研究内容

バイオイノベーティブデザインによる設計・製造技術

①は生物形態のデータベースを活用した設計上流部における構造デザイン技術②はデータベースを活用した最適設計技術③は組紐技術による複雑構造部材の製造技術です.バイオイノベーティブデザインはこれら3つの技術を統合し,生物形態を規範とする最適設計により軽量高強度な構造を実現する技術として完成させたものです.

生物の尺骨形状に基づく杖の設計

バイオイノベーティブデザイン設計・製造技術を応用し,生物の尺骨を規範とする設計から手元の衝撃負荷が緩和される杖を炭素繊維強化複合材料で製造して技術の有効性を実証しました.

動物のバイオメカニクスとその応用

特殊な構造・組織や機能を有する動物や植物を対象に応力・ひずみ場を解析し,その構造・組織や機能との関係を力学的および生理学的に解明しています.さらには,その特徴を生かした知的適応構造物や機能的連続体などの開発へも応用します.

褥瘡予防のための体圧分散寝具のバイオメカニクス解析

人体腰部の特性を反映した生体力学モデルを開発して寝姿勢における人体内部の力学的状態のシミュレーションが可能になっています.また,体圧分散寝具の生体力学的評価を行い,マットレスのデザインの違いによる体圧分散の効果を定量的に評価しました.

デジタルヒューマンモデルによる身体負担評価

人間の筋骨格特性をコンピュータ上に再現したデジタルヒューマンモデル応用し,身体負担が少ない製品設計を実現する手法を提案しています.福祉機器やタッチパネル,自動車用シートなど様々な製品デザインを対象に提案手法の有効性を検証しています.

眼球運動計測に基づく自動車運転時の精神負担評価

運転時の人間の精神負担のモニタリングシステムの開発に関する研究を実施しています.生体信号の中でもセンサ装着のストレスが比較的少ない眼球運動に着目し,精神負担定量化する手法を提案しています

Virtual Realityを用いた製品の官能評価

Virtual Reality(VR)を応用した官能評価によって,実物での評価をVRで代替し,試作回数を削減することを目指しています.上図の例では,車室空間の広さ感をVRで評価しています.