あのっ!」
蕾「どしたの?」
地海「あ、えっと、その・・・・・・」
地海「あ、やっぱり・・・・・・」
玖美「ほら、言ってみなよ」
地海「うっ・・・・・・わ、私が!お姉ちゃんの代わりに、作ります!」
地海「これでも、わ、私も料亭の娘です!腕には自信があります!」
蓬莱「りょーかい。んじゃ、任せたぜ。手伝えることがあったら言ってくれ」
リル「よろしくね、地海ちゃん」
地海「はいっ!」
上海「ふーん。で、あんたがこれ作ったんだ」
地海「う、うん。そ、そうだけど・・・・・・」
地海(や、やっぱり勝手にやっちゃったこと、怒ってるかな・・・)
上海「うん、おいしいじゃん。腕上げたわね」
地海「えっ?・・・お、怒ってないの?」
上海「なんで怒るのよ。勝手に私がぶっ倒れてただけだし、あんたはそれをカバーしてくれたんだから」
上海「感謝こそすれど怒る筋合いなんてどこにもないわよ」
地海「お、お姉ちゃん・・・・・・」
上海「ダメ出しはいる?」
地海「え?えっと、お、お願い・・・・・・」
上海「まあ環境が環境だから仕方ないとは思うんだけど、味付けが大人向けなのよね」
上海「ほら、向こうのちびっ子たち、あんまり食べてないでしょ?」
地海「あ、ほんとだ・・・」
上海「手を付けてるのは、おおかた蓬莱かリルさんあたりが手を加えたやつじゃないかしら」
上海「料亭の味としては及第点。子供向けとしては落第点よ。無理にとは言わないけれど、あんたは味覚の勉強ってのをしておいた方がいいわ」
上海「特に、こういう子供がたくさん集まるところではね」
上海「大人と子供は味覚が違う。同じ大人や子供でも個々人でもちろん違う。料理は愛情よ」
上海「相手のことを想って、相手が喜んでくれるように作る。だから愛情は一番の隠し味になるの。わかった?」
地海「う、うん!」
蓬莱「普通にうまいんだけどな、これ」
世界「彼女たちの目指す世界は我々とはまた違うのでしょう」
日輪「私はこういうの大好きなんだけどねー。こう、さっぱりした感じ」
蓬莱「上海のは家庭の味(プロ)。地海のは料亭の味。みんなちがってみんないい」
世界「メイドの味はいかがですか?」
蓬莱「歌恋さんのはヤバい。世界のはそこそこ。海さんはラーメン限定でめちゃくちゃうまい。新人のコロナさんはまだまだだな」
日輪「コロナさんは掃除が本職でしょ。種族的に」
蓬莱「リルさんのはなんか安心感があるし、日輪のは玖美とか真恵とかメアリーが喜びそうな味」
オルレアン「お子様向けってことだな!」
日輪「意識してるわけじゃないんだけどねー」
蓬莱「オルレアンはめちゃくちゃお上品な味。薫さんはたまーに食いたくなる味。香の兄貴は、そうだなぁ・・・普通にうまい」
世界「特筆すべき特徴はありませんからね。とはいえ、万人向けな味付けなのは確かです」
蓬莱「あとは、アリス。あれは本当によくわからん。うまい、うまいんだけど・・・・・・」
日輪「おいしいのに、なんていうか、その・・・・・・」
オルレアン「カオスなんだよな。味が。いや、うまいんだけど」
世界「本当に不思議です。さすがは幽霊」
日輪「関係ないでしょ」
―そのころ―
愛「なんだか、この部屋で食べるのも久しぶりね」
香「お互いに家を行き来することがなくなったからなぁ」
リーブラ「まあまあ、今日は幼馴染水入らずです。積もる話もありますし、ゆっくり食べましょう」
草華「そうね~。・・・私もお呼ばれされてよかったのかしら?」
アリス「だいじょぶだいじょぶ!草華がいたら礼丹もクロも出てこないから落ち着いて食べられるし」
草華「クロちゃんとも礼丹ちゃんとももっとお話ししたいんだけど・・・・・・」
香「草華のお節介焼きが苦手なんだよなぁ」
アリス「礼丹の気迫にいっさい怯まず格の違いを見せつけてるから、礼丹も苦手みたいなんだよね。最後の一個もーらい」
愛「そういえば、アクアは?」
リーブラ「いまごろ南の島でのんびりしてるんじゃないかしら?」
愛「あー、あの別荘かー。いいなー、私も行きたかったなー」
草華「そうねー。この夏の間、海にも山にも行ってないし、どこかに出かけたいかも」
香「でも明日は生徒会の会議だしな。文化祭近いし、決めること決めとかないと」
愛「文化祭といえば、今年私らはなにするの?去年と同じく普通に屋台?」
草華「人数も増えたし、喫茶店みたいなのに挑戦してもいいかもしれないわね」
リーブラ「なら、かわいい衣装を用意しないとね。香様は執事服のほうがいいですか?」
香「ちょっと待って、メイド喫茶になる流れ?」
アリス「え、お兄ちゃんメイドしたいの?」
愛「え、あんたそういう趣味が・・・」
香「誤解だ!弁解の場を要求する!」
草華「大丈夫よ。私たち、どんなあなたでも受け入れるからね」
香「その優しさが痛い!そうじゃないんだってば!」
真恵「おひっるー!おっひるー!なにする?」
メアリー「そうですね。私、この島の探検をしてみたいです」
灯鈴「いいな、それ!」
翠石「なにがあるかワクワクするね!」
ケイオス「ここ、このべっそういがいなにもないですよ?」
コスモス「へんなどうくつとかもりとかみずうみとかなにもないです。そんなにおっきくないですし」
真恵「え、そうなの?」
メアリー「なんでしょう、このダンジョンに入る前から攻略本を見てしまった気分は・・・」
灯鈴「えー、じゃあ別荘の探検しようぜ!」
ケイオス「キッチンとおふろとごらくしつとおとまりのおへやとそうこしかないですよ?」
灯鈴「そこになにかないかを探すのが面白いんだろー。さ、いくぞー!」
翠石「おー!」
玖美「世界ー、ちびっ子組が別荘探検するって言ってるけど大丈夫なのー?」
世界「大丈夫ですよ。そういうこともあろうかと予め危険なものは私の部屋に置いてあります」
玖美「そうじゃなくてさ、あの別荘解体されない?コスモスが混じってるんだよ?」
世界「・・・・・・コスモス様もそのあたりの分別はつく、はず。何度も来てるし大丈夫なはずです。ええ、きっと」
玖美「ケイオスは?なんかいろんなもの集めて別荘が愉快な現代アートになったりしない?」
世界「・・・・・・だ、大丈夫なはずです。ええ、きっと。そのはず」
玖美「真恵が屋根裏とかヘンな所にワープしたりしても大丈夫?高い所に置いてある高価なものをメアリーがとったり翠石が割ったりしない?」
世界「急いで止めてきます」
玖美「いってらー」
蕾「右!もっと右だよ!」
地海「み、右?」
カノン「あと15度左です」
地海「じゅ、15度ってこれくらいかな?」
虹香「ああっ、行きすぎです!後ろ、後ろ!」
地海「ええっ!?う、後ろ!?」
上海「・・・・・・今よ!」
地海「え、えいっ!」
バカッ
地海「あ、当たった!やったー!」
蕾「おおー、きれいに割れたねー。これでスイカ割りは地海の勝ちかー」
蓬莱「・・・・・・上海。未来視ただろ。タイミング合わせただろ」
上海「さあ、なんのこと?」
オルレアン「この妹限定ツンデレシスコンやろうが!こじらせすぎだろ!」
上海「オルレアン、うるさいから表に戻らない?もしくは間」
オルレアン「お断りだね!ビーチにいれるのは3日間!表は一日目、裏の俺は2日目!間は明日だ!今日一日この体の占有権は俺にある!」
地海(体の占有権とか何言ってるんだろう)
アクエリアス「ここのボタンをおせば、広間がステージっぽくなるわよ」
虹香「おおー。ということは、今日の夜はここで踊れるんですね」
カノン「現役ネットアイドルの生ダンスが見れるわけですか。機材の操作はお任せください。むしろ私が機材になります」ピカー
蒼石「目から光が!かっこいい!」
カノン「私の眼球から放たれる光は何色でも表現可能!これ以上ないライトです!」
カノン「私の両手はスピーカーになってますし、足にもライトがついています!」
アクエリアス「いや、機材は普通にあるから」
虹香「操作自体は蓬莱ちゃんの方が得意ですからね。カノンちゃんに頼むことはないと思います」
蒼石「それでそれで!?」
カノン「私の胸部ではマイクロ波を放出することが可能で、腹部には冷気を作り出す機能が!」
虹香「・・・聞いてないよね、うん」
日輪「姉さん、そこもうちょっと削って」
薫「あいよーっ」
日輪「鈴火ちゃん、もうちょい上」
鈴火「このあたりですか?」
日輪「よし、あとは・・・・・・日輪之型・弐式『天光』!!!」
鈴火「おおー!なんかすっごい削れてます!しかもお城を崩さずに!ていうかこれ絶対バトル向けの技!」
薫「これで完成ね!砂楼閣!ここまで立派なものは中々できないわよ!」
日輪「ふふ、私も年甲斐もなくはしゃいじゃった。手伝ってくれてありがとう、鈴火ちゃん、姉さん」
鈴火「いいえ、私、小さい頃から砂で城を作るのが夢だったんです。だから、私の方こそありがとうございます」
薫「んじゃ写真撮るわよー。はーい、笑って笑ってー、はい、チーズ」
カシャッ
薫「・・・・ばっちり!」
鈴火「あれ?薫さんが撮ったはずなのにどうして薫さんが写ってるんですか?」
薫「そんなのシャッター押してすぐに移動してシャッター切れたら元の位置に戻ったに決まってるじゃない」
鈴火「うーん、日輪さんも含めて力の無駄遣いがすごいなぁ」
リル「ふふ、若い子は元気ねー」
レーラ「私たちだってまだまだ若いわよ。魔物は一定年齢に達したらそこから老いることはないんだから」
リル「そういう考えが年寄臭い」
レーラ「うぐっ」
リル「本当に若い子は、自分を若者だと信じて疑わないの。だからそういう発想がおきないのよ。なぜなら若いから」
レーラ「ううっ、そうはいっても、年齢はどうしようもないじゃない・・・4千年生きてるし・・・・・・でも16から見た目変わってないし・・・」
リル「私も500年生きてるお婆さんだしねー。ていうかお母さんが若い時に子供作ったってのがスゴイ」
レーラ「そうなのよ!キルは19歳であなたを産んだの!私がルーナを産んだのは3549歳のときなのに!」
レーラ「いや、でもルルトも23だったし、でもフェアは382で・・・・・・」
リル「・・・そういえば、エリーってお父さんとフェアさんの娘なのにどうしてあんなにおしとやかなの?」
レーラ「母親が奔放すぎるからじゃないかしら?あの子いろいろと楽観的に生きすぎてるから」
リル「・・・・・・今更思うんだけど、お母さんといい、レーラさんといい、ルルトさんといい、お父さんって貧乳好きだったの?」
レーラ「節操がなかっただけよ」
リル「よく4人で収まったね」
レーラ「あの当時、他はみんな子供だったりそういうのに興味が無かったのよ。さすがのクランも11歳児に手を出すほど色狂いじゃないわ」
リル「えっと、お父さんの年齢から逆算して・・・・・・シェリア?それともラン?もしくはフロウ?」
レーラ「全員よ。あの子たちは割と本気で迫ってたから・・・」
リル「よかった、お父さんをロリコン呼ばわりしなくてすんで」
レーラ「まあ手を出したらキースが怒るから手を出さなかったんだと思うわ」
リル「そういう問題なの?」
上海「ってなわけで、夕飯こそは私が作ったわよ」
玖美「おおー!気合入ってるぅー!」
世界「調理補助は私、別之世界とオルレアン様、及び、アクア様がいたしております。存分にお楽しみください」
真恵「あれ?蓬莱はやってないの?」
蓬莱「あたしゃ昼にしたからパスだ。てか、手伝ってるのはホスト側だぜ」
真恵「ホスト?イケメン?」
蓬莱「お出迎えする側」
真恵「へー、そういう意味なんだ」
蒼石「もう、臭いだけでうちの家のとは格が違う!」
蕾「ふわぁ!おいしそぉ!」
レーラ「あら、これは・・・・・・」
上海「どうですか?レーラさん。私なりにアレンジしたサルマーレです。お口にあいますか?」
レーラ「この煮込み具合、とてもあれだけの時間じゃ出来ないと思いますけど・・・どうやったんですか?」
上海「ちょっと世界に頼んで鍋周りの空間だけ時間の進みを速くしてもらいました」
レーラ「なるほど・・・・・・とてもおいしいですよ。文句なしの花丸です。しかもこれ、私好みに味付けしてますね」
上海「朝の料理からちょっと傾向だけ掴ませてもらいました。後は、リルさんにもお話を聞いて」
レーラ「ふふ、わざわざありがとうございます。今度また機会があれば、ぜひとも食べさせてください」
上海「もちろんです」
翠石「おいしいっ!おいしいっ!ほっぺおちちゃう!」
コスモス「はぐはぐ」
ケイオス「もぐもぐ」
日輪「上海、本気出してきたわね。妹に対抗心燃やしたのかしら?」
オルレアン「あいつもあれで負けず嫌いだからな。姉の矜持を見せたってところか」
地海「お姉ちゃんの料理・・・・・・私、やっぱりまだまだですね。おねえちゃんには敵いません」
玖美「上海はうちの料理係だからね!当たり前だよ!」
日輪「玖美、相手は上海の妹で料亭の娘よ」
地海「・・・・・・私も玖美ちゃんの家で料理係をすればもっとうまく」
オルレアン「やめとけ。さすがに娘二人が出ていったら親御さんが泣く。てか今でも泣いてる」
地海「そうなんですよ!お母さんもお父さんももう戻ってきて欲しいって言ってるのに、お姉ちゃん帰ってこなくて・・・」
玖美「上海はウチの子だよ!返してほしかったらアタシを倒してからだ!」
地海「りょ、料理勝負で!」
日輪「地海の勝ち」
玖美「即効負けた!」
―そのころ―
礼丹「やっぱり、なんとも形容しがたい味・・・・・・いや、おいしいのは確かなんですけれど」
香「味にまとまりがないってワケじゃない。ただ、この味を表現するには僕の語彙が圧倒的に足りない」
小梅「淡白なわけでも、濃厚なわけでも、かといって普通なわけでもなく・・・・・・うーん?」
クロ「・・・・・・・・・・・・」
アリス「自分でもよくわからないんだよねー、これ。まあおいしいからいいんだけど」
香「マリンもこの味を表現する方法に困ってたし、やっぱり現代の日本語がアリスの料理に追いついていないんじゃないかな」
アリス「かといって英語とかドイツ語とかイタリア語とかでも表現できないみたいだしね。やっぱりアリスちゃんは最先端だ!」
礼丹「最先端とはいったい・・・・・・」
真恵「お姉ちゃん、お腹カチカチー」
薫「そうでしょ?鍛えてるからね。ほら」ムキッ
真恵「おおー!筋肉すごい!」
薫「ま、力を入れなかったら柔らかいんだけどね」
真恵「うわ、ふにふにだ!」
薫「筋肉って言うのはただ固いだけのものじゃないのよ。鍛え方を間違えなければこうやって最高の柔らかさをもつくりあげられるのよ」
真恵「おっぱいもやわらかいよ?お母さんもふにふにだった」プニプニ
薫「私も母さんも育ち切ってるからね。自分で言うのもなんだけど、グラマラスなボディだと思うわ」
真恵「ぐらまらす?」
薫「かっこよくてうつくしくてエロい身体よ」
真恵「おおー!ボクもぐらまらすになりたーい!」
薫「毎日よく食べてよく運動して、早寝早起きを欠かさない。規則正しい生活を送ればきっとなれるわよ」
真恵「ほんと?」
薫「ほんとほんと。私が証明してるわ」
真恵「でも玖美はだらしないけどおっぱいも背もおっきいよ?」
薫「そのかわりお腹周りがだらしないでしょ」
真恵「それもそうだね」
薫(ていうか、真恵は7歳なのにもう胸が膨らんできてるから心配はないと思うけど・・・・・・)
メアリー「やっぱり、お母様の側は安心します・・・・・・」
リル「ふふ、そう?」
メアリー「はい。やわらかくて、あたたかくて・・・・・・」
リル「メアリーはいい子ね。いつも真面目に頑張ってるところ、お母さん大好きよ」
メアリー「うな、ありがとうございます」
リル「最近はどう?困ってることとか、もっとしてほしいこととかない?」
メアリー「大丈夫ですよ」
リル「本当に?普段あまりわがままを言わないんだから、こういうときには好きなこと言っていいのよ」
メアリー「・・・・・・そう、ですね。えっと、その・・・こどもっぽくて、もうしわけないんですが・・・ぎゅってしてください」
リル「これでいいの?」ギュッ
メアリー「はい・・・ありがとうございます・・・」
リル「こどもっぽくていいのよ。こどもなんだから。あなたは私のかわいいこども。だから、遠慮なんてしなくていいの」
リル「いつでも抱きしめてあげるから。もっとお母さんに甘えてちょうだい」
メアリー「はい・・・・・・お母様・・・・・・すぅ・・・・・・」
リル「・・・・・・ごめんね。寂しい思いさせちゃって。もっと頻繁に帰ってこられたらいいんだけどね」
鈴火「灯鈴、そろそろ電気消すわよ」
灯鈴「はーい」
パチッ
鈴火「今日はしてやられたわねー」
灯鈴「あたしも姉ちゃんも自爆してるだけなんだよなぁ」
鈴火「いや、あれは自爆じゃなくて事故だから」
灯鈴「幽ねーちゃんだったらもっとかっこよくできてたのかなー」
鈴火「そうだねー。お姉ちゃんならもっと・・・・・・はぁ・・・・・・」
灯鈴「すごいよなー、姉ちゃん」
鈴火「うん。料理もできるし、運動も、勉強も、なんでもできる。すっごいお姉ちゃんだよね」
灯鈴「あたしはおもしろい鈴火ねーちゃんも好きだよ?」
鈴火「私の勝ってるところがおもしろいってところだけっていうのが不満なんだけどなぁ」
灯鈴「だってさー、幽ねーちゃんなにしても反応薄いんだもん」
鈴火「お姉ちゃんはまだリハビリ中だからね。これからだよ、これから」
翠石「ベッドがフカフカで、やわらかい・・・・・・やっぱりここのおふとんいい・・・・・・」
蒼石「ああ。我が家は雑魚寝だからな。食費がかかる分、それ以外はなるべく節制しなければならない」
翠石「どうしよう、私、家のおふとんでねられるかな・・・・・・かたくてねられなくなったら・・・・・・」
蒼石「なに、心配はいらぬ。我らが巣にはここでは得られぬものがあるのだ」
翠石「それはなに?」
蒼石「例として挙げるならば・・・・・・ぬくもり?」
翠石「ここのおふとんのほうがあったかいよ?」
蒼石「違う、そうではない。もっとこう、家族の温かさというか、なんというか・・・・・・」
蒼石「とにかく!こういうのは偶にだからいいんだ!帰っても3日ぐらいしか気にならない!」
翠石「あっ!」
蒼石「どうした?」
翠石「お兄ちゃん、ちゃんとおふとんほしてるかな?」
蒼石「なぜいまそれを!?」
オルレアン「さあケイオス!歯は磨いたか?トイレもいったか?もう寝られるか?」
ケイオス「はい!だいじょうぶです!」
オルレアン「よし!それじゃあ消灯だぁ!」
パチッ
オルレアン「今日はどうだった?楽しかったか?」
ケイオス「はい!とってもたのしかったです!」
オルレアン「ぎゃはは!なら企画した甲斐があったってもんだぁ!」
ケイオス「それと、ひとつわすれてたことがありました」
オルレアン「うん?なんだ?」
ケイオス「わたし、よくかんがえたらおそらをとべるんですよ。だから、ふわふわーっていけばよかったなーって」
オルレアン「今更だなぁ!次は忘れないようにしろよ!」
ケイオス「あと、オルレアンねえさま、ちょっとおこえがおおきいです」
オルレアン「あぁ、悪いな。性分なんだ」
ケイオス「しょうぶん?」
オルレアン「そういうもんだからしかたないってことだ。ま、そういわれちゃ仕方ねえ。さっさと寝るか」
ケイオス「はい。おやすみなさい」
オルレアン「ああ、おやすみ」
世界「・・・・・・いかがなさいましたか、バイオレット様」
レーラ「別之さん。あなた、頻繁に時間停止を使っているようですね」
世界「え?ええ、まあ・・・・・・」
レーラ「ふむ・・・・・・みたところ、調整はしていないみたいですね」
世界「調整、ですか?」
レーラ「はい。別之さんは人間の身でありながら、時間停止を多用している。そうすると、他人との時間の流れに齟齬が発生してきます」
レーラ「肉体的にも、精神的にも、早く老いてしまいます。それは、あなたとしても望ましくないはずです」
世界「そ、それはそうですけど・・・・・」
レーラ「ですから、はいっ」
世界「!?」
レーラ「今回はサービスでずれを治しておきました。ですので、今後は使用後に調整をすることをお勧めします」
レーラ「あと、急に時間を止められるとこちらも困惑しますので・・・・・・できれば控えていただけると嬉しいです」
世界「バイオレットさん、入門できるんですか?」
レーラ「ええ。時間停止の魔法を作ったのは私ですから。もっとも、あなたのそれは魔法とは別物のようですけれど・・・・・・」
レーラ「行き過ぎた力は身を滅ぼします。身に余る力をもって困ったことがあれば、ぜひともこちらに相談してください」
世界「わざわざありがとうございます。これからもご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」
レーラ「風流家には回診を行っていますから、たまには診させてもらいますからね。あなたの主人やお友達含めて、我々の仲間であるのですから」