北海道

2019年8月

初めてのバイクでの北海道

初めて北海道にバイクで渡ったのは2台目に乗ったYAMAHA SCR-950でした。YSPのスタッフに「北海道にバイクで行きたいんですが、バイク送れませんかね?」と相談したところ「BASというサービスがありますよ」とのこと。それで早速バイクを送り、自分は飛行機で釧路へ。

今までは北海道に何度も行っていましたが、札幌に友人がいるので札幌中心でした。札幌以外で気になっていたのが釧路。釧路湿原を見てみたい。

釧路にレオパレスを借りて、そこを拠点に色々回ることにしました。以前、すすきのでもレオパレスを借りて住んでいたことがあったので、今回もレオパレスを選択。1ヶ月借りて、1日4,400円と激安。ただ、壁が薄くて隣のオッサンのテレビ見ながらの笑い声が鬱陶しかったです・・・

釧路のレオパレスに先に着いて、バイクが届くまで1週間ほど待ちました。それまではリサイクルショップでママチャリを買ってあちこちウロウロしていましたが、チャリはしんどい!全然進まない!でもそのお陰で近所はかなり散策でき、半径10kmくらいの脳内マップができました。

バイクが届くと、すぐに近所まで流しました。「今、北海道をバイクで走ってる・・・バイカーの夢の北海道を走ってる・・・凄い!」という実感。レオパレスから近場を流すだけですが、地元の京都からのアウェイ感が大きく、違和感と感動が入り混じった不思議な感覚でした。

早速、長距離ツーリング。まずは東にある納沙布岬に日帰りで行くことにしました。北海道の道は広い!海岸線道路はどこも同じと思っていましたが、北海道の海岸線は別格です。

釧路から根室の先の納沙布岬までは片道150kmほど。2023年の今では片道200kmまでなら普通に走れますが、当時は大冒険でした。

納沙布岬は物寂しい雰囲気で、賑やかではなかったです。それでも食堂があったり土産店が何軒かありました。

とにかく「北方領土を返せ!」という石碑が沢山ありました。

次の長距離ツーリングは、釧路 ⇒ 襟裳岬 ⇒ 帯広(ここで一泊)⇒ 釧路というコース。レオパレスを早朝4時に出発。走っていると、雨でもないのに全身水滴だらけ。バイクも雨に降られたように濡れています。防寒着で合羽を着ていたので分からなかったのですが、霧です。霧ってこんなに濡れるのかとビックリしました。

ずっと下道を走ったのですが、釧路から襟裳に向かう道は信号が多くてうんざりしました。

襟裳岬に着いたのが9時。5時間もかかりました。襟裳岬の手前3kmくらいになると急に霧が出て、岬は真っ白でした。えりも岬観光センターの食堂で海鮮ラーメンを注文。朝からラーメンなんてと思いましたが、霧で冷え切った身体に染み渡りました。

とりあえず岬の先端まで歩きましたが、真っ白だったのでリベンジを誓って帯広に向かいました。ガソリンが無い。焦ってスマホで調べると、コスモ石油 庶野SS (吉田商店)がありました。営業していました。

帯広に着いたのは16時くらいです。もうクッタクタでしたが、ばんえい競馬が見たかったので、シャワーを浴びてタクシーで向かいました。馬は迫力ありました!デカイ!1tの橇を曳かされて可哀想!

夜は居酒屋が集まっている横丁で焼鳥とビール。完全に出来上がり、泥のように眠りました。

翌日、ホテルをチェックアウト。特に行きたい所もなく、帯広から釧路目指して東に向けて走りました。

北海道を反時計回りに一周【1日目】釧路 ⇒ 網走

釧路のレオパレスを引き上げて、北海道を反時計回りに一周して帰ることにしました。1ヶ月間住んだ部屋を綺麗にし、朝4時に出ようと外を見たら真っ白な霧!釧路は霧がよく出るんです。仕方なく霧が晴れるまで待ち、9時に出発。レオパレスの担当者に「鍵はドアポストの中に入れておいていただければOKです」と教えてもらったので、鍵をドアポストに入れました。もう戻れません。この瞬間が一番怖かったです。本当に北海道を一周するのか…できるのか…?

何度もGmapを確認して宿を押さえました。1日目は網走に泊まり、2日目は宗谷岬に泊まり、3日目が札幌に泊まります。キャンプ道具を山積みしたバイクをよく見かけますが、ああいうのも気ままで楽しいでしょうね。

標津を目指して酷道272号を北上。メチャクチャ気持ちいい!絶景!青空!中標津で給油しているときに、スマホに留守電が。母から「ギンが死にました」とのこと。愛犬ギン。16年8ヵ月生きました。老衰です。もうずっと寝ていたので、そろそろかな…とは覚悟していたのですが、死に目に立ち会えなかったのが残念です。

泣きながら走ったので、前が見えにくかったです。標津でヤマト運輸標津営業所を見つけたので、不要な荷物を実家に送りました。これで更に荷物が軽くなってスッキリ。そこから羅臼を目指します。ひたすらだだっ広い道。北海道ならではですが、さすがに飽きて来ます。羅臼町に入ると、寂びれた港町で、かつては栄えていたという感じです。

道の駅知床・らうすに寄って休憩。ここから324号に入り、羅臼岳を突っ切って反対側の斜里町を目指します。羅臼岳は数年前にレンタカーで来たことがあり、物凄い絶景でした。今回はバイクなので楽しみです。

山頂目指して走っていると、雨が降ってきました。バイクを停めて合羽を着用。これでは絶景を見るのは絶望的です。ひたすら視界が悪い雨の中、知床峠展望台に到着。真っ白!何も見えない。残念!

北側の道の駅 うとろ・シリエトクまで来ると雨は上がっていて、ビショ濡れの合羽を片付けました。羅臼に向かうと言っていたバイカーに「山頂は雨でしたよ」と話すと、行こうかどうか迷っていました。

網走までまだ走らないといけないので、出発。気になる真っすぐ続く道があったので入ってみると、観光本に乗っている「天に続く道」でした。道はL字になっていて、L字の角の所から道を見下ろせます。10kmの直線が天に続いているみたいに見えます。 しかし腹減った…。道沿いに「来々軒」を見つけ、飛び込みました。