2019年末に、新型コロナウイルスが流行しました。
当初は緊急事態宣言や出校規制があり、研究自体をすることもままなりませんでした。
少しずつ研究が再開しても、ソーシャルディスタンスや私語禁止などの制約が続き、息苦しい環境での研究にとどまりました。
特に、研究の醍醐味の一つである学術交流が急激に減りました。
社会が徐々に新型コロナへの対応に慣れ、学会が再開されても、決まった時間にプレゼンをして終わるだけになり、研究者同士の交わりから新しい研究が生まれる雰囲気は生まれにくくなりました。
この状況をどうにかしなければと考え、2021年に東工大(現:東京科学大学)・石田研と豊橋技科大・永井研で第一回の交流会をZoomで開催しました。
オンラインなので交流は簡単ではありませんでしたが、少人数だったからこそ、研究から少し脱線した話もでき、普段は身の回りにいない人と学術交流する機会を持つことができました。
この交流会を継続し、2023年に「バイオマイクロシステム道場」としてリニューアルしました。
学会に行くための前準備として、自分たちの研究をまとめて話す機会を設け、さらに他大学の学生同士が事前に交流することで、学会当日の短い時間をより濃いものにする前ステップの場をつくりました。
普段の学会よりも小規模で、共同研究のきっかけを増やすために、交流の機会を意図的に多く設けています。
バイオマイクロシステム道場の門をたたいて、交流試合をし、レベルアップしてください。